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ショパンのエチュードの制作をメインで進めているんですが、過去にUPした op.28 前奏曲から、No.15 通称「雨だれ」を切り出す形で、お盆休みに再編集してUPしました。
https://www.youtube.com/watch?v=Ovkfc7tT6n4
映画「天気の子」を見ていたら、一瞬ですがこれが流れていたので思いついたという程度のことです。
「雨だれ」と古典音律の組み合わせて特筆したいこと:
(1)装飾音の表情の変化がとても面白い。
曲の冒頭に出てくるテーマが反復されるとき、その直前にとても可愛らしい装飾音が付いていますね。とてもショパンらしいフレーズです。これを中全音律系の名残りを残した音律で演奏すると、とても狂おしく可愛らしい子猫のような表情になって、たまらんのです。
(2)中間部のコラール
宗教音楽は、最も最後まで古い音律が使われたジャンルです。「ショパンの時代にはすでに平均律が主流だった」と主張する人であっても、当時、教会のコラールまで平均律だったなどと無理なこじつけをする人はごく少数でしょう。この中間部のコラールを何も考えずに平均律で演奏するのは、私に言わせれば手抜きに見えます。
雨だれの中間部に出てくるコラールは、純正な響きに依存するような作りでは無く、むしろ黒鍵が多く使われており、各種古典音律ではいずれにせよピタゴラス音律に近い響きになるものが多いです。純正な響きが欲しいならばハ長調・イ短調に近いほど良いわけですが、そこから遠い調を選んでいるので、意図的にうなりの多い調を使用したのだろう、と読みとれます。では、そのうなりは、どんなうなりで、どんな効果をもたらすのでしょうか。聞いてみてください。
(3)長調と短調の明暗の差
「雨だれ」の場合、古典音律の方が、「明」と「暗」の差が、より明確になります。暗い場面はより暗く、明るい場面はより明るくなります。
この差を、取るに足らない物と考えるのか、それともこの曲の1つの重要な要素としてとらえるのかは、人それぞれでありますが、私はこれは重要な差だと思うんですよね。
一見、取るに足らないような微妙な差でも、目をつぶって静かに聞きながら、思い浮かんでくる情景というのが、音律によって微妙に違ってくるわけです。
曲の終わりは、雨が上がって、光がさしてくる様子が連想される場面だと思います。それがどんな気温で、どんな風が吹いていて、どんな光なのか、やさしい光なのか強い光なのか、その光が濡れた雫を照らして、どんなふうにキラキラ輝いているのか、そういう風景を思い起こそうとしたとき、音律によってその細部が違ってくるわけです。
古楽 ピアノ