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令和5年2月20日にシャル・・・(歌の翼さん)
Youtubeに動画を1本UPしました。
ショパン エチュード Op.10 No.1 を古典音律で
https://www.youtube.com/watch?v=QhKhglja7-o
俗称で「滝」という表題で呼ばれたり、
アニメでは海や森のイメージで用いられたりした曲ですが
ラモーの音律で演奏すると、とてもカラフルな印象になり、
大自然というよりはむしろ、華やかなウィーンやパリの
喧騒を連想させるような響きになります。
音律の差は、単に「音」として聴くと、
ほとんど取るに足らないような僅かな差に思えますが
「そこから何を連想するか」となったときに
積もり積もって大きな差になるんです。
平均律で演奏すると、スケールの大きな、
大自然を連想させるような響きになりますが、
当時はまだ平均律は一般的では無かったと考えられますし、
20歳のショパンが、ピアノで滝を表現する必然性は
ない・・・んですよね。
ショパンは1910年生まれで、
この曲は 1930年、ショパン20歳の頃の作品であり、
ポーランドからはるばる異国の地に着いた時の
心情を想像するに、その期待に胸躍る感じや、
カラフルで賑やかな街の喧騒や、
同時に一方では不安や寂しさもあったでしょうし、
ラモーの音律でOp.10-1を演奏すると、
そういう心情をストレートに表現しているかのように
聴こえてくるのです。
昨年、第1回 ショパン国際ピリオド楽器コンクール
が開催されました。
https://instytut-polski.org/event/music/8467/
貴重な古いピアノを使ってのコンクールで、
使用されている音律は、平均律では無いようでしたが
古典音律の長所を生かしているとも言えなかったと思います。
今後も5年ごとに開催されるようですから、
レベルアップしていく事を期待したいです。
古楽 ピアノ