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先週の土曜日に、松戸森のホール21で震災被害者を招いた仲道さんの「チャリティーコンサート」があった。演目は、以下の通り。
リスト :『献呈』『愛の夢』『超絶技巧練習曲』『ため息』『メフィスト・ワルツ』他
ショパン:『夜想曲第20番嬰ハ短調遺作』『幻想即興曲』『バラード第1番』『英雄ポロネーズ』
アンコール:『黒鍵』『愛の挨拶』
薄いピンクのドレス姿で出て来られた仲道さんはいささかお疲れの様子があったような?震災後、七ヶ浜に行かれて『こんなことがあるのかしら』と目を疑ったそうだが・・・。
出だしはプログラムには載っていなかったが、ノクターン嬰ハ短調遺作である。もちろん映画「戦場のピアニスト」のナチスによって壊滅されたワルシャワの「瓦礫の街」の風景と重ね合わせている。
実は、この日の演目と一致する仲道さんの演奏をWeb上で色々と調べてみた。嬰ハ短調も試聴できる。しかし、当日の演奏雰囲気は「戦場のピアニスト」シュピルマンと同様に「茫然自失」の精神状態を感じさせるもの。
それでも、仲道さんの「天性?」か。徐々に明るさと愛らしい「饒舌っ子」ぶりが出てくる。
『今年は、リストの生誕200周年記念の年なんですね。去年は、ショパンで、その前は誰々さんで、毎年ロマン派のピアニストの生誕記念が続くなんて、お祭りみたいですね。うっふふ。』
『リストはチェルニーの教えを受けていたんですよね。あのピアノ教本でお馴染みの人。ドレミファの正しい弾き方です・・・(タイクツという意味)。でも、リストは違うんです。只の練習曲でも「超」が付くんです。「超」「超」「超絶」練習曲です、しかも、女性の心を掴むことがとてもお上手・・・ナンデスヨ。(私も「誘惑されたい」という意味らしい)』
この日のリストの作品は、お話を聞いていると、皆「女性を魅了する」類いの作品のように思えてくる。しかも、リストの作品は弾いているとある情景がイメージとなって見えてくるそうです。
『メフィスト・ワルツ』などは、どうも「艶っぽい場面」を意識しておられるようですが、私を含め、聞いている方々の殆どは「老いらくの恋」には「超」縁遠い御仁ばかりではと「声を上げたく」なった。
この辺りで休憩になり、15分後に今度は「銀色のドレス」で登場。最初よりは元気が戻ってきている雰囲気を感じさせる。(さすがにお若い!「還暦族」の爺さんには当たり前の話だが・・・)
リストの次はショパンなのだが、どういう訳か楽聖の『月光』が挿し挟まっている。
曰く、『ショパンはとても研究熱心な方で、ベートヴェンのこの作品の転調の妙に惹かれたのだと思います。転調の仕方で演奏の雰囲気がガラリと変わります。言わば、「ご拝借!」というところですかね。それでは、幻想即興曲をどうぞ。』(この辺りは、ピアノ演奏家でなければ理解できない内容)
次に、本来のリストとショパンの違いを明らかにする『バラード第1番』。「音の空気」(?)とかいう表現を使う。前回の公演の「鍵盤のミステリー」と重なる内容だが、「音の響き」による情景描写のことだろう。
で、最後が『英雄』ポロネーズ。ポーランド貴族の軍隊風の「出陣歌」という話をされる。隣国の敵に蹂躙されても屈しないポーランドの愛国精神に満ちた作品。ルービンシュタインも晩年近くになってイスラエルでの演奏にこれを弾いたとか。震災被害にあった方々に復興に向けた気持ちを出してほしいとの願いであろう。最後の2曲は、この日で一番のリズムと気合の入った演奏で、私もついつい拍手に夢中になりました。
さて、「鍵盤の獅子」リストと「楽聖」ベートヴェンと「鍵盤の詩人」ショパンの3人の作品の演奏を聞いたわけだが、Web上で仲道さんの演奏をあれこれと試聴してみると、やはり、ショパンがお似合いな気がする。しかし、あの「愛らしさとエネルギー」はリストばりですね。
折角なので、Web上で見つけた『クラシックピアノ101曲いいとこどり』のCDには仲道さんの演奏が結構収まっていた。55番の『亜麻色の髪の乙女』は例の「ワンワン親父」の震災被害者応援メッセージの演奏。極めつけは、64番グリークのP協奏曲。正に、リストも「真っ青」の豪快な演奏でした。
ピアノ オペラ∩声楽曲