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Youtubeにショパン マズルカ Op.30 の4曲をUPしました。
https://youtu.be/nwDeB1UQjhM
自分、最近までショパンのマズルカはほとんど知らなくて、古典音律と組み合わせるテストをしながら初めて聴いた曲が多い状況です。いきなり平均律から入ってしまうと、何をしたいのかわからなくて苦痛になってくるような曲でも、改良中全音律と組み合わせると楽しく聴く事ができます。一度おもしろさがわかれば、平均律に戻ってもだいたい問題なく聴けます。
日本の音楽教室などでショパンのマズルカが演奏されることは稀です。まず先生が自信をもって弾く事が出来ないので、教えることもできず、生徒が自発的に学ぶことも無いので、そりゃそうなるわけです。
「これが正しいマズルカ」「これは間違ったマズルカ」みたいなことを言い始めると、ポーランドの事を何も知らない日本人は不利ですよね。かといって、ポーランドを旅行したり住みついたりしてまでマスターするのに見合うほどの、一般的な需要が日本にある訳でも無い。
色々な古典音律と組み合わせてみたところでで、そもそも本場のマズルカというものを全然わかってないので(Youtubeのポーランドの動画をいくつか見ましたがピンときません)、どこが良いとか悪いとか、正しいとか違うとか、何らかの判断が出来る訳ではありません。それではこれらを試して聴いてみる事が無駄なのかというと、そうでもないな、という印象があります。
ショパンがまるで日記でも付けるかのように気負わずに楽譜に記したマズルカには、自由でおもしろいアイデアが溢れています。それを、古典音律で演奏することで、より生き生きと、よみがえる部分というのは確かにあると思うんです。
ショパンはおそらく、マズルカを演奏するのには平均律を使わなかっただろう(少なくとも、平均律を好まなかっただろう)ということは、こうやって並べて聴き比べてみると良く解ります。
ほんの一瞬でも、「あ、この響きをショパンは聴いていたのかも」と思える瞬間があるなら、それで十分のような気もするのです。
古楽 ピアノ