Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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215. ケルンの「アラベラ」

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何時ものように上演30分前にあんまり予告してない解説があって、原稿無しで完全にすらすら天才的に閊えないでしゃべれるシェフ・ドラマトゥロギーじゃなくて、その下の女の人が原稿読み上げていた。これで聴衆の興味は半滅、あまり集まって来ない。

その他はまあー、解説書に書いてある通りで、フーゴ・ホフマンスタールの最後のオペラ台本。初演時には台本作者はもはや生きて無かった。次にシュテファン・ツヴァイクの1935年の「口の無い女」になるとユダヤ人問題に引っかかり、台本作者として使えなくなった。このオペラは完全の抒情オペラなので非常に地味である。どんなに素晴らしい立派な舞台でも、音楽そのものを知っていないと全く楽しめない代物。スコアは何時ものように精緻なオーケストレーションなので毎回音色上の素晴らしい発見があるが、そもそも準備すべきは少なくとも有名なアリアから始まって音楽そのものである。その他の彼女は粗筋の棒読みに終始。

この作品は旧作の「薔薇の騎士」と同じ3管編成である。貴族の没落物語であるが、ティンパニはたくさん音階などで使うので5個であるが、しかしながらこの駅前のミュージカル・ホームでは弦を削ってコンバス4だからおそらく14じゃなくて12型は出ないであろう。それでも地味なのは演出上の演技して見せるエキストラはあっても合唱がない(いやオペラの合唱団は出てきたが全く歌わないで演技だけ)、舞台裏の管弦楽がない、弦の分割が少なく指揮者自身も音色をそれ以上追及できないので音楽そのものの味を心行くまで噛み締めれない。

演出のフランス語読みのアメリカ人、ルノー・デュセはもうこの地方ではおなじみらしい。ボンの「ホフマン物語」などもやっている。機会があったら是非聴きに行きたい。第一幕はかなり台本通りでまともだが、第二幕になると第一世界大戦の戦場と舞踏会の場面が半々。最三幕は野戦病院の中、重体者が次々に死んでいく。最後の結婚が決まった時には天井から花が落ちで地面に張り付いてみんな笑った。

歌手は最初後ろの方に座ったがよくバランス解からなくて、休憩に聴衆が半分しかいないので一番前に来て座ったら、音響が格段に良くなってこのメンバーは少しもCDにしても問題なし。まあーその点で市販してるCDとちっとも劣らない声。オケの伴奏はかなりぼやけたまま。

指揮は大ベテランのエッセンのインテンダント・GMD辞めたステファン・ショルテスであるが、全く安心できる一方、二流のトップであることは言うまでもない。ホルライザーやシュタインみたいな何時でも無理なく使える汎用指揮者。それにしても昔のTVより年とった。聴衆もこの地味なオペラに耐えられないので途中で帰ってゆく人もかなりいて、大昔見たボロボロ劇場のヴッパータールのオペラのように聴衆に逃げられないように第二幕と第三幕に休みを置かないでつなげる形で上演。少し不満ではあるが逃げる聴衆対策には止むを得ないのかもしれない。アラベラの父親役はケルン音大引退前のクルト・モルの発声にそっくりで本人が出てきたみたいだ!

指揮者は音楽を流しまくるので最初の冒頭とか一幕の最後、三幕の前奏曲、三幕の最後と主要動機がかなり曖昧で、ここがメジャーと違った表現はかなり損をしていると言えるが、なにしろ歳なのでこのまま最後まで行くのであろう。ウィーンのようにお金がない時は何時もスターよりも安心してまとめられる指揮者に一番需要が行く。
http://www.operkoeln.com/programm/64738/video/



Musikalische Leitung Stefan Soltesz / Inszenierung Renaud Doucet / Bühne & Kostüme André Barbe / Licht Guy Simard / Chor Andrew Ollivant / Dramaturgie Georg Kehren
Graf Waldner
Bjarni Thor Kristinsson
Adelaide, seine Frau
Roswitha Christina Müller
Arabella
Emma Bell
Zdenka
Anna Palimina
Mandryka
Egils Silins
Matteo
Ladislav Elgr
Graf Elemer
Jeongki Cho
Graf Dominik
Wolfgang Stefan Schwaiger
Graf Lamoral
Lucas Singer
Die Fiakermilli
Beate Ritter
Eine Kartenaufschlägerin
Alexandra von der Weth
Welko, Leibhusar des Mandryka
Alexander Fedin
Ein Zimmerkellner
Keith Bernard Stonum
Chor
Chor der Oper Köln
Orchester
Gürzenich-Orchester Köln

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2015年05月01日

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あ​​​え​​​て​、​こ​こ​に​​​「​​​・​​​・​​​・​​​。​​​」



​​​「​​​租​​​の​​​論​​​文​​​で​​​博​​​士​​​号​​​取​​​れ​​​な​​​い​​​か​​​?​​​」



​​​さ​​​あ​​​ね​​​・​​​・​​​・
​​​一つ言えるのは、​​​ほ​​​ん​​​と​​​う​​​の​​​「​​​名​​​誉​​​」に、​​​挙​​​げ​​​ら​​​れ​​​る​​​と思う​​​け​​​ど​​​ね​​​・​​​・​​​・​​​ニ​​​ン​​​!


​​​次​​​の​​​試​​​験​​​日​​​ま​​​で​​​、​​​秒​​​読​​​み​​​段​​​階​​​で​​​す​​​。
​​​集​​​中​​​で​​​す​​​試​​​験​​​対​​​策​​​の​​​追​​​い​​​込​​​み​​​で​​​す​​​。


​​​ち​​​ょ​​​っ​​​と​​​息​​​抜​​​き​​​で​​​す​​​。

問題やま積みで、こうして、生きているのが、不思議よね、


​​​何れ、ま​​​た​​​、​​​落​​​ち​​​着​​​い​​​た​​​ら​​​、​​​「​​​交​​​友​​​録​​​」​​​、​​​再​​​開​​​し​​​ま​​​し​​​ょ​​​う​​​。



​​​で​​​は​​​ま​​​た​​​。

2015年05月02日 18時30分23秒

Shigeru Kan-no

もうそうとう落ち着かないんじゃないのか?あれから10年ぐらい経つだろう?

2015年05月03日 03時48分37秒

Shigeru Kan-no

台湾の女の子がやってくれた台湾民謡を基にした新作。5分30秒から。https://www.youtube.com/watch?list=PLaOshUUAH1l_um... WVE-180-i. "Desire to the Spring Breeze/望春風"

2015年05月05日 04時19分23秒

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