Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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ドナウエッシンゲン2006

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No.1
5.1 dolby digitalは新しいFM放送システムで余り知らないけど6チャンネルとか?最近どこでもやっている。しかし衛星受信の機材がないのでステレオでしか聴けないが。
17.50 Donaueschinger Musiktage - LIVE
Alvin Curran:»Oh Brass on the Grass Alas« (Uraufführung) (Kompositionsauftrag des SWR)
Stadtkapellen Donaueschingen,Stadtmusiken Hüfingen, Geisingen,Musikvereine Aufen, Grüningen.Musikkapelle Fürstenberg, Wolterdingen,Feuerwehrkapelle Pfohren,Leitung: Alvin Curran, Einstudierung: Peter Stelzl (Direktübertragung aus der Erich Kästner-Halle)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルヴィン・クーランの»Oh Brass on the Grass Alas«はパフォーマンスである。周辺の5つのアマチュア・ブラスバンド約350人による現代音楽。一説には7つ。現代音楽に全く無関係な素材でオルガニゼーションできるのはドナウエッシンゲンのプロダクションならではである。クーランは現在ローマ在住のアメリカの作曲家。アメリカでは無数の吹奏楽はあるけど、こういうチャンスは全くなく帰る気もないらしい。僕も昔似たようなWVE-7. Menagerie IIIのアイディアがあったけど、それを引き出しの中にしまって実現できる機関がないと全くの無になることを実感!一種のフルクタツィオン・クラング・コラージュのクロスオーヴァー。メシアン風のコラール。単純なド・レ・ミ・ファも参加が許される。引用の王様のBWV-60 も参加。マイクロフォンは全部の演奏は同時に取れないのでプロムナード・コンサート風にランダムに言ったり来たりして移動する。正確な決まりきったCD 録音も不可能である。でもそれほど複雑ではなくベルリオーズを聴いているような感覚。パフォーマンスはどっちかと言うと日本では再演性や場所・カテゴリーの分類の難解さから軽視されているようだけど、現代音楽のアイディアを引き出すのに格好の触媒となる。作曲者の冗談がこの350人を引き連れての翌週の世界演奏旅行。曲の途中でも解説つきが許されいまどこから何がやってくるか実況中継。オリンピックの開会式の現代音楽版?いつものように全コンサートのチケットはすでに売り切れたとか。でもいつものように入り口で待っているとケーラーが立ち見だけど直前にタダでは入れてくれるはず。ここには変な消防法の法律はない。まあこの種のコンサート聞きながら酒なんか飲んだらとても不味くなるだろう。約40分で終って大喝采。

 作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲


日付:2006年10月21日

9件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

Shigeru Kan-no

No.2
5.1 dolby digital
20.03 Donaueschinger Musiktage - LIVE
Eröffnungskonzert ,SWR Sinfonieorchester Baden-Baden und Freiburg,Arditti Quartet,David Smyers, Beate Zelinsky (Klarinette),Leitung: Arturo Tamayo
Richard Ayres:
»No. 37b« für Orchester (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Adriana Hölszky:
»Flugmanöver« für 2 Klarinetten und Orchester (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Nicolaus Richter de Vroe:
»Les cases conjuguées«
für Streichquartett und Orchester (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Brian Ferneyhough:
»Plötzlichkeit« für großes Orchester (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Direktübertragung aus der Donauhalle A
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
曲順は最初にヘルツキーの2本のクラリネットの為の協奏曲「飛行演習」。この前自分のバセットクラリネット協奏曲も初演したので興味深く聴く。彼女でオーケストラ作品でまだ忘れないのはシュトットガルトでも演奏された4管編成の「Cargo/貨物」だ。彼女はシュネーベルと同じく器楽作品よりも声楽作品で本来の実力を発揮するタイプである。特殊奏法がもう限界に近づいているので真新しさはほとんど感じないので全くおどろかない。すっかりアカデミックになってしまったという感じである。多くの作曲家は地位の向上と共に作品の質が落ちるがこれも決して例外には入らない気がする。約15分。

イギリス人でごく普通に作曲の先生をしている40歳のリチャード・エアーズの»No. 37b«は調性またはコラージュのとてもおかしな変わったオーケストレーション!カローラ・バウクホルトの世界にも近くミニマル的でもあるのは金銭欲も考慮されての事か?約23分。それでもキルマイヤーみたいに個性は強くないし、さすがにこれはたくさんの「ブー」が出ました!

デ・ブロエは元バイエルン放送響のヴェイオリニスト。東ドイツの生まれのミュンヘン在住。SQの為の協奏曲。印象主義的に始まるがすぐに微分音でかき消される。しかし次は本来のデ・ブロエに戻って荒々しくも乾いた作風がよみがえってきた。このオッちゃん決して悪くないよなあ。今日はヘルツキーより軍配が上!約23分。

ファニホーの新作「突然性」。これは少なくとも2年以上延期になって今回やっと初演。彼自身の曲は丁度20年前の「創意の牢獄」の初演以来あそこではやっていないはず。まして管弦楽曲は「地球は一人の人間だ」以来27年ぶりらしい。彼はバカではないので過去には一切戻れない反面、重箱の隅にいるのでこれ以上一歩たりとも全身する事は出来ない。ちょっと変わった始まり方をして歌が入っている以外これまでどうりの極端な方法で突き進んでいく。この作曲に当って指揮者と散々話したとインタビューしてるけど、何を具体的に話したのか作品では全くつかめない。ここではすでに彼の超エネルギーを要する作曲疲れも見えてきて特に「ブラヴォー」もなく終演となる。約22分。

2006年10月21日 05時30分16秒

凄くマニアックな感じですね!
ワンポイント・マイクという方法もあるが、やはり、サブになるマイクは必要かな?
演目は聴いていないので、コメントがしようが無いですが、かの国では、現代音楽は盛況のようですね!
日本でも、プログラムに小曲の現代作曲家の作品を積極的に取り入れているオケもあるが、概ね不評のようです!

2006年10月21日 12時54分26秒

hiro

ブーイングの曲・・・どんなのか聴いてみたいです。。

2006年10月21日 17時52分06秒

Shigeru Kan-no

Merci!

この録音は翌年の4月頃NHK・FMで流します。
現代音楽はどこでも不評ですが、だからこそ逆にこちらでは積極的に上演するようです。初演する事事体が財産になるわけですね。もちろんロケットのように良く失敗もありますが、それにめげていたらなにもできないですね。

と言う事で今日の演奏も3本書きましょう。

2006年10月21日 18時26分54秒

Shigeru Kan-no

No.3

Donaueschinger Musiktage - LIVE 5.1 dolby digital
Arditti Quartet,Claron McFadden (Sopran),Julio Estrada (Stimme),Ole-Henrik Moe (Violine)
Ole-Henrik Moe:
»lenger« für Streichquartett und Solovioline(UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Saed Haddad:
»Joie voilée« für Streichquartett (DEA)
(Kompositionsauftrag des SWR und Musica Straßburg)
Wolfgang Rihm:
»Akt und Tag«, 2 Studien für Sopran und Streichquartett (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR und des Amsterdams Fonds voor de Kunst)
Julio Estrada:
»Quotidianus« für Streichquartett und Stimme (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
(Direktübertragung aus der Christuskirche)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サエド・ハダットの1972生まれはアラブ人キリスト教徒で前衛作曲家。「曇った喜び」は13の断片からなるラテンアメリカの作曲家に多くありがちな乾いた書法。効果的な雑音奏法も忘れない。初期リーム風に近いエネルギッシュな楽句も見られる。16分でブラヴォーあり。

1966年北欧生まれのオレ=ヘンリック・ムーは自分でヴァイオリンも弾いた。»lenger«はエストラーダに近い書法なので彼を手本にしたかどうかは述べられてはいない。典型的なフルクタツィオン・クラング書法。リゲティの世界にも共有性があり機械音楽の美しさもそこにある。15分でブラボー付き。

エストラーダの»Quotidianus«・Mit Stauは最初得体の知れない声で始まる。音楽の安定度は抜群。若いムーがエイトラーダに追いついている間に本人は次なる世界の探求に入っていると言う姿は、疑うまでもなく長い経験を含めてメキシコを代表する大家に成長しつつある。ラッヘンマン同様に前衛作曲家のあるべき態度に安定した拍手。15分ぐらい。

W・リームの「行為と日」テキストはウィリアム・ブレイクによる。すでに13曲のSQを物にした作曲者は最近エネルギーが枯渇しているのか弱々しい静かな音楽が主流を占める。どんな人間でも限界があることを告白するような作品。親フェルドマン風の繰り返しが彼岸を誘発させる。大体27分。

アルディティSQはチェロにサーレムからルーカスに替わってもレヴェルは落ちない。

2006年10月22日 00時02分42秒

Shigeru Kan-no

No.4
18.05 Donaueschinger Musiktage - LIVE 5.1 dolby digital:なおこのドナウエッシンゲンの実況生中継はインターネットで世界中どこでも聞けるらしい:http://www.swr.deの中のどこかにある。ドイツのFM放送は日本の視聴率優先の自殺的に死に追いやれつつある公共放送とは正反対に確実に日々進化し発展している。
Schönberg Ensemble Amsterdam,Leitung: Reinbert de Leeuw
Robin de Raaff:
»Time after Time« für großes Ensemble (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Dmitri Kourliandski:
»Contra-Relief« für großes Ensemble (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Alberto Posadas:
»Anamorfosis« für großes Ensemble (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Mauricio Kagel:
»Divertimento?«, Farce für Ensemble (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
(Direktübertragung aus der Donauhalle B)
ロービン・デ・ラーフはロッテルダムのオランダ人。映像と音楽にこっている人材。「時間の後の時間」は自作の「Situation on the Situation/状況の上の状況」の題名のつけ方に似ていて、人を煙に巻くようなアカデミックな命名を意識している。バスクラリネットがドミニーレンして始まる音楽は最低の水準を保証している。多くは低音を主体としたベルク的なドロドロした粗筋。約17分。

アルベルト・ポサーダスは67年生まれのスペイン人なので乾いた音楽を想像しがちだが、ちょっと意表をつく日本の邦楽的な始まり。小さなグリッサンドも東洋風にみればみえるが、いろいろな音の堆積も典型的なスペイン風とは思えない山のうねりの連続。拍手喝采は凄く人気があるという感じで約27分の演奏時間。

66年生まれのロシア人のドミトリー・コリアンスキー の「コントラ・レリーフ」はサイレンではじまり21世紀のモソロフのようなアヴァンギャルドを想像させる。昔の良きロシア未来派の続編というところだ。ずっと停滞していたロシアの現代音楽の底力がここにありという証明書だ。電気掃除機やのこぎりも出動する音楽はこういう意味で日本の前衛より遥かに進んでいる。15分ぐらいでひやかしの拍手が多数!

最後のカーゲルのディヴェルティメントは休憩に討論会やるとか言って一時間以上かかるらしいので次の番組に差し支えるとかでゲネプロの録音をすぐ放送。演奏者が裸足で入場するなどカーゲルの作品は見えないと面白さが半滅する。音はいつものカーゲル節だけれども視覚の方はどこまで行ったかは定かではない。なぜ次のコンサートが控えているのでのんびり討論会というと、現代音楽の聴衆は前衛ジャズには行かないので時間を心配する必要がないのだ。約30分。

2006年10月22日 03時43分33秒

Shigeru Kan-no

No.5
21.00 Donaueschinger Musiktage - LIVE NOWJazz Session Earl Howard mit dem Trio Graewe-Reijseger-Hemingway und »Steamboat Switzerland«

Bei den NEWJazz Meetings des SWR hatten in den vergangenen Jahren immer wieder Komponisten erfolgreich mit Jazzmusikern zusammengearbeitet. Diese Praxis findet nun erstmals bei den Donaueschinger Musiktagen Eingang: Für das Trio Graewe/Reijseger/Hemingway schuf der amerikanische Komponist Earl Howard ein live-elektronisches Environment, das den Improvisationen die klangliche Richtung weisen wird; und für das Trio »Steamboat Switzerland« schrieb der Schweizer Komponist Felix Profos kompositorische Module, mit deren musikalischem Material Lucas Niggli, Marino Pliakas und Dominik Blum improvisieren werden. Wie im vergangenen Jahr wird dieses Donaueschinger Konzert live übertragen
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現代音楽の聴衆はジャズはまず行かない。自分も正式には全く行ったことはない。しかしながらドナウエッシンゲンのゲネプロを何回か覗いたことはある。その余りの前衛性に行くべきだったと何回も後悔したけれども、ジャズの演奏そのものに即興が多数を占める為一回一回違ってくるので、その場で良いと思ってももう二度と聴けないかと思うと空しくなって自然に意欲がなくなってしまうのである。

今回の最初の作品も普通の現代音楽のコンサート以上にジャズ的ではなかった。現在この世界ではジャズと現代音楽の境界がないに等しい。特殊奏法が多く大半が無調であり、PCの助けを借りて音響作曲的にピアノが奏される。多くのコンサートがジャンルと中身が逆転している。要するに言い詰めれば即興による現代純粋音楽と言っていいと思う。従って自分が今まで人智学などでやってきたピアノなどの即興演奏は、ジャズの事は全く知らなくとも実は現代ジャズそのものをやっていたと言っても過言ではないのである。ジャズは全く嫌いだけれども気がついたらジャズの真髄にいたといえば正解だったのだろうか?

今日のジャズの作品たちもさっきまで聞いていたアクーステイックな作品よりも統一性があって完成度が高い。完全な楽譜になってないのがとても残念だ!

2曲目はピアノ・ソロ。ブーレーズのソナタの走句を思わせる。譜面にすると超難解になるが楽譜では誰でも弾けるような音楽に変身。しかし二度と同じ音楽を演奏する事は出来ない。音の分量にすると普通の無調ソナタの10倍ぐらいの音の数か?


休憩を挟んで後半はエレキ・ギターをも使った新しい音響の追求。リズムはほとんど役割がなくてほぼ宇宙音楽の世界。オルガン的な響きの電子音楽。ジャズが絶え間なく現代クラシックに近づく。

2006年10月22日 05時50分34秒

Shigeru Kan-no

No.6
12.05 Donaueschinger Musiktage - LIVE ,Wolfgang Mitterer (turntables),Klaus Steffens Holländer (Klavier),ensemble recherche,Freiburger Barockorchester,Experimentalstudio für akustische Kunst, Freiburg,Leitung: Lukas Vis
Chris Newman:
»Piano concerto No. 2 - Part 2« (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Martin Smolka:
»Semplice« für alte und neue Instrumente in 5 Sätzen (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Wolfgang Mitterer:
»Inwendig losgelöst«
für Barockorchester, Ensemble und Electronics (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
(Direktübertragung aus der großen Turnhalle der Realschule)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここ2〜3年試みられている、古楽専門のバロック・オケと現代音楽専門のアンサンブルの合同演奏会。58年ロンドン生まれのクリス・ニューマンはすでに名前があるので特に紹介は必要ない。この第二協奏曲はパートIIとあるので第二楽章だけの初演のことだろう。シュトックハウゼンやリームもそうであるように作曲が委嘱に追いつかないので水で薄める方法である。この音楽に特に新境地などがあるわけではないけれどもドイツのプロデューサーは定期的に英国系やアメリカ系作曲家に委嘱している。ある普通大学生が第二次大戦の戦勝国への優遇がここにもあることを指摘するのは国連の常任理事国や核とともに自然だと思う。約20分で盛大なブーに圧倒された。初日よりも酷いブーだ!

プラーグのマルティン・スモルカも良く出てくる作曲家だが、現代音楽をロックン・ロールと混合する方法がシュトックハウゼンもやっているように個人的には好きではない。なぜならば昨日も書いたようにジャズなどがどんどん現代音楽の領域に近づいているから。プログラムには五楽章とあるが放送では六楽章と言っている。耳障りの音はあまりないが音が極端に少ないので何のためのオーケストラだろう?時々ミニマル系に行くのは金銭へのあこがれか?45分のうんざりする内容。

オーストリアのウォルフガング・ミッテラーはありきたりのバッハではなくてテレマンのハンブルクの序曲が基になっている。コラージュ作法と解説されたが、本質的にはウエーベルン=バッハの「リチェルカーレ」のような奇妙なオーケストレーションに重点が置かれている。35分。

2006年10月22日 21時10分59秒

Shigeru Kan-no

No.7. 5.1 dolby digital
17.00 Donaueschinger Musiktage - LIVE Abschlusskonzert 最後のコンサート,SWR Sinfonieorchester Baden-Baden und Freiburg,Barbara Lüneburg (Violine),Leitung: Hans Zender, Rupert Huber
Jörg Widmann:
»Zweites Labyrinth« für Orchestergruppen (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Manfred Stahnke:
»De Danzbodnlock« - Violinsinfonie (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
Georg Friedrich Haas / rosalie:
»Hyperion«, Konzert für Licht und Orchester (UA)
(Kompositionsauftrag des SWR)
(Direktübertragung aus der Baar-Sporthalle)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヴィッドマンの第二迷宮もすでにアカデミックな命名。語法もこれだけ演奏されると音楽大学でもう一般に教えられるような気がする。これだけ聴かされるとどんなに良くても必ず飽きが来る賞味期限付きの15分。

ハンブルクで教えているマンフレード・シュタインケ。事実上のヴァイオリン協奏曲。かなり衝撃的な始まりとそのあとのあまり飽きさせない曲の進行。でも昨日聴いたロシア人のアヴァンギャルドの新鮮な尖鋭さには色褪せてかなわない。ドイツのスペイン交響曲みたいなもの。30分の「ブ−」付き。

休憩はスイスのチューリッヒの新聞NZZの音楽評論家による今回の批評。ワークショップやディスカッションもやった方が良いと推薦。

ハースの音楽は『光と管弦楽の為の協奏曲』で指揮者無しで光で「指揮」する。指揮者のない音楽はケージの「One108」(チェロ協奏曲)に先例があった。最強は一番明るく最弱は一番暗い。スクリアービンの色光ピアノのアイディアにも近い。硬い工場的な響き。この作曲家の他の作曲家への模倣はこれを持って卒業したようだ。演奏中でも光の解説付き。ときどき幼稚なオクターヴや音階などのこのようなボロも出没。経過は前作の管弦楽曲と似ていてかなり無理して前衛化している姿は隠せない。50分。

2006年10月23日 02時28分17秒

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