gizmoさんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

　ピアニスト及川浩治を中心とした、神奈フィルコンマスの石田泰尚と札響首席チェロ奏者の石川祐史とによるピアノトリオＢＥＥ。

　爆裂ピアノ弾きの及川さんは、以前から好きで、リサイタルだけでなくコンチェルトを弾くときも、楽しみに足を運んでいました。だので、2005年、石田さんとトリオ！と聞いたときにはびっくり。大喜びの私でした。及川さん曰く、「若くてイケメンを集めた」そうですが、実はかなりクセのある、男くっさい『体育会系トリオ』だと、私は思います。

　さて、本日は『Ｂｅｅ´ｓ　３大協奏曲』という（半ばあきれる、ドキドキの、聴いただけで鼻血が出そうな）企画。神奈フィル＆現田さんの力強く心強いバックアップで！

　まずは、石田さんのメンデルスゾーン。ここのところ石田さんのコンチェルトは、バーバーにグラスと20世紀の作品が続いていたので、久々の古典！しかも、芸術劇場で！「幸せ」、の一言に尽きます（が、あの金髪のもんちっちみたいなヘアスタイルは一体なんだ^_^;…）。
　そして、石川さんのドヴォルザーク。一番好きな２楽章の真ん中のところでは、もう涙が出そうに…。ハンサムな石川さんの、熱い熱い演奏でした。ドヴォコンはいつ聴いても格好良すぎる。

　最後、及川さんのラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」。前のお二人が出だし固めだったのに比べ、さすが及川さんですね、最初っからぶっ飛ばし、オーケストラをぐいぐい引っ張ります（…というか、置いていかれそうな一瞬も^_^;）。及川さんの、椅子をふっ飛ばさんばかりの演奏スタイル、好き好きでしょうが、私はいつも圧倒されます。魂で弾いてるって感じ。及川アニキ、本日の「イベント」の最終楽章を見事に盛り上げてくれました。演奏後は、現田さん関係なしにオーケストラに「立って、立って」と(笑)。この人の、こういうところ、すごいなあ、いいなあ、と思っちゃう。

カーテンコールは、３人で登場。及川アニキを真ん中にがっちり肩を組み、晴れやかな笑顔。文句なしのチームワークですね。それを支えた神奈フィルの皆さんと現田さんのお顔の、また楽しそうなこと。いや〜皆さんお疲れ様と、やっぱり体育会系だ、と私は思うのでした。

余談ですが、汗と「３人のハンカチ王子」
　石田：手でぬぐい、ズボンのケツポケットで拭く（そして現田さんと握手！）。
　石川：膝の上に置いておきその都度きちんと拭く。　
　及川：ついでに鼻もかみ上着のポケットにつっこむ。　　　　　
　　性格出るなあ(笑)…。

10月28日には、オペラシティコンサートホールでの公演が決まっているそう。ピアソラやリスト、フォーレにモンティといったおなじみの小品も格好良く、素敵ですが、私はベートーベンやメンデルスゾーン、チャイコフスキーのピアノトリオをどっぷりたっぷり聴けたら嬉しいなあ、と思っています。

芸術劇場で神奈フィルを聴けて嬉しかったです。今日は、ここぞって時に管楽器がきれいに響いて素敵でした。現田さんも、企画にふさわしく盛り上げてくれてました。

それにしても、すごかった…。

　指揮者　弦楽器　協奏曲　交響曲