北野坂如水庵さん
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先月からキャンペーンをしているので、音楽家の方たちのセラピーラッシュになっています。
おかげでいろいろ勉強になります。
何人かのピアニストさんのセラピーを通して、意外・・・というか盲点だったなぁと思う共通項があります。
ピアニストの方を見ていると、どうしても手のほうに目が行ってしまうのはやむを得ないですね。
確かに「手の甲」のハリは皆さん共通してあります。
そして、「手の甲」なんてどこに行っても施術対象外でしょう。
私にとっては手首、手の甲、指の関節や腱というのは「とても大切な部分」だと思っています。
そこから肩や首、背中に影響が出るほどですから。
でもまぁ、それは音楽家の皆さん共通のことです。
ピアニストさんの共通する身体の状態に「内転筋群・外転筋群」の症状が見られます。
いわゆる「股関節」で足を「内転(内側に絞める)」させる筋肉たちや、「外転(外側に開く)」させる筋肉たちのこわばりやハリが共通して見られます。
これは、座った状態で足を使うことによる影響で、尚且つ上半身がじっとしていないので、バランスが左右に動くことによるものです。
左右に動くにも人それぞれ「癖」があるようで、上半身を支える座骨の重心点も人によって左右差があるようです。
左右どちらの股関節に症状が強く出ているかで、重心点がよくわかります。
片足でペダルを操作するから無理もありません。
なので、エレクトーンやオルガン奏者の方も同じかな?と思います。
ただ、幅の広さは左右の体重移動の差となりますので、やはり長時間のピアノ演奏は「腰」に負担がかかりますね。
内転筋群のハリは太腿前面に出やすく、これが硬くなると膝の曲げ伸ばしにも影響が出ます。
長年、内転筋群のハリをそのままにしていると、「正座」がしにくくなってきます。
突っ張ってしまって膝が曲がりにくくなります。
そして、外転筋群のハリはいわゆるお尻の筋肉たちです。
ここにコリやハリが出て「腰がダル重い」という状態になります。
皆さんほんとにお尻がコリコリです(^^;
更に、それらが次に引き起こすのが「仙骨」への影響です。
仙骨と骨盤が固まりやすくなって動きが悪くなり、「腰が硬い」という状態になります。
また、重心点の左右差は仙骨のしっぽの部分を左右どちらかにゆがめてしまい、そこで固まってしまう・・・という状態が見られます。
仙骨の先・・・「尻尾」の先が右を向いていたり左を向いていたりします。
これがさらに長引くと、やがて「坐骨神経」を圧迫するようになって、「坐骨神経痛」へと発展してしまいます。
そういえばピアニストさんは「座り仕事」だなぁ・・・とつくづく思いなおした次第です。
おそらく、腰回りの筋力が衰えてくると、痛みや不具合の症状が出やすいかと思います。
腰の「ダル思い」症状はよくあると思いますが。
実際、股関節の症状や坐骨神経痛などに至っているケースも見ております。
ですが、日々の心がけ次第で充分防げます。
なので、長時間の練習や演奏の後は股関節周りをストレッチしたり、なるべく腰回りの筋力が衰えないような運動をお勧めします。
スクワット的なものとか。
座っているから「楽だ(^^♪」などとはとうてい言えませんね。
特に女性にとって腰回りは非常に大切ですので、面倒がらずに軽いストレッチをする習慣をつけてほしいと思います。
鍵盤楽器