北野坂如水庵さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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運指と身体と「心の在り方」

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例えば、ゆらぎセラピーでは「とある肩こり」に対して「指の第一関節をほぐす」ことも多々あります。

ほとんどの人は不思議そうに感じているようですが、人体構造的には当然のことなのです。

もっと言うなら「首をほぐすのに足の指をほぐす」ことも当然あります。

人の体は全身が「何らかの形」で繋がっているからです。





もっと言うならば、心の在り方が身体に大きく影響します。

心が身体の構造や内臓・器官に影響を与え、エネルギーの状態が大きく変わるからです。

心の在り方次第で全身に満ちるエネルギーが変わり、そのエネルギーの流れも違ったものになるのです。





もし、心の中が怒りに満ちていれば、気のエネルギーは上昇し、首から上に溜まります。

そうなると首から下はエネルギーが枯渇した状態になってしまいます。

さらに、内臓・・・特に大腸に影響を及ぼすため、大腸の経絡の通り道である「肩から人差し指」への経絡上の筋や腱に不具合が生じることとなったりします。



特に楽器演奏者の方は左指を使うことが多いですし、そのため「左の肩甲骨下部」に痛みやコリが表れやすくなります。

そこも「大腸」の不調を表す部位です。





練習していてなかなか思うように成果が出ず、不甲斐ない自分に「イライラ」してしまっている状況で楽器を弾き続けていると、余計に運指が思うようにいかなくなります。

そしてさらにその状態で続けていくと、今度は大腸に繋がっている小腸に影響が及び始めます。

すると今度は小腸の経絡である「小指側」へと影響が出てくるようになります。



人差し指と小指がに挟まれている中指と薬指も、だんだんと影響され始めて、最終的には「親指」の力みに気が付いて、そこで「息苦しさ」を感じて、ようやく楽器から手を放す・・・

親指に通る肺の経絡の影響で、親指の力みが呼吸を締め付けて「息苦しさ」となります。



それは、身体からの「声」です。

「一呼吸置くため少し休め」

そう言っている身体の言葉です。







肉体を鍛えるためには「負荷」をかけることは当然のことでしょう。

その負荷の積み重ねが「上達」の元となるものですから。

ただ、同じ積み重ね方で上限まで行ったなら、それ以上行くためには「同じ」積み重ね方ではダメだということでしょう。

「積み重ね方」は「器」とも言えます。

同じ器ではそこに入る水の量の上限は決まっています。

だからそれ以上行くためには「器」を大きくする必要があります。

それが「積み重ね方」を変えることでもあります。





その器はいくらでも形を変えることも出来るし、大きくすることも出来るものです。

視点を変えたり気付きを得たり・・・

それは「受け入れる心」が大切だと思っています。

「受け入れる心」とは「柔軟な心」です。

柔軟さがなければ器の形や大きさは変えられませんから。

そして、その柔軟な心で形を変えた器には、必ず「個性」が生まれると思います。





先日、あるお二方のヴァイオリンの演奏を聴いていて、まったく同じ曲なのに「どうしてこれほども違うのか?」と感じながら聞いていました。

どちらに優劣があるわけではなく、どちらも素晴らしい演奏で、その演奏に聞き惚れていました。



そのお二方の個性の対比は「心」の対比だと思います。

そんな心の違いが腕に、指先に伝わって、同じ曲でもまったく違う印象の曲になっているのでしょう。

音楽だけではなく、絵でも彫刻でも詩でも、そして私がやっているセラピーでも、心の在り方が「まったく違った形」の個性を生み出します。





私にも「師」となる人が当然います。

しかし、その「師」を超えていくことがとても大切なことです。

「師」を超えるということは、師の「上に行く」ことではないと思います。

「師」が築き上げた「器」が当然あります。

その器の「カタチを超えていく」ということだと思います。

師が築いたカタチを超えて、自分という器のカタチを創造すること。

それが「超える」ということでしょう。





師と私の心のカタチは当然違います。

だから、師が築き上げたものの器のカタチは、師の心のカタチに沿った器で、私の心のカタチに沿ったものではありません。

だからいずれは超えていかなければならないものです。





これを超えるのはある意味恐ろしいことかもしれません。

師の傘の下にいたほうが安穏と出来るでしょう。

しかし、それではいつまでたっても「創造」にはなりませんね。





自分を信じる・・・

自らの問いに自ら応えていくわけです。

信じきれなければ途中で挫折します。

ただ、それを心から楽しめたなら、必ず創造出来るでしょう。



もし、息苦しさを感じたなら、それは自らの器の「大きさ」の証明でもあります。

もはやその器のカタチには収まれないからこそ、息苦しくなるわけです。

そこから飛び出すには勇気がいることでしょう。

そして、一歩踏み出した後も不安が付きまとうでしょう。

ですが、自らの器を創造する楽しさも同時にあります。



自分を信じる・・・

過去を振り返り自分の軌跡を見れば、それは難しいことではないはずです。

信じ切れるだけの足跡が、たくさん残っているでしょうから。







自分を信じきれたら、息苦しさから解放され、心は晴れやかになります。

そうすれば、エネルギーはよどみなく全身に巡り、無駄に内臓にエネルギーを奪われたりすることもなく、筋や腱がこわばり滞ることもなくなり、指先にまで「凛」と透き通った気が、エネルギーが行き渡ります。

心のカタチそのままのエネルギーが、器を創造し始めるでしょう。



個性の音色を奏でる自分を創造してほしいと願っています。



http://www.yuragi.me/

 吹奏楽∩管弦楽器


日付:2017年08月17日

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