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ラモーの中全音律の面白さを、どう説明すれば解ってもらえるんだろう。平均律のピアノで育った人には音の狂いばかりが気になって音楽どころじゃないという話も解るんだが、その壁をどうやって乗り越えればいいんだろう。
なまじ似ているから、優劣を付けられ、平均律の方が優れているという結論に持って行かれてしまう。私に言わせると、中全音律には中全音律を使った音楽に特有の「語法」というか「お約束」的なことがたくさんあるので、それを少しづつ理解して行かないと、まるで何だか解らないもんなんですよ。それはまるで外国語を習得していくのにも似た、地道さが必要なんです。
例えるなら、英語とフランス語は、一見似たようなアルファベットを使うけれども、英語が話せるというだけでは、フランス語はちんぷんかんぷんでしょう。だからといって、英語が優れた言語で、フランス語は劣っているなどという話にはならないはずです。
中全音律も同じなんです。
ラモーはフランスで活躍した人で、キルンベルガーはドイツの人ですが、それぞれ、何のお酒が似合うかと考えると、フランスと言えばワインであり、ドイツと言えばビール。音律も、この例にもれず、ラモーの中全音律で奏でる音楽は、ワインを飲むような場にふさわしい雰囲気になるようにも感じます。一方、キルンベルガーで奏でる音楽はビアガーデンに。これもしっくりくる。
では平均律は何かというと、ノンアルコールのソフトドリンクですよね。炭酸水とかコカコーラとか。せいぜいノンアルコールビール的な立ち位置に見える。酔いたくても酔えない。
そう考えると、日本のクラシック音楽というのは、専ら学校教育とその延長線上にあるものですから、そこであんまり酒臭い音楽は好ましくないと言う事情も影をおとしているのかもしれません。学校の音楽の時間に、音楽室が酒場の雰囲気になっちゃうような音楽は教育上好ましくない、とされちゃうわけです。
そうすると、平均律がベスト。
誰もかれもがそういう教育を受けて、そのまま大学を出て、大学を出たらまた子供の音楽教育に関わる。この無限ループに、平均律以外の音律が入り込む余地は無かったのです。
しかしその結果、日本では、よほどの高級レストランであっても、ワインを飲みながら生のピアノ演奏を聴けるお店などというのはほとんど無くなってしまいました。ピアノが平均律に調律されてしまっているからです。ワインを飲みながら平均律、ってのは、TPOを間違えてると私は思うんですよ。
古楽 ピアノ