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ピアノ三重奏(Pf+Vn+Vc)はピアノの入った室内楽のスタンダードであり、骨格だ。ピアノ四重奏(Pf+Vn+Va+Vc)は弦楽トリオ+ピアノではなく、ピアノ三重奏+ヴィオラだし、ピアノ五重奏(Pf+Vn+Vn+Va+Vc)は、弦楽四重奏+ピアノではなく、ピアノ三重奏+ヴァイオリン+ヴィオラだ。ピアノ四重奏、ピアノ五重奏は、かなり無理があり、だいたい、いつも誰かが余っていて、弦は休符とユニゾンが多い。
ピアノの影響力は非常に大きいので、ピアノ五重奏であっても弦は弦楽四重奏の弾き方ではなく、ピアノトリオの弾き方になる。弦楽器だけの合奏だと、物理学的な共鳴を目指す音程の取り方をするが、ピアノが入ると平均律にしばられる。弦楽器だけだと、支え合い、絡み合い、一体化するが、ピアノが入ると、ピアノが作る枠組みの中で、自分の出番だけ仕事をする。
だから、常設の弦楽四重奏団がピアノを招いてピアノ五重奏をやろう、という話にはならない(プロの場合、あり得るが、あまり良い演奏にならない事が多い)。常設で弦楽四重奏を楽しんでいる人には、ピアノ嫌いが多い。常設のピアノ三重奏団に、ヴィオラやもう一人のヴァイオリンを招いてやる方が一般的だ。
ヴァイオリンソナタ、チェロソナタとの違いは、弦2人の二重奏がよくあることだ。3度とか6度で平行に動いたり、主旋律とオブリガートになったり。こういうときは、ピアノは音量に注意して邪魔しないようにしてほしい。
同時に、一拍のタイミングをリードすることを考えるべきだ。緩徐楽章で、旋律が小節の後半はのびているだけになり、次の小節の1拍目から次のフレーズが始まる、というのはよくあるパターンだ。この、弦が伸びているところに、ちょっとした動きがあり、それが、次の小節のアウフタクト部分になる場合、この動きで次のフレーズをリードしなければならない。
美しい旋律を弾く場合、弦楽器プレーヤーは遅くなる傾向があると思うが、際限なく遅くしたいわけではない。ピアノがどこかでチャンスを掴んで、ごく自然にテンポを戻してくれるのを期待している。そして、その戻ったテンポをまた、遅くしたいのだ。戻してくれなければ、遅くする快感も得られない。上記のアウフタクト部分はテンポを戻すチャンスであることが多い。
トリオでヴァイオリンとチェロが二重奏を歌う場合、当たり前だが、基本はヴァイオリンが上、チェロが下だ。ところが、多くの曲で作曲家は、途中でチェロを上、ヴァイオリンを下に、交差させ、その効果をねらう。メンデルスゾーンの1番のトリオの2楽章の最初の部分、ピアノのソロのあと、弦が二重奏になるが、その3小節目が一瞬、チェロが上になる。こういうところをヴァイオリニストが気付かないことがよくあるので、注意してあげよう。
この楽章のように、最初、ピアノソロ、というのはよくあるパターンだ。ピアニストはしばしば、ここを前座のように、「弦が出てくるまでの場つなぎです、もうちょっと我慢して待っていてくださいね」という顔をして弾くのだが、これは見ていると興ざめだし、テンポが定まらなくなる危険があるので、気をつけよう。堂々と主役の顔をして弾いてください。旋律を歌うことは弦楽器の得意種目だ。いくらピアノが美しく歌っても、弦ははるかに美しく歌えるので心配はいらない。
チェロ ピアノ ヴァイオリン(バイオリン) 室内楽