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斜めのミゾに入る高音ピンブロックの接着を行いました。
まず、合わない。入らない。これも底板の乾燥が原因かもしれません。これはさすがに削って合わせました。チューニングピンを固定する木材だけあって、固い木です。しかも狭い木口なのでカンナとかは使えません。サンドペーパーの上を大根おろしをおろすようにジコジコ擦ってなんとか合わせ、さらに溝に入った状態で響板を支える面がぴったりになるように合わせて、接着。ふぅ。
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外枠の作業のめどがだいぶ立ってきたので、塗装について下調べ中。そもそもプロが使う本物のニスってどんななの?とか、オイル仕上げって何それ?みたいなレベルからのスタートですから。それにしてもインターネットは便利ですね。大まかなことは検索すればだいたい出てきます。
【調査結果】
ニスの語源は
Varnish(ヴァーニッシュ)→ワニス→ニス
と変化したものらしい。(本当に?)
これを知るまで、ワニスって和風のニスのことかと思ってましたorz. そうぢゃないんだって。
Varnishは基本的には揮発性の溶剤に天然樹脂または合成樹脂を溶かしたもの、という程度の意味っぽいので、つまり本物のニスなんてものはそもそも勘違いで、溶剤が揮発して固まる系の塗料は全部ニスってことになっちゃうぢゃん。なーんだ。
勉強になったリンク:
楽器に使われるもの
http://www010.upp.so-net.ne.jp/varnish/
家具の塗装についての説明
http://www.tai-workshop.com/oil/o-01.html
「西洋絵画の画材と技法」
http://www.cad-red.com/jpn/mt/mdm_oil.html
これを見て解ったことは、16〜17世紀頃の楽器の塗装というのは、ほぼ油絵の技法と同じだったらしいということだ。ナルホド、だから楽器に絵を描くことに抵抗がなかったんだな。
それが、絵画の方はより鮮やかな色を目指して奇麗に精製する技術が発達したのに対して、楽器用の塗装はむしろあまり精製しない方が好まれたり、より扱いやすいものや乾燥の速いものが好まれたり、ということで方向性が違ったので、時代とともに細分化されてしまったと。
今の楽器の塗装では、黄色や茶色や赤色の顔料で色調を整えたりするのだけれれども、黄色や茶色は精製度合の低いオイルや樹脂を使えば自ずとそういう色にならざるを得ないわけで、その昔に黄色や茶色を混ぜていたというよりは、精製度合の低いものをそのまま使っていたと考える方が自然だと思われる。
残る例外は赤い顔料で、これを色付けの目的で混ぜた、というのは、なるほどそうかもね、と納得できる。
古楽 チェンバロ