Shigeru Kan-noさん
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[日時] 2025年11月9・・・(シュピールさん)

東京カルテットが解散してからその後を継ぐ団体がいくつか出てきているが、これはそのうちの一団体。コーンクール出身のシュトットガルトのロートス・カルテットを個人的に知っているが、今日の団体は他のカルテットとは競争とは縁のないチームである。その分どれだけ緊張感が持続するのか疑問であるが、ドイツの医者たちの間で日曜日に趣味でやるSQと同じでのどかな田園風景が表出されやすくなる。それでそれにふさわしい古典派の代表的な作曲家のレパートリー3曲を並べた。
ハイドンの作品77‐2のヘ長調は最晩年に近い作品であるが、従来の素朴で単純の構成に足してモーツァルトの影響を受け意識して少し豪華な表現に傾いた作品だがモーツァルトと違って確かに無駄な音符の表現は存在する。まず楽器の質からわかる。各ポジションの音色の相違はそれほど高級の楽器が提供されてされていないと思われる。速い音階・走句や細かい装飾音こそヴィルトウーゾ的に強調されない。
第一ヴァイオリンは主導的な役割を果たしていない。出るべき目立つリズムが他の重要でない西部に隠れる。例えば次の演奏が世界のベストとは言わないが、この曲を聴いてこうあるべきたという演奏の一つであるし、こういう方向が目的でありそのように曲の本質に近づくべきだと思われる。https://www.youtube.com/watch?v=wduDBeXdrbQ&list=R...
ソナタは定型、繰り返しあり。8分07秒。2楽章がメヌエットのアレグロ。ベートーヴェンのスケルツォにどうしても近づけないハイドンの苦悩のようである。個々の出来事のバランス。トリオは平坦。メヌエットに戻るときに予備の音楽が付いている。合わせて15分19秒。終曲は3拍子。6分13秒。
モーツァルトの1番は本来の第一楽章と第二楽章を取り換えたようなバロックの名残のような教会ソナタ形式。さすがに無駄のない純度の高いかつ甘い音楽。6分18秒。アレグロはソナタ形式でくりかえしありの普通の音の処理。3分46秒。メヌエットで正規の順序に戻る。3分06秒、フィナーレは短く2分30秒。
休憩の後のベートーヴェンの14番は難解とされていて、自分もその昔スコアリーディングで冒頭を弾いたことのある真剣で悲痛で深刻な音楽であるが、そんなに暗い深刻さは感じなかった。5分30秒。二楽章は大フーガを思わす晩年の音の処理法。3分44秒。3楽章のアレグロ・モデラートは変化に富む4分30秒。4楽章のアンダンテは晩年のフガートはピチカートの大きさに不満。5分05秒。
4楽章で第二部のプレストだがそんなに速くない。4つの素材のキャラクター。特に取れ物が神秘的でその内容をより深くする。声部の交換。やっぱり自分の作っている曲がこうなるべきだということを再認識。ppのコントラスト。6分25秒。6楽章の深いアダージョは事実上の7楽章の導入部である。1分54秒。7楽章のアレグロはブーレーズが愛好していたベートーヴェンの意思の総括みたいな音楽はW・リームにも60分かかる3つの弦楽器のための音楽にも表れている。忍耐と意志の塊のようなオスティナートの音楽なので、ちょっとした緩徐的な部分でも、リストのファウスト交響曲のように勢力を落とさずにどんどん突き進むべきである。しかしこの部分の緩やかな楽想はのちのブルックナーに引き継がれる。7分27秒。
アンコールはモーツァルトのメヌエット。モルのメヌエットは相当暗く珍しい。4分27秒。しかし今年はショスタコーヴィッチ没後50年記念なのでそちらの方を選ぶべきではなかったと疑問は残る。プロとしての知的なプライドを持つのは当然ではないかと思う。
作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲