椰子の実さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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魔笛を本当に楽しみたい方への手紙その4(エピローグ)

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<<第四の手紙>>最後にモーツアルトの魔笛に込めた思いを汲み取り、また以上から帰結される彼の遺言があるとしたらという観点で以下提言したい。
フリーメイソンは自由啓蒙思想の情報交流の場を官憲の取り締まりの目を盗むために石工ギルドの名と仕組みを借りた自由啓蒙思想運動の隠れ蓑であった。その隠れ蓑として使われた石工の名であるが考えてみると石工は技術の起源であり、技術立国の日本での教育にはその教えと仕組みは好ましい内容である。タミーノのレチタティーボの歌詞「。。。この門の。。。ああこの柱の。。。見事な造り。。。立派な仕事。。。心を込めたこの棲家に悪が住まうはずがない。。。」を思い出して欲しい。是非、日本を<この悪が住まうはずがない棲家>とし、世界(特に中国?)から信頼される国へと日本を発展させたいものである。この観点で魔笛をおさらいしてみると、まず生き方という点で童子も示す規範<堅実>と<忍耐>は戦後の日本の発展を支えた美徳と一致する。(備考:三つめの沈黙は自由啓蒙思想組織の活動を外部にさらすことのリスクを回避するための隠れ蓑なので教育という観点では必要ない)考えてみるとこの二つの規範は二宮尊徳の生き方を美徳とする日本本来の人生価値観にも一致する。魔笛は生き方の規範に加え、人間の成長の在り方を提示している。最初は徒弟からはじまり、いっぱしの職人になり、さらに道を極めて棟梁となり、皆を導く指導者となる。これは万国共通の在るべき人生観であり社会道徳である。そしてもうひとつ重要なKey Wordは各所で出てくる<叡智>である。叡智は<現在の日本はあらゆる点で閉塞状態という壁>を打つ砕く救世のKey Wordであろう。というわけで魔笛を教育で使うことは望ましく、事実、ドイツでは魔笛を教育素材のひとつとして位置付けている。魔笛は全世界で様々な演出で行われて、特に娯楽用にあっては先日の二期会の魔笛のような奇想天外な演出、1995年の千葉CNNの魔笛のような日本舞台の演出は構わないが、教育を目的にするならばモーツアルトの本来目指していたもの、即ち人生を切り開く<堅実>と<忍耐>の生き方の規範と<徒弟>、<職人>、<棟梁>の人間成長の段階の仕組みをしっかり伝える演出を外してはならないと思う。最後にここまで付き合って読まれた方に敬意の念を持って「御苦労さまでした」と謝意表明したい。

 テノール・カウンターテナー ピアノ 作曲家 オペラ∩声楽曲


日付:2010年09月26日

2件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

サウル

とびとびに(申し訳ありません、いずれちゃんと読ませて頂くつもりです)、読ませて頂きました。

「二宮尊徳の生き方」は、私は美徳と言うか、見習いたいと思いますが、最近の日本の教育現場からは、正式な理由は知りません(戦争中のイメージ、思想?と結びつくのでしょうか)が、排除されています。少なくとも、薪を背負って本を読んでいる姿の銅像は小学校から撤去されています。美徳と考えない方が、教育の方面の方に多いのでしょうね。
 
 

2010年09月26日 17時42分25秒

椰子の実

文部省/学識経験者の<”ゆとり”を誤解した>ゆとり教育政策の犠牲者は20歳台の若者以外に二宮尊徳像もあったのですね。でも文部省”ゆとり政策”の嵐にあっても堅実と忍耐を忘れなかった若者はしっかりと伸びています。(挙げれる例は文部省に縁がないスポーツ界若手に多いですね。石川遼、浅田真央、伊藤大輔、宮里藍とか。)過ちを正すに遅すぎることはないので関係者の方々にはリハビリ含め頑張ってもらいたいものです。とてもMuseでの会話とは思えない話になりましたが。。。

2010年09月26日 20時05分01秒

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