Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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デュッセルドルフの「ユリウス・シーザー」10月23日。

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Georg Friedrich Händel
(1685 - 1759)

GIULIO CESARE IN EGITTO
(Julius Cäsar)
Dramma per musica in drei Akten
Text von Nicola Heym

In italienischer Sprache mit deutschen Übertiteln

MUSIKALISCHE LEITUNG Rainer Mühlbach
INSZENIERUNG Philipp Himmelmann
KOSTÜME Gesine Völlm
DRAMATURGIE Hella Bartnig

CESARE Günes Gürle
CORNELIA Marta Márquez
SEXTUS Theresa Kronthaler
CLEOPATRA Sylvia Hamvasi
ACHILLAS Laimonas Pautienius
PTOLEMÄUS Tim Mead
NIRENO Daniel Djambazian

ORCHESTER Düsseldorfer Symphoniker
今年はヘンデルのオペラの上演がどこでも続く。編成が小さいので安上がりであるが、必ずしも大衆的人気を得ているわけではない。いつも同じ形式の序曲アリアにはバッハよりも遥かにうんざりさせられる。さらに管弦楽法が超地味とあっては今回のように途中で出て行く人の増加は避けられない。

この上演はまるでゲネプロから始まったような上演だった。声が聞こえてこないのだ。音程も良くないが、次第に勢力を増して次第に普通の上演のような声量になった。休憩の後も同様。歌手陣にイタリア人はいないらしく人工的なイタリア語に終始してしまったのは必然の結果だった。

この劇場は音響が極めて悪いことも特徴のひとつだ。どんなにAクラスの金をかけていい楽員を雇ってもいつも音の響きが台無しになる。イタリア語の子音と同様、音楽のメリハリがとても悪い。通奏低音はそれでも工夫して、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ハープ、リュートの組み変えで単調な退屈感を避けていたが、それにしてのこの音響は、自分がこの始めて聴くヘンデルの名作のために全曲盤を3通り聴いて予習したが、その安ライヴCDの音響よりも劣っていた。

演出はそのいつものシュトットガルト方式で、最初兵士が銃を持って出てきて食台に「サロメ」風の生首が添えられる。しかし予算不足のため最後まで基礎舞台が大きく変わることはないので、聴衆は2時間半以上同じ装置ばっかりを見せられる羽目になる。見てもしょうがないので音楽の方を聴くが、このCDよりも悪い響きにはさすがに閉口する。

ミュンスターのGMDのライナー・ミュルバッハは大昔バッハアカデミーの指揮講習会を一緒に受けたので良く知っているが、当時の天才青年は見事に現在に「一般指揮者陣」に変身していた。ピアノが抜群で指揮も上手いのだが、しかし今でも良い音楽をする単なる指揮者に過ぎない。だから何だって言うのか?東ドイツの指揮者は今でも全員世襲制ではないのか?彼の遅いテンポのおかげで最終の急行に乗るのに4分遅れてしまった。もう全然ないので鈍行でかえるはめになる。

最初の駅のホームで待っているとアメリカのコレスポンデンスの陽気なお姉ちゃんたちから堂々と英語で話しかけられた。「英語しゃべれるか?」、「まあ、何とか」、「ベンラートに行くにはどうするのか?」、ここに住んでいないので詳しく知らないため一応簡単に説明すると、横からアメリカ英語ペラペラの東洋人が助け舟を。何でこんなにしゃべれるんだ?何だロサンジェルスの出身か。日系人?そこまではわからなかった。わかっても日本語は無理だろう。ここに長く住んでいるらしいのでドイツ語も抜群だ。

中央駅から別の電車に乗る。脇に座った中国人のグループの会話のにぎやかなこと。ケルンでまた別の快速電車に乗り換えた。前に座っているイタリア人がイタリア語で大声電話をかけていた。そういえば昼間にコピーした店の連中もアラビア語らしきものを喋り捲っていた。われわれの共通語はいつも英語かドイツ語だ。このようにもうグローバル化は全く後戻りできない世界になってしまった。言葉もその需要に合わせてその都度学ばなければならない。この事実を受け入れよ!午前2時前に家に到着。

 作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲


日付:2009年10月24日

2件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

XP太郎

『この劇場は音響が極めて悪いことも特徴のひとつだ。・・・それにしてのこの音響は、自分がこの始めて聴くヘンデルの名作のために全曲盤を3通り聴いて予習したが、その安ライヴCDの音響よりも劣っていた。』
『東ドイツの指揮者は今でも全員世襲制ではないのか?彼の遅いテンポのおかげで最終の急行に乗るのに4分遅れてしまった。もう全然ないので鈍行でかえるはめになる。』
『われわれの共通語はいつも英語かドイツ語だ。このようにもうグローバル化は全く後戻りできない世界になってしまった。言葉もその需要に合わせてその都度学ばなければならない。この事実を受け入れよ!午前2時前に家に到着。』

 さぞかし腹が立ったでしょう。お疲れまさでした。最後は、ヤケクソの気分ですね。

2009年10月25日 09時46分18秒

Shigeru Kan-no

元々知っていましたが、本当は良いオケなのですが、入れ物が悪いとその実力まで台無しですね。それが確実に演奏にまで現れています。もったいないです。

2009年10月25日 16時35分07秒

2件のコメント

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