Shigeru Kan-noさんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

　Ravel & Tschaikowsky
Kirill Gerstein | WDR Sinfonieorchester | Andris Poga

先ず1時間前にミヒャエル・ホーゼによる解説がコロナが終わったので再開。先ずなぜこのプログラムか説明。公共放送は税金に匹敵する受信料と言う強力な支えがあるので客の入りはどうでもいいのだ。
目的はクラシック音楽の理解を促し理解者を増やすこと。必要性を感じさせること。何時ものように音源を聴く。今日はト長調の協奏曲だけかと思ったら左手もやるらしい。先ずト長調のジャズ・エレメントから説明、似たような箇所がガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」にもある。第二楽章はショパンのノクチェルヌ。最後から二番目の作品。予告と逆の順序の演奏で次に難解とされる左手。ボレロのようなオスティナート。
次にマンフレッド交響曲の解説。チャイコフスキーの交響曲では一番長い作品でファウスト的な数ケールと劇的性。4楽章まで解説。トスカニーニはとても評価したがバーンスタインは全く評価しなかった。
本番。ト長調は左手の前にやると変更。音響のせいか高音弦が堅く聴こえる。ピアノは安定して一流だが金管のバランスは整理しきれてない。次に2本立ての左手。全く簡単に聴こえる。さすがにアンコールは省略して蓋を閉めて帰る。
マンフレッド交響曲は十分に厚く暗く深刻である。余りトランペットと音色の違いの少ないコルネットは入っていてホルンは5に増強だがポイントだけで細かい不満は書くことはよそう。何時も出て来るトリスタン和音は脊髄の痛みを彷彿とさせる。こういう表現は美術でも文学でも全くできない音楽だけに認められた特権でありこれだけが真実である。16分28秒。第二楽章もイデー・フィックスは明瞭に表れる。9分09秒。第三楽章の構成は実際には逆だが、ショスタコーヴィッチの7番や8番を思い起こさせる。11分29秒。終曲も十分に深刻で暗くて動的で真面目である。最期の救いのハーモニウムはスコアに書いてあるがここでは大オルガンでないと救われない。全開のffffで甘い音色にさせなければ天に上らない。ちょっときつめにストップが収まったようだ。最期は木管のpppで終わるのは長大な全曲としてとても自然な閉めくくりである。19分36秒。この指揮者はすぐフランクフルト放送響の定期に移動らしい。計56分12秒。



Programme
Maurice Ravel
Konzert für Klavier und Orchester G-Dur
Maurice Ravel
Concerto pour la main gauche D-Dur
für Klavier und Orchester
Pause
Peter Iljitsch Tschaikowsky
Manfred h-Moll op. 58 CS 25
Sinfonie in vier Bildern nach Lord Byron
Promoter
Westdeutscher Rundfunk
Andris Poga Dirigent
• € 56.- | 47.- | 36.- | 23.- | 20.- | 11.- | choir gallery Z: 36.- | Students under 29 (Ticket28): € 8.-
• Standing tickets 2 hours before the concert: € 11.-
Supporting programme
Einführung in das Konzert
19:00 Uhr, Konzertsaal

　作曲家　指揮者　ピアノ　現代音楽　オペラ∩声楽曲