Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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208.WDR時代の音楽「彷徨える音」 1月30日

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初めに何時ものように一時間前に作品の解説があった。しかしその前にしないの高校生による現代音楽の演奏があった。トーマス・タクスス・ベックという人の作曲で高校生が演奏。どうも目的は普段聴きなれない現代音楽の理解をテーマにしているらしい。休憩にもロビーにそれを聴いて印象を描いた絵Compositionが展示してあって、中には目隠しで書いたものもあった。

今日の作曲家は韓国人のウンスク・シン。あのスキ・カンが韓国にレッスンしている時に自分を超えて教えられないとかで彼女をリゲティに送ったとか言うやつである。それでも当初は売れなかったらしく何も起こらない年が何年も続いたらしい。メジャーになったのはケント・ナガノがオペラの委嘱を入れてそれをミュンヘンで初演した時から始まる。そのヴィデオは見ているのでおおよその彼女の語法は知っているつもりである。ヴィッテンなどで楽譜を見た限りでは日本人の若手のように書法が完全に出来上がっているように思える。でもこうやって出て来れるのはやはり韓国国内の文化予算の桁の差であろう。弱肉強食の日本だと簡単に潰されてもおかしくない作曲家の一人である。シェング協奏曲も書いており、やはり世界の誰もが日本独特のよりもその源である中国のシェングに興味があるらしい。

これが終わってまた高校生の演奏。簡単な電子音の上にラッヘンマン的な雑音をもとにしたカーゲル的に皮肉も混ざっているように思えるような作品。

8時から本番。まずはユッカ・ティエンツー。ちょっとびっくりするような始まり方だがちゃんと展開する。その後は事情的な誰でも書くようなフィンランドの音楽的風景。今更書くまでもない微分音の提示。最後は暴れまくる。

次がシンのクラリネット協奏曲。重音?+声?2楽章も重音?幽霊のような構成はオペラでおなじみ。自分としては特に新発見の無い音楽。自分のクラリネット協奏曲とは違って複雑に書いている。

休憩の後はグリセイ。6曲なるチクルスはファニホーの「創意の牢獄」と同じ。その最後の曲。オクターヴのユニゾンはマーラーを思わせる。壮大な音の輝きは最近このスペクトル学派の代表格の彼がどんなにシェルシの音楽に近いか良く解かった。木管が変則的で4452、2Sx.アコーディオン、エレキギター、ピアノはチェレスタとキーボード受け持つ。スル・ポントのコンバスをコントラバス・クラが模倣。7人の打楽器奏者。風音器。セリエル・ブーレーズから見放された独特のフランス音楽の世界。音色の変化の楽しさ。終わり二ヴィオラのカデンツァの変わった構成。

最後はクセナキスの「リケン」。弦楽合奏の動きを司会者は津波と称する4菅編成だがトロンボーン6.楽しい音の饗宴。クラスターの変容。和音の塊の渦は晩年の特徴で最初ドナウエッシンゲンで作曲立ち合いのGPで気持ち悪かったがストラヴィンスキーの和音の塊と同じ様に慣れた。2本のコントラバストロンボーンは他のトロンボーンと一緒にやらないので、持ち替え不可能で別に付加して配置したのかもしれない。

こういう曲とヴァ―レーズの「アメリック」と「春祭」を組み合わせてプログラミングしてみたい。

30.01.2015 Freitag 20:00 Uhr
Karten bestellen
Musik der Zeit - Klangwandler.
K. Kriikku, WDR Sinfonieorchester Köln, B. Lubman, M. Struck-Schloen: Chin, Grisey, Tiensuu, Xenakis
Kölner Philharmonie

Kari Kriikku Klarinette

WDR Sinfonieorchester Köln
Brad Lubman Dirigent

Michael Struck-Schloen Moderation

Musik der Zeit: Klangwandler

Jukka Tiensuu
Alma III: Soma (1999)
für Orchester und Sampler
Deutsche Erstaufführung

Unsuk Chin
Konzert für Klarinette und Orchester (2014)
Kompositionsauftrag des WDR, der Göteborgs Symfoniker, Philharmonia Orchestra, Orquestra Simfònica de Barcelona und New York Philharmonic
Deutsche Erstaufführung

Pause

Gérard Grisey
Transitories (1980-1981)
für großes Orchester

Iannis Xenakis
Lichens (1983)
für 96 Musiker
19:00 Uhr, Konzertsaal : Einführung in das Konzert durch Michael Struck-Schloen mit Unsuk Chin


Website des Veranstalters:
Westdeutscher Rundfunk

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2015年01月31日

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Shigeru Kan-no

作曲家の原嘉寿子さん死去 「額田女王」「青の洞門」 - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/h6sj 一度も見たことも聴いたことも作曲家が死んだ!

2015年02月07日 00時09分35秒

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