下鷺 千翔さん
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10月4日 於びわ湖ホール
魔性の女《ルル》は時代的には無声映画というメディアの登場により大転換を余儀なくされたオペラです。
オペラの構成の中に無声映画によりストーリーの一部が流されるシーンがあります。
それまでオペラは登場人物の心理を深く滑らかに追っていくものという先入観があったのですが、今回のオペラは穏やかに癒しを与えてくれるものではなく、期待を裏切られました。
主人公は貧民街出身の女性《ルル》ですが、関わる男たちが呆気ないほどに死んでいきます。
なぜ死ななければいけないのかの理由が魔性です。
摩訶不思議な世界と現実とは大きな隔たりがあります。
脳の中に想像力で勝手に創り上げる個人的な恐怖とでも言うのでしょうか。
演出で魔性を取り払ったこの作品の場合は逆に軽く単調過ぎました。
《ルル》役の飯田みち代さんのソプラノは素晴らしかったです。
透明感があり可愛い部分の一方で妖しく惑わせて酔わせるソプラノです。
無邪気であり、そして妖艶なのです。
シェーン博士役の高橋祐樹さん、画家役の経種廉彦さんの声も美しい響きでした。
演出としてゲシュヴィッツ伯爵令嬢(小山由美さん)をもっと強い個性にしたら面白いだろうと想像します。
女性から女性への愛は新しい次元の愛だからです。
その場合は、男たちが死んでいき、伯爵令嬢が《ルル》を独占しようとする演出になるのではないでしょうか。
切り裂きジャックは全然怖ろしいと感じませんでした。
事件が取り沙汰された時代背景という点で原作としては無理がないものの、何だか薄っぺらいと思います。
第1幕は静かに進んでいき、ライティングも暗めに調整されていました。
第2幕から第3幕は華やかなコーラスもあり明るいシーンが多かったので楽しめました。
登場人物たちの美声には十分酔えたし、舞台装置も良い雰囲気を出していました。
必要十分な装置だったとも言えます。
一方で、この作品の本質は“男性の醜さ”や“時代に翻弄された女性”でないと考えます。
男性は美しいと感じる女性の前で時として無防備になるものです。
女性は何歳であっても、彼女自身が思っている以上に他人に恋心を抱かせる力があります。
男性も無防備にはなるものの、ふと我に返って冷静になってしまい後悔することもあります。
男女関係の問題の根本は心理のバランスにあります。
憧れや恋愛感情は心理的バランスを壊すのです。
壊し壊されながら男女の心理は再構成します。
《ルル》も例外ではなく、博士を信頼しながらも他の男に甘えたくなることがあると思います。
それが社会に利用されてしまったのです。
《ルル》が最期に愛した人は誰だったのだろうと想像することは面白いと思います。
今回のオペラでは“あらすじ”以上の想像ができませんでした。
ストーリーとして大切にされる演出の一部分がどこかで抜け落ちてしまった感じがします。
そこがほんの少し残念と感じました。
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