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狩野永徳展を見てきた。浪人をしている下の息子が、受験勉強で日本史に興味が出てきて、是非見たいという。しっかり受験勉強をする、というのは人間を変え、進歩させるものだ。
電車でたらたら行っていたら混んで大変だろうから、カミさんと車で連れて行ってやったのだ。私は見ても見なくても良い、その辺を車でドライブしていても良い(私は無目的にでも、愛する車を運転していさえすれば幸せなのだ)と思ってでかけた。9時半開館予定の所を8時半ごろ到着した。無事無料駐車場に車を入れられたので、一緒に見ることにした。
狩野永徳は注文殺到の売れっ子画家で、たぶん、チームを組んで大作にも当たったのだろうが、過労死だったという説もあるらしい。少し休みたいと思っても、織田信長の注文を断ったりしたら、殺されるかも知れないから、死ぬまで仕事をし続けるしかなかったのかな?
ずっと、解説を読みながら、順番にゆっくり見ていった。息子はとても時間をかけてみているので、たっぷり時間をかけて気に入った絵を何度も見た。
若いときの作品は、力があり、どうだ!という意気込みが強い。洛中洛外図屏風など、世間をあっと言わせてやろう、という意識が見える。昨日、練習していたドビュッシーのピアノトリオと同じだ。見所がたくさんあって、それぞれが凝っている。それに対して晩年の唐獅子図屏風はすっきりとしている。省略できるところは省略し、主題が明確だ。ベートーヴェンの後期のピアノソナタのようだ。
私はほとんど、狩野永徳についての知識はない。遠い高校生の頃からほとんど知識は増えていない。また、源氏物語図屏風など見ても、源氏物語そのものを覚えていないから、全然わからない。同じように二十四孝図屏風は、中国の24人の親孝行の絵らしいが、その話を知らないから、ふーん、というだけだ。ストーリー抜きに純粋に絵として鑑賞するしかない。これが源氏物語の専門家である母なんかだと、全然違う深さで鑑賞できるのだろう。
こうして見ていて思ったのは、クラシック音楽をあまり知識を持たないで聴いている状態は、こういう感じなのだろうな、ということだ。何の知識が無くても好きになるものはあるし、良さはわかる。でも、知識があった方が、より深くわかるし、作者の考えとか、どこが凄いのかとかが見えてくる。
今日、たくさん見て興味が出たから、買ってきた分厚い解説本を読んで、少し知識を増やしてみることにしよう。
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