下鷺 千翔さん
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ジョン・ブロウ
「ヴィーナスとアドーニス」
ヘンリー・パーセル
「ディドーとエネアス」
びわ湖ホールで“ふたつの愛のかたち”を聴いた。
ただの声楽ではない。バイオリンだけでもない。リコーダー、チェンバロそしてリュートを伴う美しい演奏。
バイオリンの音色は押しつけがましくなく、古楽色豊かな取り合わせの中で微妙なバランスを取っていた。特にバイオリンとリコーダーの相性がとても良かった。チェンバロとリュートに至っては上品で気高く物悲しい響き。結果として17世紀のイギリス室内音楽芸術の華やぎが非常によく伝わった。
現代の大規模編成のオーケストラの楽器たちが我も我もと音を出し過ぎるのとは明らかに違う音楽性。これこそがジョン・ブロウの求める永遠の愛の表現ではないだろうか。
第1部“ヴィーナスとアドーニス”
「優しい溜息と誓いの言葉をお前は最早くり返すことはできない。」
第1部においてアドーニスの不幸を悲しむヴィーナスの心内を歌った部分で、心に染みるフレーズ。
第2部“ディドーとエネアス”
前奏曲は“女王ディドー”の恋の悩みを表現する、激しく高鳴る鼓動のような曲。
女王ディドー役の歌手は緊張の余りか、全身を廻る恋の嵐としての血潮が原因か、スコアに添える左手が激しく小刻みに震えていた。無論、演技ではない。感情が入りすぎてのことだろう。
山本・栗原など魔女役の洞窟の中での臨場感あふれる歌唱は素晴らしい。個人技とでもいうか、山本さんはテノールの音域から外れる部分にはファルセットを駆使して歌っておられた。声楽アンサンブル全員も、このときとばかりにシーンの持つ意味を十分理解して、面白さたっぷりの合唱をした。
ヘンリー・パーセルが後のヘンデルに影響を与えたひとつは「ここにとどまり」と歌うエネアスと「お行きなさい。」と歌うディドーとのデュエットの部分であろうか。ヘンデルのメサイヤに美しいデュエットがあるから。ここは迫力十分で見事であった。
女王ディドーは一途に愛に生き、健気に愛に死んだ。
「私の罪があなたの心を悩ますことのないように。」
ここは『蝶々夫人』にも通じる悲しい部分だ。
最後にキューピッドたちが女王の墓にバラの花を撒き歌う追悼歌こそが、びわ湖ホールが世界に発信する平和へのメッセージだろう。
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