Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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WDR現代音楽祭

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昨日は12:30から恒例の公開プローベでした。ステンツとギュルツリッヒ管弦楽団でMozartの40番でした。この曲どういうわけか多分生は初めてでしょう。Kv.550は余りにも有名なので普通は避けていかないです。このオペラのオーケストラといえども、楽器は現代楽器ですが、今日では古楽奏法になっています。こちらではもはらヴィブラートは完全にアマ・オケだけのものになっちゃいました。

そのまま夜までケルンにいまして、WDRの小現代音楽祭「陶酔と理性」のコンサートに行きました。音楽会に先立って午後7時から今日の初演の作曲家のニコラウス・A・フーバーとホルヘ・ロペスの作品解説がありました。プログラムにも書いてありますが、こうやって直に言って貰った方がわかりやすいし、親近感があり、親しみが持てます。

こうやって30分解説した後に8時からのWDR3FMの実況生中継のコンサート。先週公開練習で言ったようにルンデル指揮のケルン放送交響楽団。最初はラッヘンマンの「タブロー」。この曲はシュトットガルトで本人の許可を得て練習風景を何度も見たし、生も何回も訪れたし、当時初演のすぐ後に楽譜も見せてもらったし、CDも楽譜も持っているし、知っているようで未だに知らない曲です。繰り返しが全く無いのでそう簡単に覚えられないのです。2ユーロで全6回分のコンサートの解説が入ったプログラムではハーリー・ハルべライヒの解説が入っていました。

第二曲目はクセナキスの「デイクタス」。当時「カリフォル二アにいた作曲の伊藤君が今日の音楽」雑誌に紹介した、この超難曲は生で聴くのは初めてです。会場の解説が即FMの生中継にも流れ、喋りかたや音響などに凄く気を使っているのでとてもわかりやすいです。意味はなんか『二つの物が一つになる事』とか?ヴァイオリンのカロリン・ヴィットマンは凄く良いテクニックですねえ。ピアノのリズムが意外と曖昧なのはケルン・フィルハーモニーの音響のせいか?それともペダルの使いすぎか?

三曲目はニコラウス・A・フーバーの新作「Weisse Radierung」。昔のダルムシュタット時代と比べて質はそうは落ちていないけれども、このクラスの作曲家に求められる現在の水準は当然もっと上であるように思います。

休憩を挟んで第四曲目:先週練習風景を聴いた、現在オーストリア在住のキューバ=アメリカ人のホルヘ・E・ロペスの「Disparates」。コントラバスクラリネットや2本のコントラファゴットが入った四管編成ですが、コンマスはラッパ付きヴァイオリン持ち替え、打楽器はドラム缶や共鳴箱付きのハンマーなどが出てきます。事実上のRendering的編曲作品で、結果は先週の予想通りブーも出て「失敗」でした。ラテン・アメリカ的キャラクターとBeethovenのOP.126を無理やり乱暴に混ぜてしまったのが原因でしょう。作曲家って普通は有名になればなるほど作品の質はどんどん下がるようです。

この音楽祭、明日の土曜日まで計六回ありますが、昨日は散々疲れたので今日は行くの休みにします。でもFMで生中継するので聴いていますが、明日の最後の2回分だけを行く事にしました。と言ってもチケットが安いのでもったいないのですが。例えば最後のコンサートは前売り込みで3,5ユーロ(520円)です。でもこれだけじゃないですよね。他のSinfonieコンサートも同じだけど、この前売りチケットで行き帰りの急行までの電車の2等席にも一回だけただで乗れるのですね。ここからだとケルンまで片道90分で往復2500円ですので、その500円をひいても2000円の得ですね。要するにコンサートに車で来るなと言う意味です。ただしこのチケットが演奏者の家族や放送局内の従業員等の為のただ券の場合は無効になります。更に昨日はWDRのコンサート予定表配りの人にWDRプロダクションのCDがもう売れないからとリートのCD2枚ただで貰っちゃいました。前にここの現代音楽の補助率は120%になる時があると書きましたが、昨日はただの夕飯は出ませんでしたが、こんなことにも予算を使うので、結局何もしなくとも120%を超える補助率になるのですね。こうやっていろんな角度から徹底的に補助して現代音楽の聴衆を増やすのです。

 作曲家 指揮者 現代音楽 ピアノ 交響曲


日付:2006年12月08日

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このブログ(日記)へのコメント

ギュルツリッヒ管弦楽団.
若き、ギュンター・ヴァントが指揮した、CDが出ていました。
今は、大安売りで・・・

2006年12月08日 21時38分19秒

Shigeru Kan-no

そうですか。会場ではストラヴィンスキーがケルンに客演した際の展示がしてありました。そのほとんどをヴァントがドイツ初演してます。ヴァントはN響の客演時でも「火の鳥」などをやってますね。よほど深い関係だったのでしょう。ストラヴィンスキーのスケッチとか手紙が沢山展示してありました。ヘンなものにストラヴィンスキーのポルノ写真とかローマ法王との会見とかロザリオをかけた本人とかがありました。今日はこの音楽祭のラジオを聴きますが、またここに少し書きましょうか。

2006年12月09日 00時01分44秒

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