下鷺 千翔さん
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2月11日 中ホール
『カンパニー マリー・シュイナール オルフェウス&エウリディケ』
薄い紫色を帯びた白い立方体。
凛としていて和の香りのする箱。
開演前の中ホールには不思議な存在感が漂っている。
人の不安定な心を映す鏡のように。
ダンサーの速い動きと光が静寂の闇を破り、生命の誕生を表した。
個人が存在を現した瞬間。
その後、照明が落ちて薄暗くなり、ダンサーは影だけになった。
ゆっくりとした動きにより、観客自身の記憶の彼方に問いかけられている。
体の中身を取り出されるような、うめき声を伴った問題のシーン。
引っぱり出すダンサーと、引っ張られて倒れこむダンサーによる二人一組の絶妙なタイミング。
あとの解説でわかったのだが、体から音を引っ張りだす治療を意味しているとのことだった。
++銃声++
突然の闇が襲う。死の恐怖を表現しているとのことだった。
おだやかな光と音による癒しの時間。
大きな丸い形をした光は月光のようだ。
月夜は生命が活発に活動している。セックスの表現はオスとメス一対ごとの動きでダイナミックであり、強烈なインパクトがあった。
ダンサー達に恥じらいは?表現することの喜びが上回っているだろう。
観客は少し引き気味だったかもしれない。日本はまだまだ性に関して閉鎖的な文化だということか。
ダンサーは男性も女性も胸を出し、乳頭の部分に金の飾りを付けている。女性のは両の飾りにチェーンが付いている。瞼に金の装飾をしているダンサーも男女を問わず数人いた。
この金色に敢えて意味を付けるなら“尊さ”だろう。生命は常に神秘的で最も価値がある。ダンサーが鈴を口に入れたり出したりするシーンが多く見られた。あとの解説では、時にはフルーツを表していたという。人生の中で大切なものを見つけ、多くの出会いがある。黄金が持つ魅力と重ねて使われているのだと思った。
女性ダンサーの一人がステージを降り、客席のイスの背もたれの上をゆっくりと移動した。鍛え上げられた肉体でありバランス感覚が優れているのだろう。移動していく様子に全く危なげがない。ここで表現したいのは熱情あるいは狂気のようなものか。外国語に交じって日本語を話す男性ダンサーが一人。歌舞伎役者を思わせるメークを付けている。他のダンサーに呼びかけられながらも、客席にいるダンサーは一心不乱に踊り続けた。男性ダンサーが近くに来た。汗の玉が多く光っている。自分自身の“生”を強く意識する瞬間だ。「いま私は生きている!」
それから集団のダンスはますます激しくなり、混沌、さらには扇情的に加熱していく。やがて二つの月。ダンサーたちは恍惚の表情を浮かべている。
裂ける音。精神の安定を破壊されたか。大切な人との別離。心肺停止。
金色の鈴が一つ二つ、やがて無数になるほど投げ込まれ、鈴を拾った森の精たちは楽しそうに踊り出した。
コンテンポラリーのダンスを見たのは二回目である。鍛え上げられたダンス集団と言う点では日本も外国も素晴らしい。表現の抽象性を観客の一人として如何に理解するかが問われている。しかし感性は大切で、今回のように生命の根源をテーマの柱の一つとしているステージは、普遍的な意味が自分自身の経験を通して激しくフラッシュバックされることが重要なのだと思う。その点で、僕の見方は理性的すぎて、今日のトークタイムの司会を務めた評論家に近かったようだ。熱烈なファンが「シュイナールさんが退屈している!」と司会を罵倒していた。それぐらい舞台に思い入れをして見た方が何倍かの感動を持って帰ることができたに違いない。
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