Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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300. 「ドン・パスクアーレ」Gaetano Donizetti

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300. 「ドン・パスクアーレ」Gaetano Donizetti Don Pasquale, 26. Mai 2017, Opernhaus Düsseldorf

このオペラは元々知名度がかなりあり途上国の市町村の田舎オペラでさえすぐ良くかかり学校オペラでさえたまにやられているらしいが、生に接したのか今回が初めてだった。かの有名で声が出なくて歌えなくなったローランド・ヴィラッソンが演出するからである。ケルンの図書館にもゲストで来たとき時間が無く行かなかったが、更に首相候補のSPD(社民党)の党首まで呼んでTVで放送するケルンの市立図書館の格は凄い。

弦が徹底的に節約されて86543.煩いと言う意味もあるけど、ソリストに近いので音色的にとげとげしく生々しい音になリ反って歌を疎外しやすい。ホルンや木管が積極的に出て来ている。これはポプリの序曲ではいいが歌が加わった場合どうなるかはある程度解る。丁寧に仕上げてはいるが、このオペラのオケの不完全さは変わらない。単純に音のミスをするわけではないが、余り揃わなかったり、音程が余り合わなかったり、バランスがぎこちなかったりするのは何時ものことである。

舞台には普通の装置にモナリザは例外として女性の裸体の有名な絵画だらけ。みんな知っているので、見るだけでも綺麗だ。最初から声は出ているが音程は不完全のまま進行する。音全体はオケが中心に流れるが、かなりオケばっかり振りすぎている。変なコロラトゥーラ。弦は常に振られているのでしょっちゅう表面に出て来て鋭くよく合いきっていない。若干乱れるので何時もの悪い癖もまだ入っている。

登場人物はネクタイ・背広だが、時代様式との違和感は建物のせいで出て来ない。ボンなどと比べてそんなに良いエルネストだとは思わない。ヴィラッソンが直接出てきた方が良かったかも知れないし、それともこの時点で立ち上がりだけが悪いのか?今回はチェロだけが優秀。ソロもトゥッティも最高水準。今回は伝統的に中央にプロンプターを付けているが舞台の床の色と同じ色で低いので決して邪魔にならないし余り気が付かない。それでしてもかなり音程を外す歌手たちだが、ボンではほとんどお目にかからない。

舞台転換をしょっちゅうするのでオケは鳴り止むが客が話し始めるといけないので常に人物を登場させてほとんど声を出さないパンとマイムをさせ飽きない。ノリーナは「コジ」のデスピーナのような潰れた声を発さないのでちょっと残念。オペラ・ブッファなのでムンターとレジェーロのキャラクターがもっと欲しい。オケはいくら丁寧に弾いても声を考えて聴いていないのでffと書かれていたらクソ真面目にそのままやってしまうので相変わらず煩い。これに指揮者として注意すると譜面にそう書いてあるとすぐ言い訳するのがドイツの二流オケ。

インドの修行僧と思われるのが出て来て笑いを誘うが実は結婚証書を作るノタール。背が低いので東洋系と思われるが韓国人ではないようだ。45分02秒。

すぐに第二幕で舞台転換の間パントマイムをやっている。音楽無しの演劇。トランペットのソロも上手いがオケに隠れないでもっと表面に出て来ても良い。ノリーナはもっと下品に歌わないと後で立派なあばずれ女にはなれない。エルネストの高音がどうしても高い方に当たってしまう。舞台美術は治外法権。安っぽいコカ・コーラの看板が堂々と出て来てしまう。しょっちゅう中幕も入れて奥の舞台を転換してその前で演技だけをする。天井からは関係のなさそうな悪魔装束がしょっちゅう降りて来て劇の進行の邪魔をする。ノリ―ナがよく脱ぐがその都度ドン・パスクアーレの血圧がすぐ上がリ倒れそうになる。インドのみっともない修行僧が出て来て弁護士としてタイプライターで結婚証書を作成する。カラヤンのような素人演出ではあるが、初めてオペラを見る聴衆には優しくとても解り易い筋進行。正面の2人のコンマスが別々の譜面で弾いているのは、スコアには特に書いてないが、ソロが多すぎるためか?34分38秒。

第三幕までティンパニの消音する時の手で止める雑音が煩い。完全に止めない方が自然で良いのではないか?ノリーナがどんどん声の調子を上げて来た。スピントではあるがブッファではない。エルネストも同じ。しかし指揮者は歌よりもオケのほうを気にしすぎるのでもっと声に気を気を配ってもらいたい。給仕のローラースケートはバレエのセクシーなダンサーとも交差して喜歌劇の雰囲気をさらに盛り上げる。マラテスタも調子を上げたがどちらかと言うとテノールの声質である。終わりの早口の場面はロッシーニのように恐ろしく驚くほど速くしないと聴衆が音楽的な醍醐味を感じない。最後の黒人の悪魔が正体を現し美しい金髪の美女だったことをばらす。舞台転換でインドの僧が声の入った下手なガムランみたいな音楽をやる。44分43秒。

菅野茂

Fr 26.05.
19.30 - 22.15 Uhr
17,10 / 23,40 / 35,70 / 52,10 / 57,40 / 69,70 / 75,10 / 81,50 €

Tagesbesetzung
Musikalische Leitung Nicholas Carter
Inszenierung Rolando Villazón
Bühne Johannes Leiacker
Kostüme Thibault Vancraenenbroeck
Licht Davy Cunningham
Chorleitung Gerhard Michalski
Dramaturgie Hella Bartnig
Don Pasquale Thorsten Grümbel
Doktor Malatesta Dmitri Vargin
Ernesto Ioan Hotea
Norina Elena Sancho Pereg
Notar Daniel Djambazian
Kunsträuber Susanne Preissler
Chor Chor der Deutschen Oper am Rhein
Orchester Düsseldorfer Symphoniker
Dauer: ca. 2 ¾ Stunden, eine Pause
Alter schützt vor Torheit nicht. In dieser Quintessenz ist die Geschichte von Don Pasquale keineswegs ein Einzelfall. Schon die Commedia dell’arte, die alte italienische Stegreifkomödie, nahm den Typ des eitlen, verblendeten oder sich selbst überschätzenden Alten gern aufs Korn. Zur Spottfigur eignete er sich besonders dann, wenn er wie Don Pasquale auf Freiersfüßen geht und nach einer Frischzellenkur verlangt. Dann kann ihm sogar der eigene Hausarzt zum Feind werden. Dottore Malatesta jedenfalls ist ein Verbündeter der Jugend. Um dem unglücklichen Neffen Ernesto zu helfen, fädelt er eine Scheinehe zwischen Pasquale und Ernestos Auserwählten, der schönen, aber mittellosen Norina, ein. Doch kaum ist die Hochzeit gefeiert und das Vermögen geteilt, da verwandelt sich die liebreizende und sanftmütige Braut in eine boshafte Furie. Sie stellt verschwenderische Ansprüche, lässt sich teuren Putz und Kleider liefern, macht sich über den alten Pasquale lustig und demütigt ihn, wo immer sie kann. Um die häusliche Plage wieder los zu werden, ist Pasquale bereit, seinen Neffen und dessen Verlobte in seinem Haus aufzunehmen, und muss erkennen, dass er Opfer einer gemeinschaftlichen Intrige geworden ist.

Gaetano Donizettis (1797–1848) Oper „Don Pasquale“ ist ein Nachtrag zur Opera buffa. Als sie 1843 in Paris uraufgeführt wurde, war die Blütezeit dieser Gattung bereits vorüber. Eine neue Empfindsamkeit und Dramatik beherrschte die Opernbühne und räumte der quirligen Komödien rossinischer Prägung mehr Sentiment ein. Malatesta darf seine Heiratskandidatin in schwärmerischem Ton anpreisen, Ernesto sich kurzzeitig in Weltschmerz ergehen und der Ohrfeige, die Don Pasquale von der wildgewordenen Norina empfängt, haftet etwas leicht Tragisches an. Dennoch, auch Donizettis Figuren können musikalisch richtig in Fahrt kommen und den Lebensnerv der alten Musikkomödie treffen.

Rolando Villazón ist als Startenor besonders im italienischen und französischen Opernfach zu Hause. Seit 2011 hat der mexikanische Sänger auch sein Faible für Musiktheaterregie entdeckt und verschiedene Opern für Lyon, Baden-Baden, Wien und Berlin in Szene gesetzt. Jetzt ist er erstmals an der Deutschen Oper am Rhein als Regisseur zu Gast.
Mit freundlicher Unterstützung des Freundeskreises der Deutschen Oper am Rhein e.V.
Dramma buffo in drei Akten
Libretto von Giovanni Domenico Ruffini und Gaetano Donizetti

Eine Koproduktion mit der Volksoper Wien
In italienischer Sprache mit deutschen Übertiteln
Dauer: ca. 2 ¾ Stunden, eine Pause
Empfohlen ab 12 Jahren
Mehr Weniger
Dramma buffo in drei Akten
Libretto von Giovanni Domenico Ruffini und Gaetano Donizetti

Eine Koproduktion mit der Volksoper Wien
In italienischer Sprache mit deutschen Übertiteln
Dauer: ca. 2 ¾ Stunden, eine Pause
Empfohlen ab 12 Jahren
Besetzung Weniger

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2017年05月27日

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Shigeru Kan-no

指揮者のイルジ・ビエロフラーヴェックが死んでいた。東京で第九歌ったことがある。ご褒美に日本フィルの定期のただ券貰ってドヴォルザークの6番の交響曲聴いたことがある。棒がはっきりしてていい指揮者だった!                         https://en.wikipedia.org/wiki/Ji%C5%99%C3%AD_B%C4%...

2017年06月04日 03時37分23秒

Shigeru Kan-no

今ラジオで面白い事言ってる。

ニーチェ:神は死んだ!

ブーレーズ:シェーンベルクは死んだ!

ラッヘンマン:音楽は死んだ!

2017年06月16日 04時52分07秒

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