Az猫ロメさん
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来年は二期会で10年ぶりに『ワルキューレ』をやるとか。チケットの発売日に行ったが安い席はほぼ完売状態、驚いた。
二期会のオペラでまだ観ていないのが『魔笛』。モーツァルトの3大オペラのひとつだと思うが、僕自身は4番目かな?と思っている。『コジ』の方が好きなのだ。
しかし、「『魔笛』とウィーン」なる本を読んでいると、どうも『魔笛』がモーツァルトの最高傑作オペラとしか思えなくなってくる。
ゲーテが『魔笛』続編を書こうとしたとか、楽聖ベート−ヴェンやワーグナーが絶賛したとかいったことが多数書かれている・・・。
ウィーンの郊外のフライハウス劇場の支配人兼座長のシカネーダの依頼で作成された『魔笛』であるが、座長自らパパゲーノ役を演じ、200回とか300回の大ヒット公演を続け、宝塚並みの様相があったかの如くである。
はて、『魔笛』はウィーンの大衆劇場で演じられたのであるが、モーツァルト没後、その音楽家としての名声が高まるに従って、台本作者シカネーダは、ダ・ポンテほどには評価されなかったようである。むしろ、台本の「お粗末」さがゆえに、天才の芸術作品を穢すがごとき扱いを受けたようである。
しかし、ウィーンの宮廷劇場でも『魔笛』が取り上げられ「格別な扱い」を受けるようになると、シカネーダは宮廷劇場での「お上品な演出」振りをさんざんにこき下ろしたという。これには、さすが「あっぱれ」と言いたくなる。
『魔笛』の中で、僕の目にはどうみても「安受けの大衆演劇」としか思えないシーンが多々出てくるのであるが、これも、元は「どさ回り」のシカネーダ一座のお家芸だったようである。
感心するのは、シカネーダが最後まで田舎者役の「フィガロ」を演じ、貴族社会を風刺する「お笑い」に徹したことかな。彼は「美しい女を愛し、もてない貴族のしりを蹴飛ばしては悦にいる」モーツァルトには真似のできない「カッコいい」芸人でもあったようだ。
『魔笛』の馬鹿ばかしさは、そのままうけとり、ウィーンの貴族社会をしぶとく生き抜く役者の会心作と受け取れば良いのだろう。思うに、モーツァルトはシカネーダの生き様にいささか「嫉妬した」に違いない。
ピアノ オペラ∩声楽曲