Shigeru Kan-noさん
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2018年01月18日 04時56分30秒
批評があったの忘れてた。しかし上手く行かないなあー!
https://www.youtube.com/watch?v=l2cXBV5YaXs
2018年01月28日 06時25分48秒
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323. ベートーヴェン生誕250周年記念のための250曲のピアノ曲集演奏会第4巻、1月14日、ボン
ケルンで良くCDが出ている中国人のピ・ヒシエン・チェンに付いた現代音楽専門の女流ピアニスト:スザンナ・ケッセルが企画するこの長大なプロジェクトは世界中の250人の作曲家に短いベートーヴェンに関するピアノ曲を委嘱して2020年までに片っ端からすべて一人で初演するというもの。ピエール・ロラン・エマールなどにもちょっと習ったらしいが今回は第4巻を数え、1巻に付き25人の作曲家を初演するというものだが、今回もすべてではなく、どういうわけか他の機会にも演奏したらしくてすでに半分近くの110曲を初演してしまったらしい。楽譜は同時にイギリスのエディションズ・ムジカ・ファールムから出版されているが、CD化は後で予算が付き次第にリリースされるらしい。他の機会とは普通の現代音楽祭に加えてボンのベートーヴェン音楽祭などの普通の音楽祭の一環として、更に別に学生が卒業試験に現代音楽として弾く場合などがよくあるらしい。隣の街のジークブルクの作曲コンクールの入賞者かベルリン・フィルの委嘱を受けてるようにどんどん広がっていく。
さすがにピアノ曲となると聴衆が満杯でフルート4本の四重奏の時とは打って違う。やはりピアノという楽器の表現力が非常にものを言い、音楽家も一人で安上がりで経済的な企画ということができるが、その分無数の傑作が十分に存在するので以外に今の作曲家は逆に作曲をかなり躊躇してしまう。
ノルウェイのビョルン・クルーゼの音楽はあくまでも北欧的、透明な音が飛び飛びで、ベートーヴェンのイ短調の弦楽四重奏曲を根底にしたらしい。
次にベートーヴェンのバガテレ作品126の第三。
韓国人のドフン・リは自分のよりも年が丁度20歳下の次の世代の作曲家。ユンを思い起こす力強い和声も見られるが全面的にそうなっているわけではない。ウンスク・チンのように韓国現代音楽の世代交代が見られる。
ブラジルのルイス・サウターはベオトーヴェンの月光ソナタとワーグナーのトリスタン和声を組み合わせた盲目の作曲家だが、現地のブラジルに複数のコンセルヴァトーリオを創設させた逸材的存在。ショパンの練習曲の頭を思い起こさせ荒々しい部分も存在する。
ヤン・コップはミュンヘン訛りのドイツ人。高音をそんなに時間を取らないプリペアードをして打楽器の役割を果たしている。
同じドイツのマルティン・チバは悲壮ソナタを引用。以下国名を書かないのはすべてドイツ人。
アルゼンチンのエルマン・クインテラはラテンアメリカポップ調な作品。
アンドレアス・ワーグナーは詰まった不協和音。無調的な音色の連続。
バーバラ・ヘラーは印象主義的な壮大な和音の塊でフランス語までパラペラ喋る年配のおばちゃん。
ノルウェイのマーク・ラヤン・カンダサミーはスタッカートが多い点描主義的作品でクラスターも後半に頻繁に出てくる。
イギリスのニコラス・スィデリスは宗教的な葬送音楽でやはりクラスターも出てくる。
ルート・ヴィーゼンフェルドは音楽の前に振り付けの芸術大学に行ったらしくておそらくバレエ音楽的に作曲されている。
ギリシャのミヒャイル・トラヴロスは調性を感じるベートーヴェンへの追憶作品。
マルクス・カラスはベートーヴェンから来たと思われる伴奏の繰り返しとオクターヴが目立つ創作。
アルブレヒト・マウラーはヒンデミットのような音の降ろし方で始まりベートーヴェン風なモティーフ、アメリカやメシアンを想起させるユニゾン。
ペーター・ヴットリッヒは回るような音型とオスティナート。それに早い音型が延々と続く。
オーストラリア在住のインドネシア人のロバート・オエトモは繊細な密集和音とポップ調な音楽の処理が特徴的。
イギリスのハワード・ブレイクは第九の歓喜の歌を楽しく美しく引用。
最後にベートーヴェンのバガテレWoO59が「エリーゼのために」だったとは知らなかったが、速いテンポで弾かれた。
以上、全演奏会曲の前に作曲者の解説をドイツ語か英語で入れるが、休みなしの2時間15分。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲