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電子楽器の音色を変えることは簡単なのですが、ちゃんと「この古楽器の音色です」と謳っているソフト音源というのは多くは無く、そんな中で今回、Pianoteq6 というソフト音源にそれらが明記されている音色があったので、テストしてみました。
https://www.modartt.com/free_stuff
もともと、ピアノ専用のソフト音源のオマケ機能なので、クオリティはそれなりという印象ではあります。
どうしても電子音ぽさが抜けず、木の質感は出ませんが、それでも何がしかヒントになる物があれば十分でしょう。
モーツァルトの曲をハープシコードの音色で演奏してみました。
モデルになった楽器はこちら
https://www.modartt.com/grimaldi
Youtube動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=ahYaPOsPJcI
モーツァルトのピアノ曲とハープシコードの音色を組み合わせてみた感じとしては、予想どうりではありますが、違和感はあまり無いです。
これがベートーベン以降の曲だったら、こうはいかないでしょう。
モーツァルトが子供の頃はまだピアノが普及しておらず、クラビコードやハープシコードで育った人だったと考えられ、その美的価値観というのは、モーツアルトがピアノを主に使うようになってからも、その影響が残り続けたんだな、という事が解ります。
ハープシコードで演奏して違和感が無い理由の1つは、モーツァルトの多くのピアノ曲では、音の強弱が、音楽の肝心な部分には、実はあまり関係ないから、ということがあるだろうと思います。モーツァルトのピアノ曲では、音の強弱というのは、多くの場合、飾りでしかないのです。音楽の本質的な部分は、音量に関係なく構築されているので、音量変化させることができないハープシコードでも音楽として問題なく成立するわけですね。
子供の頃から音楽をやっている人の多くがそうだと思いますが、子供の頃の音楽体験というのは何物にも代えがたい大切なものであり、モーツァルトもまた、その想いを大切にしていた人なんだろうなと思います。ピアノの時代になっても、ハープシコードで演奏できない曲を作ること=ハープシコードを切り捨てること・・・には、抵抗感があったのかもしれません。
現在、本物のハープシコード・チェンバロを演奏する人で、平均律を使っているという人は、もはやほとんど居ないでしょう。しかしそれは、チェンバロの製作家やチェンバロの調律師のかたが平均律を推奨してないから、とか、なんとなくみんながそうしているから・・・という程度の話で、何がどう違うのかをちゃんと解って使い分けている人は、ごく僅かではないかと思います。
現在、チェンバロのテンペラメントとしては、ヴァロッティなどが比較的よく用いられるようです。
実際、聞き比べてみて、この音律が美しい響きを持っていることが電子音でも確認できます。
1/4シントニックコンマが実際の演奏会などで使われるケースは、まだまだ稀という印象です。平均律と響きが違いすぎることと、響きの美しさという点で 1/6シントニックコンマと比較してそれほど優位という訳ではなく、代わりに欠点も目立ち始めるためでしょう。
こうやって実際の楽曲でききくらべてみると、テンペラメントの違いが、単に響きの美しさの違いだけでは無いということにも気が付きます。とくに#や♭の臨時記号の付く音が高めだったり低めだったりすることで、独特の表情、独特の効果を持ち、音楽の雰囲気が大きく変わってくるのです。
ハープシコードでは音量で感情表現できない分を、そういう微妙な音程表現で補っていた訳ですね。適材適所で使い分けたいものですね。
古楽 チェンバロ