yocさん
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BerioのSQはKagelと同じ3曲ぐらいあるんでしょうか?オペラみたいにぱっとした評価はあまりないですね。でも「Sincronie」は作曲科でも試験やアナリーゼに良く出ますね。コレだけ必携音楽。
アルディッティー弦楽四重奏団!
2007年04月02日 05時54分26秒
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イタリア語で「Notturno」というタイトルは英語で「Nighttime」、つまり「夜間」である。1993年の作品で、25分01秒のやや長い作品である。弱く、強く、痙攣するかのように小刻みに震える弦楽器の音は、神経質で耳障りだ。しかし、曲が展開するにつれ、それら神経質な弦楽器たちは、小さな羽虫が明りに集まるかのように、とりついたり離れたりしながら、ある一つの形を作っていく。見事だ。
ルチアーノ・ベリオの音楽は立体的である。この立体感は、ピラミッドのように階層的に構成されたものではなく、前後左右、そして上下から平面を寄せたような立体感である。いや、弦楽四重奏曲であるから、4方から正三角形を寄せた、正四面体を構成していると言うべきか。しかし、直感的には立方体のような形成感がある。
そのような立体的な印象を受けるのは、各楽器が平等に扱われているからであろう。どの楽器が伴奏で、どの楽器が主旋律、といった役割分担はない。すべての楽器がどの瞬間をとっても、伴奏であり主旋律である。切り刻まれ、各楽器に割り振られた主旋律であり伴奏である、と言ってもいいのだろうか。ある瞬間ではバラバラであり、また次の瞬間にはひとつにまとまる、といった変化が面白い。
「Sincronie」は英語で「Handshakings」、1963年から1964年にかけて作曲されたもので、18分26秒の作品である。弦楽器のか弱くこするような印象的な奏法で始まる。全体的に音数の少ない曲だ。しっかりと小さい音まで注意深く聴かなければならない。「Glosse」は英語で「Glosses」、「光沢」のことである。1997年の作品で、9分48秒の曲。こちらも音はたいへん疎であり、弦楽器の囁くような奏法が面白い。そして最後は「Quatuor n1」。1956年の作品で、このCDに収められた曲の中では、比較的ゆったりとしており、地味な印象であるが、弦楽器の様々な奏法が織り込まれている。
演奏はアルディッチ弦楽四重奏団で、BBC Radio 3/WDRから「アルディッチ・カルテット・エディション38」として2002年に発売されたフランス盤のCDだ。(20070216/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
現代音楽