Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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315. 子供のための「ラインの黄金」11月8日、ケルン

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車が故障したので近くの駅まで歩いて行ったので電車が1時間遅いのに乗り10分余りの遅刻。第一場がちょうど終わったとこだった。しかしその後の音楽野カットを聴いてやはり序奏は低音部のEbで始まったと推測されかなりの無駄な繰り返しを省略し第一場を10分程度にまとめたことが伺える。何時ものようにラインの乙女たちがアルベリッヒを小さいと馬鹿にしたのでアルベリッヒが怒ってラインの黄金を盗んだらしい。

この子供用の1時間余りのオペラは調性の古典物でも現代の無調でも区別なしにドイツのどの劇場も毎日のように積極的にやっていて、予定表では既成の大人用オペラと比べても上演回数はほぼ同じであり、毎月のように新しい新演出かヴィーダーアオフナーメを出し、如何に手を抜かないで子供たちのためにオペラの聴衆の後継者作りをしているかが伺えるが、今回はそのクラシックオペラの短縮版である。案の定この日の晩の正規のオペラは休んでいる。さすがに本来に「ラインの黄金」は2時間40分と子供達にとっては長すぎるので1時間ちょっとにカットしたステファン・べーリッシュの一管編成の編曲版が使われるが、正式の筋を壊さない生演奏であることだけは手を抜かない。

正規のそれは今年はすでにデュッセルドルフで見たが、休みなしで長いので大人にとってもきついが、要は音楽の理解にかかっているので、これを子供のころから親しむのは、幼児ソリスト教育の楽器や幼児外国語教育と全く同じで、子供時代が一番抵抗が少なくすんなり出し物が入っていくので、最初難しく感じても楽に音楽的に教育できるのである。

これは無調の新作オペラでも全く同様である。それで子供用の大半のオペラは1時間程度のクラシックが圧倒的に少ないので新作・無調が断然多く、どこの歌劇場の躊躇なく子供のために上演し誰でもそれが当たり前のものとして大人になっていく。ここで確実に言えるのは子供たちにとっては無調の音楽を舞台美術とともにどんどん聴かせても全く問題は無いことである。

ところでその編曲された楽器編成であるが、予想通りあの「ジークフリート牧歌」の1管編成を基本にしている。弦楽五重奏を主体としてトロンボーンチューバハープ、2人の打楽器奏者が付くだけである。最近はBクラス以下の劇場でもショット社の3管編成の伴奏パート譜が良く使われるが、108名の4管編成を十数名の室内管弦楽に縮めてなぜそれでも十分な効果があるのかは「ジークフリート牧歌」を聴けばすぐわかるはずである。それでもドイツのオーケストラヴァイオリンなどの低音を除いて十分な厚みを作ることができるが、声とのバランスも全く問題ない。

肝心な筋であるが、時々全音楽を止めてセリフだけにして話の進行をレチタティーヴォのように速めていることがわかる。肝心のヴォータンは韓国人が演じている。正規の上演は白人が演じるがいつもかっこ悪い役が多いので韓国人でも違和感はないしドイツ語の訛りもない。さらに巨人がしょっちゅう出てくるのでヴォータンはむしろ小さい方がコントラストが付いて良い。巨人族のコスチュームが子供たちにとってはそれとすぐわかるように良くできていて、小柄なフライアを担保に担いでいくところは子供たちにとっては見ものになる。更に今回はダイアローグ以外子供オペラに珍しい字幕が付いている。

しかしわき役のミーメやエルダ・ドンナーなどは人件費の節約のために出て来ない。管弦楽で象徴的に奏されるだけである。金床は部隊の登場人物も一緒に叩く。大蛇はやはり韓国人のアルベリッヒが背中から巨大な尻尾を出し、蚤は背負っている枕みたいなものを膨らませてぴょんぴょん跳ねる。面白いやり方である。ヴォータンはアルベリッヒからリングを毟り取る。ファーフナーは脇で呪いをかけたアルベリッヒが見ている中弟を金塊で撃ち殺す。雷の頂点は鍋の蓋か壊れた洗面器みたいのを叩いてハンマーの代わりで何ともかっこ悪い音になる。ラインの乙女も節約して2人だけ。しかしちゃんと最後の変二長調の和音まで入っている。何と子供達でも解りやすい演出であろうか?75分。

Richard Wagner
Das Rheingold für Kinder
in einer Fassung von Rainer Mühlbach und Brigitta Gillessen
Arrangement von Stefan Behrisch
Text und Musik von Richard Wagner (1813 - 1883)
für Kinder ab 8 Jahren
Dauer ca. 65 Minuten

StaatenHaus Saal 3 / 11:30 – 12:35 / € 12,5,-/7
Inhalt
Im »Rheingold«, dem Vorabend zu »Der Ring des Nibelungen«, lässt Richard Wagner das ganze Personal der nordischen Mythologie auftreten: Götter, Riesen, Zwerge sowie Drachen und die verspielten Rheintöchter. Alle befehden sich um den zaubermächtigen Ring, der von Nibelungenzwerg Alberich aus dem geraubten Rheingold … geschmiedet wurde. Nur durch den Verzicht auf die Liebe konnte er dieses Werk schaffen, so wie die Rheintöchter es verkündet hatten:
»Nur wer der Minne Macht entsagt,
nur wer der Liebe Lust verjagt,
nur der erzielt sich den Zauber,
zum Reife zu zwingen das Gold.«
Als Göttervater Wotan den Ring mit Hilfe des listigen Loge raubt, und die Riesen Fasolt und Fafner den Ring als Lohn für ihre Arbeit an der Götterburg Walhall einfordern, nimmt die verhängnisvolle, zeitlos gültige Geschichte um Gier, Selbst­ sucht und Ausbeutung ihren Lauf.
Inszenierung
Die Oper Köln bringt Richard Wagners Gesamtzyklus »Der Ring des Nibelungen« in einer neu eingerichteten Fassung für Kinder heraus. Dieses große Projekt erstreckt sich über vier Spielzeiten. Die Fassung von Regisseurin Brigitta Gillessen und dem Musikalischen Leiter Rainer Mühlbach in der Orchestrierung von Stefan … Behrisch stellt das Zeitlose und Märchenhafte der »Ring«­-Opern in den Mittelpunkt, so dass Kinder und erwachsene Einsteiger sich mit Richard Wagners dramatischem Kosmos vertraut machen können.
»Weia! Waga! Woge, du Welle!« (Rheintöchter)
Besetzung
Musikalische Leitung Rainer Mühlbach / Inszenierung Brigitta Gillessen / Bühne & Kostüme Christof Cremer / Licht Nicol Hungsberg / Dramaturgie Tanja Fasching /
Wotan
Insik Choi
Loge
Dino Lüthy
Alberich
Hoeup Choi
Fasolt
Miroslav Stricevic
Fafner
Lucas Singer / Yunus Schahinger
Fricka / Floßhilde
Judith Thielsen
Freia
María Isabel Segarra
Woglinde
Maria Kublashvili
Wellgunde
Sara Jo Benoot
Stimme der Erda
Jing Yang
Orchester
Gürzenich-Orchester Köln

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2017年11月09日

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