Shigeru Kan-noさん
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曲目はR・シュトラウスの「アルプス交響曲」。これはこの前同じ指揮者でゲーテボルク響でFMラジオで聴いた。53分30秒。この演奏に対する批判を書くことはカラヤンよりも難しいくらいだ。最後にこの曲のゲネプロ見たのはホルスト・シュライン指揮のシュトットガルト響以来。当時は彼のオーソドックスな手法の完成品だけを良く聴いて帰ってきたものだ。
まずヴァイオリン出身者の指揮者らしく弦の方にかなり気を使い、シモン・ボリバール・オケのように普段よりも太い演奏に徹する。金管楽器は事実上思う存分に鳴らしては見せるが必ずしも詳しいわけではないので合わないところも若干見受けられる。木管楽器はそれ以上音が出ないと思ってお構いなしの構図が見られる。だから木管が意外と無頓着で最初のファゴットの出だしから合わせないままだった。ちょっと無頓着の性格も忍ばせている。打楽器は一応バランスが良いが、個々に楽器の音色に必ずしも詳しいわけではない。
スコアは暗譜で指揮したが、弦の合わせなどの要点はしっかりと声まで出して振っている。ダイナミックレンジは全部開放するので相当広い。ラテン・アメリカ的な情熱も手伝って聴衆が音楽の乗って来やすい。
途中狩の角笛のところでまだ別働隊が来てないのかカット。「危ない瞬間」の崖の場面ではトランペットも危ないが安全なようにF管かピッコロトランペットで吹いていたので危険ではなかった。ハープは二人だけであんなに後ろでは聞こえない。
頂上のテンポはもう少しだけ落とすと雄大管がさらに増すであろう。まだまだアバドの指揮振りの模倣が残っている。
とまあできる限りの粗を探してみたが、メーターやプレヴィン、ティーレマン、ケンペ、ショルティ、ステンツらのそれよりもはるかに少ないのがこの指揮者の強みであろう。
作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲