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イギリス民謡として知られる「グリーンスリーブス(Greensleeves)」は不思議な魅力に彩られた曲だ。
16〜17世紀頃発祥ということ以外、作詞・作曲者は不明。
なにより謎めいた歌詞が聴く者の想像力を掻き立てる。
Alas, my love, you do me wrong,
To cast me off discourteously.
For I have loved you for so long,
Delighting in your company.
Greensleeves was all my joy
Greensleeves was my delight,
Greensleeves was my heart of gold,
And who but my lady greensleeves.
どうやら失恋の歌であることは間違いないのだが、
「私」はどんな仕打ちを受けたのか?
「私」が打ち捨てられた理由は何なのか?
それでも「私」が「グリーンスリーブス(緑の袖の人)」を「all my joy」とまで言い切る心情とはいかなるものなのか。
興味は尽きない。
ちなみにジャケットはラファエル前派のロセッティの作品「ベアタ・ベアトリクス」。
ロセッティが亡き妻リジーの面影をダンテの「神曲」に登場する「ベアトリーチェ」に重ねて表現している。
ちなみにベアトリーチェはダンテの永遠の片思いの相手であり、彼を天国へ導く天使でもある。
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作曲家 指揮者 ホルン 現代音楽 交響曲