Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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ドイツ語の先生方へ!

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あるドイツ語のブログへのコメントが暴言の「Gehe zu Hause」とかで禁止されているのでここに書きます。何で禁止されるかは、僕も21年間ドイツ語専門の友人たちを多数抱えているので良くわかります。要するにドイツ語で現場で働いている人たちの言うことが煙たいのです。日本のドイツ語の専門家ががドイツ語圏で研修に来たときに現地の言葉が全く理解出来ないで、自分の言ったことも通じない時の極度の劣等感も良く知っています。普通から見ると信じられないことですが語学の専門家の宿命としては事実ですね。ここでは無論ドイツ語の先生を見下そうとか馬鹿にしようとかで書いていることではないのはわかっていただけるはずです。それよりもむしろ21年間現場にいた人の生の声として今後の教育に役立てていただきたいというのが本音です。いやしくもここのブログに書いたことに対してコメントを拒否するということは、汚職をした政治家の弁明のようでみっともないです。寧ろそのためのコメントです。暴言はKommt keine Frageとしてもあまり耳にここちよくない事でも避けないで、丁寧に聞くのが教育者としての心構えじゃないでしょうか?

音楽を学ぶにはドイツ語が不可欠という意見でしたが、僕はJeinとだけ答えておきましょう。事実ドイツの音大ではドイツ語ができない人のために英語でも受けられるからです。今日ではルーマニア人などはほとんどこれで入学してきますね。外国の大学卒業証明書なんかもドイツ語訳より英訳の方を請求されます。ここのアカデミカーや事務室などで英語のできない人はいないし、すぐインターナショナルのコンクールやプローベとなると嫌でも英語を使わざるをえないからです。こちらでは黙っていても外国人には英語で話し掛けられる方が圧倒的に多いので、かえってドイツ語を勉強した方が損だと思う時がありますね。昔ホルスト・シュタインがN響を指揮したときにいった「おまえらがドイツのオケのようにBeethovenが弾けないのはドイツ語ができないからだ」という忠告は多分間違っているとおもいます。なぜなら今日英国のオケでもあの楽器で立派にドイツ風に演奏出来るからです。じゃ、問題はどこか?日本の楽器の人ってアナリーゼなどの音楽理論ができないのでしょう。それは音大の実態を見ていただけばわります。一般大学と同じく専攻さえできれば後はレジャーランドで自動卒業なのです。文科省がこのシステムをつくったのですが、そうしないと音大は儲からない仕組みになっているのです。語学と音楽の関係は声楽曲を見るとわるように密接な関係ですが、一番似ているのはその文法性や暗記・暗譜性でしょう。それ以外は特にありません。ドイツ語がわからないと歌いかたが特にできないとかでもないですね。優秀な音楽家はドイツ語がわからなくても楽器などで歌うのは上手いです。

さて、外国語教師の現地での実力の問題ですが、これにも一言コメントいたします。この問題は世界共通です。しょうがないことです。しかしだからこそ専門家の方々は頻繁に現地にいらして欲しいです。我々現場でドイツ語と使う身に於いて必要なのは本等に書いてある理論ではなく実際どう使われるかです。その苦労話を少し書きましょう。日本人でここに来る人は旅行者や現地駐在委員の他はほとんど留学生です。というからにはみな普通大学などで勉強します。そこで困るのは大学の講義で何と多くのフランス語を使っているか、です。Le Sacre du Printemps、Repertoire、Recherscheren、Engagment、Œuvreなどです。もちろん私たちがドイツ語を学ぶ場合フランス語は学びません、ドイツ語の辞書にもフランス語の訳は書いてあるはずがないのですが、教養のある現場では日本の役所の予算請求と同じように外来語が氾濫しています。またZDFやARDをNHKのアナウンサーのようにツェットデーエフとかアエルデーと発音してはいけません。「まちがい」です!ツェーデーエフ・アアールデーが正しいです。文法書が間違っていますというか古いのです。Wikipediaの「要出典」のように書物を当てにしてはいけません。誰もそうしゃべってはいません。後は方言やMundartですね。これだけは現地にいないとどうしようもないです。残念ながらJännerやKassaなどは現地で覚えるしかないでしょう。とかて言っても自分は語学の素人ですが、実際にはこういう風に苦労するものなのですよ。Capito?

語学の先生と現地とのギャップについてはどうしようもないですねえ。何でも良いから定期的にこちらに来て磨いていただく以外には方法がないようです。文科省にそれを研究費として請求しても良いでしょう。僕だって「オタク」や「切れる」の意味が分かったのはつい最近ですよ。インターネットで!言葉は生きていますからこういう事は良くあるのです。こちらの日本語の教授にも現地に一回も行ったことがない人がいます。チュービンゲン大学のギーセン教授という先生ですが学生に凄く不評です。昔僕は良くそこに朝日新聞を読みに行ったものでした。ある日その先生が出てきて学生たちの前で私に日本語で何か言っているではありませんか?僕はとてもわからないのでとっさにWie bitte?と聞き返してしまいました!そしたら逆鱗に振れたのか僕を連れてきた日本語学科の全員の学生の成績を0点にして落としてしまいました。彼が日本ができないこととは全く関係がないのにです!

特にTakuyaさんのコメントをお待ちしています。ここはどんなことでも避けたりしません。

 作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲


日付:2007年06月26日

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このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

さっきの質問の回答をここに書いておこうとおもいます。

「こんなとこに書いてばっかりいないでたまにはちゃんとした曲を作曲しろ」ということでしたね。

普通の人は良く知らないかもしれませんが、物をよく言うとかよく書く作曲家の大きな「仕事」の一つです。ほんとに作曲を真剣に考えている作曲家ほど気違いのようにしゃべりますし書きます。良くクラシック音楽などの司会に指揮者でも音楽学者・評論家でもない作曲家が登場するのは凄く音楽のことについてしゃべれるからです。なぜなら作曲を勉強するということは音楽のみならすべての分野を学ぶことだから。そのうちのドイツ語もしかりです。でも余りできませんが(笑)!ドイツの音大の卒業試験とは普通作品の善し悪しを決めるように見えますが、実はそうではありません。音楽についてどれだけ延々としゃべれるかだけで合否が決まります。作品の質はその辺に何百とコンクールがあるので知りたければ勝手に受ければ良い訳です。

何でこんなに作曲家は気違いみたいにしゃべらねばならないか?いや、そうやって音楽を作っていくのですよ。間違いのないように!考えて考えて考え尽くすのです。更に曲ができましたらどういう曲か人にわかりやすく説明しなければなりません。それが良い曲かどうかなんか誰にもわかりっこないんだから、自分がどんなに苦労してどんな素晴らしいアイデイアと技術で良い作品を書いたことを説明出来ないと、誰もそんなゴミみたいな音楽をやってはくれません。でもそれだけでも不十分です。演奏家だってただでやるはずはないのでドイツだったらKulturamtなどに金を工面に行きます。税金を使うわけですからそれにも十分な説明が必要です。そこまで行ったらいよいよ初演ですが、それでもまだ十分ではありません。ノルマはないですが聴衆をどうにかして集めなければならないのです。そんな見ず知らずの音楽を喜んで聴きにくる聴衆はいません。そこでまた説得が必要なのです。作曲家はただ譜面を書けばいいというような極度に甘い職業ではありません。作曲家は同時に議論の達人かつ執筆のプロでないと全くやっていけません。極めて真面目な仕事なのです!Kapiert?

2007年06月27日 05時03分54秒

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