ユリバードさん
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秋です。秋の風情に相応しい曲などに思いを馳せつつ、ふとこんなことを考えました。
夏はあまりに暑く、「しつこい」感じのする曲はどうも頂けない気がする…。さわやかでさっぱりしたそんな雰囲気の曲を知らず知らずのうちに求めているような…。
そこへくると、もう涼しくなってとてもしのぎ易い秋ともなれば、多少「まとわりつく」ような音=どんなものにそう感じるかは人によりけりでありましょうが=も、それなりに受け入れられるかも…。
大変昔の話ですが(10代の頃)あるベートーヴェンのピアノソナタを弾いていた時に思ったのです。
ひとつの和音が左手の分散和音の伴奏音型によって執拗に繰り返される、それは、もうだいぶ「しつこく」です。
だんだん嫌気がさしてくる、ああ、もう違う和音にいってちょうだい、もう我慢が限界だっと思った、そこへ!
満を持して「ぱっ」と次の和音に移行する…。何という開放感!と妙な感動を感じました。
その和音は下からAs-H-D-F。それが長く保持され、そしてドミナントへ(@c-moll)!本当にその瞬間のすっきり感は果てしなく大きい!
こういう感覚を弾き手聴き手が感じるようにベートーヴェンが意図していたことは明白であります。まさに心理作戦ですね。
秋ならこういう「手口」に乗っかるのも、よいかな、などと、ふと昔の記憶を思い出しておりました。
作曲家 オペラ∩声楽曲 ピアノ 金管楽器 ホルン