九尾さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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音楽鑑賞記 情熱とクール編

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蒸し暑い時期になりました。

ここ最近は、仕事がやや多め。残業も増え、暑さも手伝って疲労が溜まります。
さらにそれに追い打ちを掛けるように、休日の度に何かしらの地域作業。河川の草刈り、道路の草刈り、地区のゴミ拾い等…。

草刈りは仕方ないというか、住んでいる以上当然ではありますが、いつも思うのは、「ゴミ拾いする必要、無くない?」
だって、ゴミなんて落ちてないもん。毎回、早朝から集団で散歩をしているも同然。そのような状況にもかかわらず、「ゴミが無くてもゴミ拾いすべし!」という地域のお偉いさん達のゴミ拾いに対する激しい情熱はいささかも冷める気配はなく、眠い目をこすりながらの集団早朝散歩は行われているのであります。

さて、暑さと忙しさで疲れが溜まってくると、何かこう情熱とクールさを併せ持った音楽でも聴いて、疲労感を振り払いたくなって参ります。
そこで毎年この時期に部屋で流すのが、近代イギリスの作曲家、アーノルド・バックスの交響曲。

バックスは、番号付きの交響曲を全部で7つ作曲していますが、どれもダイナミックさと冷気を感じさせる響きを併せ持った音楽。
情熱的で、夢見ているようであり、勇ましくもあり、でも優しくもあり、ヒンヤリとしてもおり、荒っぽかったり、繊細だったり、まあ、とにかく不安定で、それが魅力です。(逆に、それがあまり人気の出ない理由かも)

そんな交響曲群の中で個人的に最も好きなのが、第一番。

第一楽章は、いきなりぶっきらぼうというか、豪快な始まり方。その後も、ティンパニが原始人の祭りみたいな荒っぽいリズムを刻んだり、何かへの憧れを表現しているような叙情的な旋律が現れたり、クールな舞曲調になったり、金管群が炸裂したりと、目まぐるしく変化していき面白い。
…そして、10分過ぎた頃にフルートで再現される淡いメロディの、いと美しきこと! 
冬の寒さに耐えながら夢見る春の陽射しのよう。真夏に、川の畔の風に揺れる柳の下で涼んでいるかのよう。絶品。
さらにそれに続く圧巻の終結部! え〜と、まだ第一楽章ですよね? こんなに派手な終わらせ方でいいの? 聴いている方が恥ずかしくなるほどで、もうお腹いっぱい。

続く第二楽章は、神秘的幻想世界。
濃い霧に包まれた深い森の中を彷徨っていたら、突然目の前に巨大な神殿が現れたかのような、荘厳な場面が素晴らしい! まるでスペクタクル映画の音楽です。
ちなみにバックスさんは、ケルトに強い関心と憧れを持っていたそう。巨大な神殿は、きっとケルトの神殿ですね! 

最後の第三楽章は、これまたど派手な冒頭。その後もひたすら豪快に元気に、そして少し戯けながら突っ走ってフィナーレを迎えるわけですが、第一楽章の終わり方に比べると、おとなしめ(あくまで比較の問題)。

この曲は全体的にかなり情熱的で、金管群の大活躍が目立つのですが、不思議とクールな質感もあって、頭の冷却には最適! …だと個人的には思っております。

http://www.youtube.com/watch?v=TdIyF7anFeM

ちなみにこの作品、元々はピアノソナタとして完成したものの、当時作曲者と絶賛熱愛中だったハリエット・コーエンというピアニストに聴かせたら、「オーケストラ向き」と指摘され、交響曲に変更したのだとか。
ピアノ版は聴いていませんが、想像すると恐ろしいソナタになっていそう。私でも、オーケストラ向きだと言うだろうな…。
 

 交響曲 作曲家 器楽曲 吹奏楽∩管弦楽器 協奏曲


日付:2012年07月03日

8件のコメント

  1

このブログ(日記)へのコメント

u−

拾うゴミも無くただの集団早朝散歩、想像すると怖いですね。
夜、集団見回りをしてる時期があるのですが、見てると、集団で大声出しながらの散歩です。出くわすと怖いので避けてコソコソしてました。(犬散歩の時)
そんなに存在感たっぷりなら見回りの意味無いし・・・。

ケルトと言えば、先月「ワールズ・エンド」というぶ厚い本を買ってしまいました。カバーに惹かれ、つい・・・。ケルト系のファンタジーのようです。
そろそろ読み始めよぅ。


曲、今聴いている途中なのですが、
最初が、白黒映画(戦争系)で使われそうな雰囲気だと思ったら、一瞬、ベイダー卿のメロディが!? 聴き直したら、微妙でした(2分過ぎくらいの所)

第一楽章終わる所。
終了した気分満喫です。なぜ続きがあるのでしょう。これで終わってもいい気分。

今第三楽章が流れていますが、今ちょっとコミカルっぽさが。

この動画の画像もSFかファンタジーかって雰囲気ですね。
でも似たようなの、どこかで見た事あるんだけど・・・

2012年07月04日 20時09分12秒

九尾

ゴミのないゴミ拾いも見回りのつもりでやってるのかもしれないけど、そんなに人の来る所ではないしね。無意味だな〜と思います。

本といえば、先日何冊か本を買い込みました。まだ全部読んでません。

ダース・ベイダー登場といえば、以前からレスピーギ作曲「ローマの祭り」の第一曲って、ベイダー卿のテーマだよな〜、と思っております。

2012年07月04日 20時36分51秒

u−

ほんとだ。
「ローマの祭り」もベイダー卿が出てきそうですね。

2012年07月05日 19時45分02秒

九尾

でしょでしょ、似てるでしょ。

「ワールズ・エンド」のカバーってどんなのだろうと思ったら、カッコイイですね。

ところで、北欧神話のラグナロクをどこか映画化してくれないものでしょうか?人間ドラマにしなくて良いから、神話通りの内容で。
楽しそうだよな〜、と思います。

2012年07月05日 20時18分24秒

u−

(あーよかった。まだレス見てないみたい)

お風呂で頭を洗ったらトンチンカンなコメを入れてる事に気が付きました。頭への指の刺激の効果でしょうか。

ということで、コメし直しです。
もし、もう見てたら・・・ 酷い天然ボケだと笑ってください。(自分で振っておいてワールズ・エンドをヨーホーだと思った件)

本、ラグナロクの話なのかな。
ラグナロクの神話、読んだ事ないので、これを読んでもどこがラグナロクのネタなのか解らないな・・・。気になる〜。
神話の本よりこっちの方が読むの楽そうだから、こっち読んでから考えよう。

神話通りの映画、製作費の元がとれないと思います。
世の多くの人はドロドロが好きなのです。
だから渡鬼やタイタニックが人気があるのです。
私はどちらも好きじゃないけど。

2012年07月05日 22時11分23秒

九尾

どんなレスだったのか読んでません〜。余計に気になるじゃあないですか!

ヨーホーってなんですか?

ラグナロクは北欧神話(の世界の終わり)だから、ケルト神話の本では出てこないのではないかな?ファンタジーなら影響受けてるかもしれないけど。

世の多くの人はドロドロ好き…デスネ。

自分は安全な所にいて、人の不幸や相克関係を見るのが好きなんです。有名人の離婚話に飛びついたりね。でも自分にも火の粉が及びそうになると、途端に逃げ出す。
ローマ時代のコロセウムで死闘を見て楽しんでいた頃から、本質的なところは何も変わっていない。それでいて、愛だの常識だのと外面ばかり取り繕っている。

…あ、私も頭を洗ったので、ややトンチンカンなコメになっております。

でも神話って、そのままでも充分ドロドロな場合が多そう。そこに現代の感覚を持ち込んで、愛と友情の物語にされてしまうと、つまらないな〜。

ちなみに私は渡鬼やタイタニックは見たこと無いです。見る気にもならない。
相変わらずu−さんとはヒネクレ波長が合うようですな。

2012年07月05日 22時47分27秒

u−

ヨーホーはパイレーツ・オブ・カリビアンの海賊の歌です。

>北欧神話・ケルト 
そっか。ケルトって範囲が広そうだから出てくるかと思った〜。

神話の本はあまり装飾しないで書いてあるけど、肉付けをするとかなりアレですよね・・・

ヒネクレ波長・・・
ふふっ、私はどちらも見た事ありますよ。自主的ではないですが。

渡鬼はセリフで全部説明しているのでラジオドラマに近くて、映像ドラマの意味があまり無いように思います。

2012年07月06日 18時04分14秒

九尾

ギリシャ神話なんてアレですよ、ヘラクレスの所業など理不尽この上ないです。

昔、それをネタに遊びでマンガを書きました。「ギリシャ神話におけるヘラクレス被害者の会のみなさん」というタイトルで。
家族にウケタ。

渡鬼…祖母は好きでよく見てました。私は見なかったけど。「今日は鬼がある」が合言葉。

2012年07月06日 21時03分41秒

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