巨匠マドモアゼル・マダム・キタローさん
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今年も7/5土曜、7/6日曜に行われた、
【国際アマチュアピアノコンクール 2014】
第1次予選を聴いた。
手帳に書いた記録を書いてみる。
□シニア部門(55歳以上)
1.モーツァルト:幻想曲KV.475 → 拍を厳密にカウントせず。休符が甘い。間(呼吸)が無い。一小節ごとに区切るので、長いフレーズが活きてこない。音色も幅が無く一本調子。節の変わりを丸で感じでいない。
中間部の縦が揃わない。Durの転調も丸で変化が無い。…☆
2.バッハ:イギリス組曲 第3番 より プレリュード → タッチが弱いながらも、綺麗な発音が良い。各声部がやや不明確になる時がある。自身から出てる表現意欲があり、流れもある。tr.が多くなるとバランスが崩れるのが気になる。…☆☆☆
3.バラキレフ:ひばり → フレーズをきちんと扱うのは良いのだが、デュナーミク、crese.、decrese.が、もっと欲しい。メロディーが綺麗でも、風船のように、膨らんだり、凹んだり、という響きの変化が欲しい。カデンツァはバランスが崩れた。左手にメロディーがある時に右手の音量は、少し遠慮した方がいいかも。…☆☆
4.シューマン:パピヨンop.2 第1,4,7,11,12曲 → 1番は、バスラインが怪しくなる。4番もあっさりしてもいいかも。少し右手か浮くのが気になる。11番は、右手が、怪しくなる。12番などももっと訴えが必要。少し弾き直しも有り。…☆
5.バーバー:ソナタ 第4楽章 → やや一本調子な演奏。フレーズの呼吸が足りない部分もある。最後の方で少し止まったかも?な箇所も感じられた。
音量はかなり豊か。タッチにメリハリのあるキレが、あったら良かったかも。…☆☆☆☆
6.ラヴェル:夜のガスパール 「オンディーヌ」→ 最初の32分音符は、意外にも綺麗に鳴らしてる。微妙に異音が入るのだが、ダンパーペダルの入れ方が妙!細かな音が、かなり適当だが雰囲気は鋭く捕らえている。
3ページ目辺りで、止まり加減になりがち。
#やナチュラルを正確に捕らえていない点が惜しい。…☆☆
7.ベートーヴェン:ソナタ 第14番 op.27-2 「月光」 第1楽章 → やや速め。テーマ(メロディーライン)が、もう少し強い音、芯のある音が欲しい。
ペダルが、もう少し細かい微妙な踏み分け技術が欲しい。全体に、crese. decrese.がやや乏しい。瞑想の世界は、よく捕らえているが、ドラマ性に欠ける。…☆☆
8.チャイコフスキー:ノクターン 第1番 → 丁寧さがあるが、crese. decrese. の膨らみが、やや不足。フレーズは、よく歌っているが、響きが不足気味。
今一つ、正確に数えてはいるが、もう少し語れないだろうか?…☆☆☆
□B部門(自由曲のみ)
1.ショパン:即興曲 第3番 op.51 → やや重いフレーズで、終止、crese. decrese. な歌い方が、不足。
ダンパーペダルを細かく切り替えていない。重音が鳴らし過ぎる。上声部にウエイトを置いた鳴らし方が全く行えていない。区切りの変化も一本調子。…☆☆
2.ブラームス:6つの小品 op.118 「2.間奏曲」 → やや crese. decrese. が不足気味。音質は、よくセレクトしてはいるが、やや重音が不揃いな部分がある。
ややフレーズにわざとらしい解釈が鼻に付くことも。中間部が、やや前ノメリに走る。…☆☆
3.ブラームス:2つのラプソディー 第1番 op.79-1 → まだ練習段階な感じ。crese. decrese. 感も出せていない。歌が幼い。音読みがまだ整理されていないので、かなり無理がある。弾き直し有り。…☆
4.ショパン:子守歌 op.57 → やや遅め。音質は、よく聴いてて選んでいると思う。まろやかな色を、よく捕らえている。パッセージも滑らか。やや、重音パッセージが急かす部分がある。
やや、メトロノーム的な発想が鼻に付くことも。左手に合わせ過ぎ。アゴーギクの自由性に乏しい。
持ってる力は、かなり有る。…☆☆☆☆
5.ゴトフスキー:ジャワ組曲「6.夜明けのブロモ火山と砂の海」+
ソブラジ:リムスキー=コルサコフの歌劇「サトコ」の「ヒンドゥー商人の歌」によるパスティーシュ → ゴトフスキーは、よく歌えている。音質も印象的。バスラインが、やや強すぎる。
テーマを少し伸びやかに、細かなパッセージは、少し抑えて欲しい部分もある。強音時に整理されていない部分が勿体無い。
ソブラジは、何か言う前に終わった感。…☆☆☆☆☆
6.ショパン:バラード 第1番 op.23 → 序奏からのドラマティックな解釈は良かったが、所々、集中力が切れてしまうのが残念。もう少し、ダンパーペダルを浅めに切り替える技術が欲しい。溜める部分、粗末になる部分、細かな部分で、音楽が集中していない。…☆☆
7.ドビュッシー:版画「3.雨の庭」 → やや重いタッチ。日本の梅雨な感覚。乾いた雨には程遠い。和声進行の変化にやや大袈裟な部分が有り。
速い中でもニュアンスの切り替え不足。…☆☆
8.ショパン:幻想即興曲 → 最初が煩すぎ。ダンパーペダルも底まで踏み過ぎ。さらに、切り替えも全く、響きを耳で確認していない。crese. decrese. も全く無し。和声の変化も自身で感じていない。つっかえ弾き有り。…☆
9.プロコフィエフ:ソナタ 第1番 op.1 → しっかりした技術が印象的。テーマが、やや雑になる部分もあるが、土台が出来ているので、奏者のしたい表現が、明確に伝わっている。
テンポが、もう少しワンテンポUpだったら、かなり面白いと思う。
強音にしたい所を敢えて控えてるのは、心憎い部分もあったりする。…☆☆☆☆☆
10.モーツァルト:ソナタ KV.330 第3楽章 → 左手が、かなり煩い。コントロールが、やや雑。crese. decrese. のフレーズ処理がされていない。全体に印象度が、雑に聴こえる。左手のメロディーラインをかなり外している。…☆☆
11.ベートーヴェン:ソナタ第22番op.54 第1楽章 → ややテンポは遅め。オクターブのスタッカートが全部にアクセントが付いてるように弾いてるのが惜しい。crese. decrese. を少し出して感じて欲しい。丁寧にはさらっているので、安定感がある。…☆☆☆☆
12.メトネル:おとぎ話のソナタ op.25-1 第1楽章 → メロディーと伴奏が、やや旨く整理されていない。整理しないと騒がしいと思う。やや一本調子に聴こえる。…☆☆☆
13.プロコフィエフ:ソナタ第3番 op.28 → 全体に重い響きで、抜ける音が少ない。フレーズの語尾が、はっきりしない。速さも、やや遅め。運びが鈍い。…☆☆
14.カートウェイル:スピークロウ → ※ 棄権
15.モーツァルト:幻想曲 KV.397 → 序奏は上手く行ったが、テーマに入って、ペダルを深く踏みすぎる。質的には中々、聞かせるタイプ。少し作りが業とらしい部分があるが、自由らしさ、はよく表現しているように思う。…☆☆☆
16.ショパン:24の前奏曲集より op.28-20,21,22,23 → 20番はそんなに重すぎても…だが、もっと楽に奏でてもいいのではないか?テンポはもうワンテンポ速い方がいいかも。21番はメロディーラインは良いが、左手の重音が抜き過ぎ、少し曖昧な部分がある。22番は、テンポが崩れが気になる。23番は一本調子な感。…☆☆
17.ドビュッシー:2つのアラベスク 第1番 → 最初の4拍目が転んでしまう。左手右手のバランスが感心しない。拍のカウントが全く、表現していない。最後まで微妙な変化にも乏しかった。…☆
18.ラフマニノフ:ソナタ第2番(改訂版) 第1楽章 → 激しい出たしを、かなり上手く弾いて、その後、やや技術的に難色な部分もあるが展開部へ。
ただ、溜め込んだ表現が無いため、全体的な印象が薄い。つっかえ部分有り。
再現部に入って、低音の響きに力強さが安定しないので、迫った感じが全くしない。…☆☆
19.ラフマニノフ:前奏曲 op.3-2 → 最初のppの和声のバランスが少し良くない。
中間部のagitatoの三連符とバス音のかけ合いは、ダンパーペダルの濁りが気になります。
クライマックスの壮大な和音に芯(重み的な)が入らないのが些か残念。つっかえ弾き有り。…☆
20.ショパン:スケルツォ第4番op.54 → 少し最初のテンポが崩れたのが残念。パッセージを外してしまうので勿体無い。テーマを追ってはいるのだが、流れが修正出来ないまま、中間部へ。
最初の調子が乗れないイメージが抜けきれないまま、集中力に欠けてしまったのが惜しい。…☆
21.ショパン:ノクターン第16番 op.55-2 → 出だしのB♭音がやや硬いが、左手が合わさって調子が乗れたようで、伸びやかな歌。だが、所々で、僅かな集中力が散漫する傾向も有り。アゴーギクが揺ったりと間や息を取らないので、ややツェルニー風に近い感じ。…☆☆
22.シューマン:アラベスク op.18 → 最初の符点リズムが喰ってしまい、バランスが崩れてしまう場面も有り。中間の8分音符歌う場面でも、crese. decrese. が意識されておらず雑になってしまう。拍を意識していない(テンポがバラバラ)。…☆
23.ドビュッシー:映像I 「1.水の反映」 → 最初、やや右手の和音が重いかも。自由なテンポは良いのだが、節度を守って欲しい。水の雰囲気は出ているが、パッセージの部分が雑。
クライマックスは、雑過ぎです。…☆☆
24.フォーレ:ヴァルス=カプリス 第1番 op.30 → 出だしの長い音符のフレーズ(ライン)が上手く流れに乗れていない感じ。ワルツの運びがやや重い。大きく三拍を一つで取られてないので流れに乗れないのが些か残念に思う。(crese. decrese. も変化に乏しいため、同じ平坦な感じに聴こえる)。…☆☆
□A部門(2次予選に任意のJ.S.バッハの課題有り)
1.ベートーヴェン:ソナタ第8番 op.13「悲愴」 第3楽章 → テンポの安定さはあるが、僅かに譜読み違いがある。
crese. decrese. のフレーズ感が感じていない部分もある。間を開けないで、次に行くのも問題がある。…☆☆
2.シューマン:クライスレリアーナ op.16 より 第1,3曲 → 1曲目のリズムを出すために2,3,1の運指は軽く、重くすると仇になるので注意。鋭い感性がある表現は良いと思う。
3曲目の16分音符の三連符は重すぎる。もっと軽く。その中間部の声部をもっとたっぷり歌って欲しい。まだまだ歌が足りない。…☆☆☆☆
3.スクリャービン:練習曲 op.2-1,op.8-2 → op.2-1は、和音に緊張感がもっと欲しい。ソプラノ音は重要だが、ダンパーペダルを深く踏むのでは無くて、浅く小まめに切り替えて、耳で確かめて欲しい。
op.8-2は、ピ〜ン!と張った響きの豊かさが素晴らしい反面、バス音(ライン)が、腑抜けになるのが惜しい。…☆☆☆
4.バッハ=ブラームス編:左手のためのシャコンヌ → 左手5本指だけのシャコンヌ。じっくりと掘り下げた奏法は、中々な出来。単音でも飽きさせない集中力と表現力がいい。安定感があり、聴き惚れする。…☆☆☆☆☆
5.プロコフィエフ:ソナタ第3番 op.28 → 最初の連続連打和音の切れ味は中々なもの。細かいリズムが、もう少しハッキリして欲しい部分もあるが、安定感は中々なもの。
歌う所も、対比させる処理が素晴らしい。場面の切り替えも終始、巧い!…☆☆☆☆☆
6.シューマン:ソナタ第2番 op.22 第1楽章 → 最初の、暖かい、いい響きでの開始音。流れもある。
ややダンパーペダルを細かに切り替えるかを、中々、考えている。ppやpになった時の響きは美しいと思う。
オクターブの連続の時に、やや手が小柄なのか、鳴る音がやや鈍る事が感じるが、技術は安定している。…☆☆☆☆☆
7.プロコフィエフ:ソナタ第4番「古い手帳より」op.29 第3楽章 → 最初の出だしは、凄く遣りにくい中でも、かなりの技術だと思う。ややタッチに甘い感じがあれど、鋭さがある。
少しパッセージがハッキリ発音してない部分が、気になるが、跳躍する難しい楽章だけに、このハイレベルは見応えがあった…☆☆☆☆
8.リスト:2つの演奏会用練習曲「1.森のささやき」 → 右手のパッセージがやや強すぎるが、技術の安定感がある。
ややダンパーペダルの処理に雑な面があるものの、前向きな表現は、評価すべきものがある。→ ☆☆☆☆
→ 続く
鍵盤楽器 ピアノ