奇曲鑑賞記③　＜音楽ジャンル＞：九尾さんのブログ：Muse クラシック音楽のコミュニティ

九尾さん

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奇曲鑑賞記③　＜音楽ジャンル＞

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子供の頃、嫌な出来事があった時、母が私を慰めようとラジオをくれたのが、そもそもの始まりでした。

その頃はまだ「クラシック」「ポップス」「演歌」「ロック」等という分類は知らず、ラジオから流れてくる音楽をカセットテープに録音しては聴いていました。
そんな中、たまたま聴いたのが、ドヴォルザーク「新世界」第四楽章。

「カッコイイ！」と釘付けになり、録音したものを繰り返し聴きました。
他にポップスやロック、ジャズや演歌も録音しましたが、どれもイマイチピンと来ません。
ポップスは時間的には短いのに単調に聞こえたし、演歌はどれも同じ曲に思えました。逆に、次に聴いたクラシック曲「展覧会の絵」（何とトゥシュマロフ編曲版！）には衝撃を受け、学校から帰ると何度も何度も聴きました。トゥシュマロフ版は、原曲から抜粋してオーケストレーションしているので、２０分ほどなのです。

それ以来、＜どうも自分にはクラシックが向いているらしい＞と思い、聴くようになりました。初めてジャンルというものを意識したのはその頃でしょう。

クラシック音楽と言うと「退屈」「単調」「どれも同じに聞こえる」という意見を聞きますが、そういう感想を持つ気持ちは分かります。
その頃の私が、ポップスや演歌やジャズを聴いた時に、全く同じ感想を持ちましたから。

きっと、どんなジャンルでも人によって相性があるのでしょうね。音楽の＜聴き方＞にも個人差がありますし。
クラシックが特に堅苦しくて退屈な訳でも、高尚な訳でも無いと思います。（クラシック関係者の中に堅苦しい人はいるのでしょうが）
逆にポップスが誰にとっても面白いという訳ではないし、下らない訳でも無いですね。

さて、今回の奇曲は、そんなジャンル分けがアホらしくなってしまいそうな音楽。

かの名ピアニスト、フリードリヒ・グルダ作曲「チェロ協奏曲」です。（ピアノじゃないのか…）

チェロと吹奏楽の為に書かれた協奏曲なのですが・・・これ、ロックなんだかジャズなんだか、とにかくヘンテコ。シリアスな部分とお祭り騒ぎが同居していて、あまりまとまりがない、でもとても面白い、型破りな協奏曲であります。
ジャンルによって偏見を持っていては、こういう作品は楽しめませんね。

※私ほどではないけど、イケメン動画（ォィ

序曲…http://www.youtube.com/watch?v=Ludf3NPN3UY

牧歌…http://www.youtube.com/watch?v=5Iu9a9pFdJU&feature...

カデンツァ…http://www.youtube.com/watch?v=ozUZ-23FhsE&feature...

メヌエット…http://www.youtube.com/watch?v=BiCFeOVto0E&feature...

行進曲風フィナーレ…http://www.youtube.com/watch?v=JSnygfTu9dw&feature...

個人的には、カッコイイ「序曲」と、ホッとする「メヌエット」がお気に入り。

で、アンコールのグルダさん↓
http://www.youtube.com/watch?v=PaNXdg0iFrU
　

　交響曲　作曲家　器楽曲　吹奏楽∩管弦楽器　協奏曲

日付：2011年03月06日

4件のコメント

このブログ（日記）へのコメント

☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆
た、楽しい…
序曲とフィナーレが特にいいです。
ワクワクしますね。
ジャンルやまとまりなんて、この際どうでもよくなるというか…
この遊び心は素敵ですね。
聴いてるうちに何度も笑みが…♪(´ε｀ )
まるでグルダ先生がそこにいて、瞳の奥をキラキラさせて笑っているように感じました。

序曲にて、チェロ奏者がノッて足を動かしてるさまも良かったです。

CDさがしてみようかな～♪( ´▽｀)