のぶさんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

今日も季節のおまけコーナーそんなわけでお題は

デュパルク（フランス）の

「悲しい歌」

デュパルクは生前精神の病にかかってしまったため

作品の殆どが破棄されてしまったのですが

残った作品はどれもとても素敵☆

なんだけどやっぱりマイナーなんですよね〜…

繊細な精神の中身を拝見出来るよう様な作品は是非一度聴いておきましょう。

今日の「悲しい歌は」ジャン・ラオールの詩に曲が付いていますな。

原詩

Dans ton coeur dort un clair de lune，

Un doux clair de lune d’été，

Et pour fuir la vie importune，

Je me noierai dans ta clarté.


J’oublierai les douleurs passées，

Mon amour，quand tu berceras

Mon triste coeur et mes pensées

Dans le calme aimant de tes bras.



Tu prendras ma tête malade，

Oh! quelquefois，sur tes genoux，

Et lui diras une ballade

Qui semblera parler de nous;



Et dans tes yeux pleins de tristesse，

Dans tes yeux alors je boirai

Tant de baisers et de tendresses

Que peut-être je guérirai.

訳詩

お前の心の中に眠る月の光り

夏の夜の月はやさしい光

わずらわしいこの世から逃れるために

わたしはお前のその光の中に溺れたい



わが愛よ、お前がそのすてきな手で

私の悲しい心の思いを静かに慰めてくれるとき

わたしは過ぎ去った全ての苦しみを忘れてしまうことだろう



おお、お前は時々その膝に

わたしの病みやつれた頭をのせて

バラードを歌ってくれることだろう

そのバラードは私たちのことを歌う歌



そして、悲しみにあふれるお前の眼の中に

その眼の中に、わたしは

あるいはわたしを癒してくれるやさしい口づけをたっぷりと

口づけにして、飲み干そう…

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（高崎保男　訳）

参考音源↓

http://www.youtube.com/watch?v=iAhl4VAafL8&feature...


では、今日はこの辺で…

　ピアノ　作曲家　器楽曲　協奏曲