九尾さん
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このブログ（日記）へのコメント
最初から＜＜限定的な＞＞思い込みをもって聴くと、本当のところを見失うことがあります。（解説が不要と言っているわけではありませんが・・・）
そういう聴きかたは、＜＜私の＞＞好みではありません。
このブログのはじめの方に書きましたが、
無色の心で聴くのが一番です。
2010年05月31日 15時31分52秒
「無色の心」ということは言葉はいらないという聴き方で日本人独特のものでしょう。欧米にはそういう動物的な聴き方をする人はいませんね。こういう聞き方は何でも抵抗なく受け入れられる反面、曲自体に深く入って行けません。言葉を否定されるとここに書くこと自体が意味がないですね。
我々が音楽を言葉で表現するということは曲の理解に少しでも助長するためです。もちろん音楽は言葉での表現しきれないものですが、残念ながらここに書けるのは言葉だけです。何かの助けになる、そういう希望を持つことが大切です。
2010年05月31日 17時06分09秒
何の予備知識も無く聴いて「良い曲」だと思える作品もありましたし、最初はピンと来ない曲でしばらく聴かなかったのに、たまたま本やネットでその曲についての詳しい解説を読んだのをきっかけに、改めて聴いてみて好きになった作品もあります。
いろんな聴き方があると思いますが、一度好きになった曲については、やはり「もっと深く理解したい」と思って色々と解説を読んだりしますね。
2010年06月01日 21時08分22秒
＞九尾さま
私が申し上げたかったのは、変な先入観をもって聴くと、大事なものを聞き落とす、聞き違えることがある、ということです。
真面目な音楽会のプログラムに書いてあるような、予備知識が、必要なことは当然あります。解説参考にする時は、良心的な、質の高いものを選ばれることを願っています。
一度もあったことが無い人に会う時に、もし他人から「あいつは嘘つきだぞ」と言われて、それを信じると、相手を誤解することがあります。その人が、どう言う経歴で、あるいは何歳で、というよな情報なら、それが正しい情報なら、知っていた方が、相手を理解する助けになるでしょう。
因みに、私は日本で生まれ育った日本人ですので、日本人的な発想があるのは、しごく当然なことです。その意味で、理解して下さる方がいらっしゃるのは、嬉しいことです。
2010年06月01日 21時52分08秒
2010年06月01日 22時54分29秒
ＣＤといえば、何故かナクソスさんはポーランド楽派のＣＤに力を入れているみたいですね。
ルトスワフスキ、ペンデレツキ、グレツキのオーケストラ作品集がたくさん出てます。しかもどれも演奏優秀。有難い事です。
2010年06月06日 13時18分11秒
「月に憑かれたピエロ」は時々オペラ版でやるときがありますね。
「ル・マルトー・サン・メートル」は「孤独な死刑執行人たち」などの詩が入っているので、意外とぎょっとしたところがあります。この曲ってリズムがガムランだとか本人は言っているそうですが余りそういう風には聴こえません。ジャズに近いとこもありますが、本人はガーシュインみたいにジャズの影響を受けたわけでもありません。
現代音楽はとにかく聴いて慣れるのが第一です。
2010年06月06日 19時19分46秒
グレツキさんが亡くなられてしまいましたね。
３つの交響曲はどれも好きです。
謹んでご冥福をお祈りします。
ラウタヴァーラ「極北の歌」〜鳥とオーケストラの協奏曲〜の動画（せっかく見付けたので）
��http://www.youtube.com/watch?v=auW10aD0kYo&feature...
��http://www.youtube.com/watch?v=lxsw1w6O1xk&feature...
2010年11月13日 14時18分10秒
まだ自分は見たことはありませんが、「月に憑かれたピエロ」は良くこちらではオペラ版でもやるようです。もちろんコンサート版は見たことはあります。指揮者が必要ですが、ケルン音大では学生達が指揮者無しでやっていましたね。凄い水準です。
「ル・マルトー・サン・メートル」も昔フライブルクの学生達がやっていましたね。できた当初はブーレーズ本人しか振れなくて、アンサンブル・アンターコンテンポランしか演奏できなかったのですが、最近はやる気になればどこでもやるようです。僕はWienでブーレーズ自身が指揮する演奏をGPから見たことがあります。作曲者は出版譜ではなくて自分の色刷りの自筆譜を使って演奏してましたね。作曲者の特権？
2010年11月13日 17時45分54秒
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私は小学生の頃にクラシック音楽に興味を持ち、中学生の頃にはクラシックにおける有名作品を片っ端から聴きまくっていたのですが、やがて自然の成り行きで所謂「現代音楽」を聴く機会も訪れました。
ウェーベルンを聴いて・・・「？？？」
クセナキスを聴いて・・・「無茶苦茶弾いてるだけ？」
実験的な作品を聴いて・・・「これ、音楽なの？」
以来しばらく現代音楽アレルギーに陥ってしまいました。
そのうち交響曲に強い関心を持った私は、「交響曲」と名の付く作品なら片っ端から聴くようになり、ノアホルムの３番「昼間の悪夢」、ペンデレツキの３番、といった現代作品を通して徐々に現代音楽アレルギーを克服していきました。（もっとも、ノアホルムもペンデレツキも現代作品としては聴きやすい音楽ですが）
その後、現代音楽でも毛嫌いせず積極的に聴くようになったきっかけをくれたのは、以下の３つの作品でした。
ラウタヴァーラ「極北の歌」〜鳥とオーケストラの協奏曲〜
吉松隆「朱鷺に寄せる哀歌」
ルトスワフスキ「交響曲第３番」
ラウタヴァーラ作品は鳥のさえずりを録音してオーケストラと協奏させた曲で、とても綺麗な音楽です。
吉松先生は分かり易い曲を次々発表されておられる方ですが、個人的にこれまでの最高傑作だと思う作品は何と言っても「朱鷺に寄せる哀歌」。無調と調性の狭間を揺れる現代的な響きの曲ですが、その美しさ、哀しさ、切なさに胸を締め付けられるようです。
音楽はメロディやリズムを楽しむばかりではなく、音そのものの響きに耳を傾けるのも大切だ、という事にこの曲で気付かされました。
で、ルトスワフスキの交響曲第３番ですが、まさに傑作。分かり易いメロディなんて出てきませんが、その極彩色の音響世界は凄いです。
オーケストラの様々な響きがとても美しかったりカッコ良かったり・・・特に終わりの部分など、オケがキラキラとした輝きを放った後、やかましく盛り上がってトドメは「ジャジャジャジャン！」（ちなみに冒頭も「ジャジャジャジャン」で始まる）スカッとします。
初めはとっつきにくいかもしれませんが、聴き方を変えてみるとその凄さが分かってくるものです。
・・・曲によっては。
交響曲 作曲家 器楽曲 吹奏楽∩管弦楽器 協奏曲