音楽鑑賞記　落ち込み編：九尾さんのブログ：Muse クラシック音楽のコミュニティ

九尾さん

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音楽鑑賞記　落ち込み編

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我が家には、「５月にはロクな事がない」というジンクスがあります。
前のブログで書いた愛猫の死も、前の前のブログで書いたオルガン事件や母の日事件（←大げさ）も、み～んな５月。実はこれらとは比較にならないほど深刻な問題も何度か５月に起きており、私にとって五月晴れの空は呪われた空です。（涙）

で、今年もやっぱり個人的にひどく落ち込む事件が起きてしまったのですが、気が滅入った時にはやっぱり音楽を聴いて過ごすのが一番です！（←滅入ってなくても同じだろ！）

気分が沈んでいる時どんな音楽を聴くと慰めになるかは人によって違うと思いますが、私は今回４パターン試してみました。（こんな実験出来るのはまだ余裕のある証拠）

　①明るく楽しい音楽で元気を出す
　②静かで落ち着いた、所謂「癒し系」の曲を聴いてマッタリする
　③怒りに燃えたやかましくて激しい音楽でストレス発散
　④ひたすら暗い絶望の曲で落ちる所まで落ちる

①はダメでした。いつもは楽しく聴ける曲なのに、「人が苦しんでるのに何ノーテンキに浮かれてやがる！」という気分になってしまいました。（八つ当たり）

②もダメでした。静かで綺麗な音楽を聴いていると、より自分が惨めになってきます。（性格に問題アリ）

③は、腹の立つ事があった時などは良いのですが、落ち込んで自己嫌悪になっている時は虚しく響き渡るだけでした。

結局④の暗～い音楽が一番慰めになりました。

という事で、その絶望の曲をご紹介。
近代スウェーデンの作曲家アッテルベリの交響曲第９番「幻想的交響曲」です。

アッテルベリは全部で９曲の交響曲を作曲しており、１～８番は民謡を使うなどした分かり易いメロディと暑苦しいほど（北欧なのに）分厚く派手なオーケストレーションが特徴で、生前は「時代遅れの国民楽派」と呼ばれていたそうです。

・・・が、９番はまるで別人の作品。
バリトンとメゾソプラノと合唱を伴い、単一楽章４０分ほどの大規模作品。
歌詞の内容は北欧神話における「巫女の予言」。この世の始まりから、世界の終わり「ラグナロク」までを語り、しかも「この世がいったん終わった後、正しい人々だけうんぬんかんぬん」という希望の部分は「後から付け加えられた」という理由でしっかりカット。神々の死と世界の終わりによって曲は閉じられます。

・・・嗚呼絶望だ、もうダメだ、どーせ世界はいつかは消えて無くなるんだ・・・などと考えながら暗い歌に身を任せていると、結局自分もいつかは消えるんだし細かい事で悩んでもしょうがないか、という気になって気分も少し良くなりました。

しかしアッテルベリさんの交響曲、８番までと９番とで作風がこんなに異なると、やっぱりベートーヴェン大先生を意識したんだろうな～と思わずにはいられません。

・・・そーいえば、私のブログもこれで９番目だ。
最後にならなきゃ良いが・・・。

※第九の季節（年末）になったので動画貼り付け。ベートーヴェン先生とは大分違いますけど。

①http://www.youtube.com/watch?v=B7R7OsvvnYg

②http://www.youtube.com/watch?v=RNGh-igyLWk&NR=1

③http://www.youtube.com/watch?v=Nkmk489ze50&feature...

④http://www.youtube.com/watch?v=rwg7cWbBbuo&feature...

⑤http://www.youtube.com/watch?v=DpWIz4Xygfg&feature...

ブログ一個削除したので９番目じゃ無くなった。どーでもいいけど。

　交響曲　作曲家　器楽曲　吹奏楽∩管弦楽器　協奏曲

日付：2010年05月19日

10件のコメント

このブログ（日記）へのコメント

Treky

元気取り戻しましたか。
悪い事の後には必ず良い事があるものですから元気をだして下さい。
ところで、４パターン、私も考えてみました。
多分、私は「①明るく楽しい・・・・」の人間かもしれません。
確かにノーテンキ(いい表現ですね)に浮かれていて腹がたつのも御尤もですが、ノーテンキウィルスに感染してこちらもノーテンキになれそうです。
10人10色、他の人のパターンも聞いてみたいですね。

2010年05月20日 02時01分04秒