九尾さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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音楽鑑賞記 恐怖編

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実はブログに書いてよいものか否か迷っていた話があります。

なぜ迷ったかというと、第一に私自身は今でも単なる偶然だと思っているから。
第二に、見ず知らずの他人様を化け物扱いする事になりかねないから。(酷い事です)
第三に、私の父親の死に関係する事なので不謹慎だと思ったから。

でも、第三者から見て異様な話なのかどうか意見を聞いてみたくなったので、今回思い切って書いてみる事にしました。

父は数年前の夜中に突然倒れ、1年以上意識不明の状態が続いた末に他界しました。

父が倒れた直後の事です。見舞いに来て下さった父の友人や勤め先の社長から、ある写真についての話を聞かされたのです。

父は倒れる3週間前の日曜日、友人と2人で山歩きに出掛けたそうです。そして山奥で誰かの落とし物と思われるカメラを発見し、恐らく興味本位でそのカメラを拾って持ち帰り(つまりネコババ)、現像してもらったそうです。

出来上がった写真は・・・葬式の様子を写した物でした。
父は会社にその写真を持って行き、仲の良い同僚に見せたらしいです(アホな真似を…)。その直後に倒れた訳で、驚いた同僚さんが他の同僚に話し、当然写真の祟りという噂が広まり、社長さんの耳にも達したようです。

写真の事など知らなかった私たち家族ですが、入院に必要な物を父の部屋から持ち出している時、偶然その写真の束を見つけました。
まだ若い女性(30代くらい)の遺影が大写しになっています。棺を運んでいる場面もあります。他にも、外国らしき場所の誰もいない広場を写した物、白髭の爺さんの怖そうな顔を写した物(光の加減で目が赤く光って見える)など、一風変わった写真がありました。・・・そりゃ、祟りと思われても仕方がない。

父は日頃から不養生な生活をしていましたし、医者嫌いで病院にも行かなかったので、そういう点を知っている家族にとっては(不謹慎な言い方ですが)急に倒れたのは悲しくとも意外と言うほどでは無かったのです。病名もはっきりしてますし。でも、周囲の人から見ると祟りにしか思えないらしく、御祓いを勧められました。
・・・何もしませんでしたけど。

タイミングが悪いって怖いな、とつくづく思います。(←怖いのはそっちかい!)

さて、話が終わったところで、今回は私が今まで聴いた中で最も怖い音楽を紹介します。
その曲とは、ソ連時代の作曲家ノスイレフの交響曲第4番、その名も「破局」(カタストロフィ・シンフォニー)。

ノスイレフは戦時中、ナチスに包囲されていたレニングラードで「反革命分子」容疑(どんな罪名だ)で逮捕され、10年間強制収容所に送られていた人(名誉回復されたのは死後)。そのせいもあってか知名度は低いですが、曲はかなり凄いです。
私は4つの交響曲しか聴いた事ありませんが、オーケストレーションなど相当に個性的な印象です。

第4交響曲「破局」は2つの楽章から成ります。

冒頭、トライアングルがチリンチリンと冷たく鳴り始め、続いて静かだけれど底知れぬ恐怖感を抱かせる異様な音楽が流れ始めます。まるで仄暗い沼を覗いていたら水面に得体の知れない何者かの顔が徐々に浮かび上がってきたかのような、不気味な響き。
その後は何の生命も存在しない、凍てついた大地と恐怖と絶望だけが支配する場所を描いたような音楽が続き、次の楽章へ。

第二楽章は、とうとう破局が訪れた!と言った感じの凶暴な始まり方をし、その後オケがあるリズムを刻み始め、それがだんだん凶悪化していきます。そのリズムとは、「・・・−−−・・・」つまりSOSのモールス符号。このリズムが始まる時、背後で不気味に蠢く弦楽器の音が地の底から這い上がってくる悪霊を思わせ、背筋がゾクゾクします。で、SOS信号が大音響になった後、銅鑼が静かに鳴り(銅鑼は死の象徴)、冒頭の恐怖の音楽が薄気味悪さ3割増で帰ってきて終わり…。

「きゃーっ怖い!」などというレベルでは済まない真の恐怖がこの交響曲にはあります。
聴く時には覚悟してお聴き下さい。(と言ってもCD廃盤になっちゃってるんですよね、残念)
 

 交響曲 作曲家 器楽曲 吹奏楽∩管弦楽器 協奏曲


日付:2010年07月10日

7件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

九尾様

お父様の件は、大変でしたね。私も昨年12月に似たような経験をしておりますので、心中お察し申し上げます。ウチの父も超不養生とゆ〜か、養生という言葉自体が当てはまらない生活でしたので、不思議には思わなかったです。まだ私の父は存命ですが。
偶然って結構怖いと思います。
ウチの父はカメラは拾ってませんが、父は本家の長女の長男なので一昨年田舎に墓を建てて一族で法要を行ってしまったので、自分用(ウチの父)の入る墓の準備したんかなあぁ〜・・・と考えました。ちなみに私は本家の長女(祖母)の長男(父)の長女なので、墓守なのです(鬱)

嗚呼、話題が逸れました。済みません。

ご紹介のノスイレフの「カタストロフ・シンフォニー」ですが、外国のサイトも調べたのですが、見当たりませんでした。出来れば作曲家の綴りを教えて頂けると嬉しいです♪
何でノスイレフの交響曲「破局」に興味を持ったかというと、先日夏らしい体験をしてしまったからです。
夜勤で一緒だった仲の良い「見える」看護助手さんと休憩中に「見える」話をしていたら、帰宅して寝ている最中ずうぅ〜〜〜〜〜っと金縛りに遭ってしまいました。霊能者さん特別仕様のかなり長い数珠を持ってるので、それを腕に巻いて寝てようやく金縛りから解放されました。

とゆ〜事で、ちょっと最近ホラーづいていますので、宜しくお願い致します。

haruko1106

2010年07月10日 21時57分01秒

九尾

haruko1106さん

コメントありがとうございます。
ミハイル・ノスイレフの綴りは「Mikhail Nosyrev」です。
非常に情報が少ない作曲家なので調べるの苦労しますよ。

お父様、大切にしてあげて下さいね。

2010年07月10日 22時13分03秒

サウル

カメラ?といえば、今年の5月にデジカメを落としたようで、紛失。出て来ませんでした。たいした映像は残っていませんでしたが、馴れ親しんだ?だったので、残念です。数年前にはSDカードを落としたました。記念撮影した写真が入っていました。
祟るような写真ではないですが、気になっています。
落とした私が悪いのですが、落とし物は出て来ませんね。世の中か悪くなってきたのでしょうか。
拾った人に悪いことが起こらないように祈るばかりです。私の落としたものには、怨念などこもっていませんので、心配はしていませんが…
 
 

2010年07月11日 06時07分51秒

九尾

サウルさん

そうです、父がネコババなどしなければ妙な噂がたったりしなかったのです。(もっともそのカメラは結構古い物だったようで、届ける必要を感じなかったのかも知れませんが、悪い事に変わりありませんね)
落とし主さんには本当に申し訳ない気持ちで一杯です。ごめんなさい。

2010年07月11日 10時16分01秒

Treky

こんにちは、

色々な曲をご存知ですね。
いつも本当に勉強になります。

ところで、金縛りの後は、幽体離脱という幻覚を見ると聞きます。
先日ネットで調べたら、本気で研究している人が何人もいるようでした。
そういえば、「幻想交響曲」、ベルリオーズは幻覚でも見て作ったのですかね。

2010年07月11日 12時49分04秒

九尾

Trekyさん

幻想交響曲、内容が怖い曲ですよね。幻想と言うより幻覚交響曲とか妄想交響曲の方がふさわしいような気がします。

金縛りって体が眠っているのに脳が起きている状態でしたっけ?非常に疲れている時に起こり易いとか。
以前バイトしていた会社で、とんでもない時間まで残業させる所があって、そこにいた時はよく金縛りに遭いました。残念ながら幽体離脱や亡霊の幻覚は見られませんでしたが。

2010年07月11日 19時28分10秒

サウル

落とし物は、落とした方の責任が最も重いのです。
拾ったら、もらっても悪くないような気もします。

落とした時にはスッキリと諦めます。
私は、1週間以内に新しいカメラを買いました。
別物にしようと思ったのですが、前の機種の新型を買ってしまいました。売り子にやられたんですね。私みたいに単純なのは、売り子には、格好のカモなんですね。
今は、新しくなっただけ良い写真が撮れるので、無くしたことも結構良かった、などと楽しんでいます。
 
 

2010年07月11日 21時47分38秒

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