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今日はたまたま行ったCD屋さんで、何の気もなく林俊昭さんというチェリストのベートーベンのソナタのCDを買いました。不勉強のせいか、お名前を聞くのは初めてで、自分でもどうして買う気になったのか分かりません。なんとなく。。
大変感動してしまいました。今まで何枚もベートーベンのソナタのCDを聴きましたが、こんなに融合して「1曲」に聴こえたのは初めてです。生演奏ではないので、実際にはどうなのか分かりませんが。
主張がないわけではないのに、どちらかが一方的に主張しているんじゃなくてふたりで1つの音楽を作っている、といった感じで、相当綿密に詰めているのか、もともと音楽性がピッタリ一致しているのか分かりませんが。しかも、チェロとピアノの音色が同質というか、とても優しい音色です。こういうチェロの音色がとても好きです。ピアノも、軽すぎず重すぎず、ちょうどよいベートーベンらしい音色だと思いました。
あわせて、練木繁夫さんとシュタルケルのCDも買いました。こちらも素晴らしい組合せなのですが、全然違いますね(笑)。練木さんは相当頭を使ってピアノを弾くタイプだし、耳も相当よいので、一歩引いたピアノというか、チェロをよく生かしたピアノだと思います。非常に勉強になります。
練木さんのご本「Aをください」は室内楽ピアニストの心得というか、具体的な勉強方法や注意すべき点がまとめられている本で、私の座右の銘です。実際はピアノの左側の椅子の上に置いてありますので「座左の銘」かな? 書いてあることを全部やろうとすると、「ここまで考えてたら、ムカデが「百本の足ってどうやって動かすんだっけ?」と分からなくなるみたいになるじゃないか」と思いますが、しっかり身に着けて自然に使えるようになると(いつか)いいと思います。
ピアノ チェロ 室内楽