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ワーグナーの作曲本質論(断片)

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 ワーグナーについては、大好きな人と食わず嫌いな人の両極端にわかれるようですね。私は後者のほうですが、とにかく彼の楽劇は長いのが閉口です。でも、大天才なのは疑問の余地がありませんね。

 さて、例の音楽記者 Abell 氏は、1905年に、例の「ヘンゼルとグレーテル」という歌劇の作曲者として有名なフンパーディンクを訪問しました。そして、彼にその作曲過程について話をきこうとしたのですが、フンパーディンクさんは次のように言ったそうです。「わたしなんかよりももっと偉大なワグナーが、それに関して私に話してくれたものを私は古い手帳に書きとめてあるので、それをあなたがかかれるほうが意義は大きいでしょう」といったそうです。それによると、

 ワグナー:「神の思念(goettlicher Gedanken)の、すべてを包括する流れが存在していて、それがエーテルの中のいたるところに揺れ動いています。そして、その振動を感知することのできる人なら誰でも、インスピレーションをうけることができるのですよ。------
この、いたるところにゆきわたっている、揺れ動く力は、人々の魂をかの全能の神の中心力へと結びつけるものなのですよ。われわれがそのおかげで存在している生命の原理はその中心力から生じているのですけれどもね。---- この力に自分を結びつけることの出来る人が、インスピレーションを感じうるのです。
 「この神的な力と結びついた、催眠類似の状態こそが、あらゆる真に創造的な努力のための前提です。私は、このような揺れ動く(振動する)力と一体になったと感じ、それは全知全能(allwissend)であり、私はそこから、私の能力により限界づけられたある範囲において創造を行うことが出来る、と感じています。」
(Arthur M. Abell, Gespraeche mit beruehmten Komponisten, Artha, p.151)

このような言葉を読むと、なんだか、ワグナーの音楽を聴いてみたいですね。ジークフリート牧歌なりと!?
でも、やはり、19世紀人らしく、またドイツ人らしく、すぐに神がでてきて、また思弁的なのも、困りますね。
 ワーグナーに関するこの続きは、実はまだ作ってなくて、かけるかどうかわかりません。でも、アーベル氏のこの書は書斎で発見してあるので、書けるか考えます。それで、無責任ですが、「断片」としました。

        

 室内楽 作曲家


日付:2009年01月19日

6件のコメント

  1

このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

いつもテーマが面白いですね。

時間の都合で全部読めませんが、Wagnerの楽劇が長くなかったら普通は見に行きませんね。バカ長いからこそ行きます。

Wagnerが以下に嫌われ者かはWikipediaに僕も補充して追い来ました。

2009年01月19日 04時29分44秒

そろり

菅野様

あ、そうですか。バカ長いから見にゆくのですか。実際に見ると、とてもいいのかもしれませんね。

強烈な個性の持主で、ワグナーは、あったようですね。

2009年01月19日 15時35分39秒

Shigeru Kan-no

Wagnerはカットだらけだと損した気分になります。

もちろんその中身の音楽を知らないと退屈しますから予習はしっかりやっていきます。リングだとその予習が何十年もかかりますね。最近やっとわかってきたかな?いつも一日がかりで見に行きますよ。とにかくカットは大嫌いです。バイロイトが一番カットやらないですね。でもチケットもそれだけ大変ですが。

2009年01月19日 17時49分54秒

ワーグナーと言えば、当時、推薦された「トラ」で、演奏したことがあります・・・
http://jp.youtube.com/watch?v=TbLqsfGwTxg

譜面は、本番の一ヶ月ほど前に頂いて、そこからです・・・
もちろん、「チェロ」で、中ではなく、外です・・・つまり、ソロを弾くパートです・・・



では、さようなら。

2009年01月19日 20時49分39秒

そろり

菅野様、村上様

どうも、ワグナーの音楽は、何かを表現・伝達するための記号系というよりは、それ自体が堂々とした自立的な、世界そのものといった感じでしょうか。全部の音楽がそうかもしれませんが。

一度ぐらいは全部、主要なものは聞いてみたいです。また、お教えください。

2009年01月19日 22時17分25秒

Shigeru Kan-no

「オランダ人」以降だったら何でもいいんじゃないですか?

もちろん彼の音楽は桁違いに壮大です。その壮大さがないと彼の音楽は意味がないですね。従がって楽器編成や演奏時間も壮大ですね。超巨星の表面を見ているようなものです。いつも世界の巨大さには驚かされます。

日本では体験できないけれどもここではその壮大さはどこでも体験できますね。ちょっと広い牧場や畑に行くと地平線までそう言うところがいくつもあります。日本はどこかで山が見えてきますね。いつもそこまでって感じですね。

2009年01月20日 00時19分02秒

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