Shigeru Kan-noさんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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ブルックナーの2番と「タンホイザーの公開練習」

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160.
4月25日、ケルン・デュッセルドルフ

フィルハーモニーのギュルツニッヒの公開練習は何時もの様に通し。アラベラのベルクのヴァイオリン協奏曲を期待していたが、ブルックナーの2番でも美しさに関しては十分満足できる。ここの第一客演指揮者に内定したルツェルンのGMDのガフィガンと言うイギリス系の名前の実際の姿は背の低い情熱的にラテン系の形を取る指揮者

2楽章と3楽章しか演奏しないか、単に全曲通すよりも30分の時間内で遥かに集中力を持って聴ける。いつも自分の仕事の関係で月・火・水の本番だけに行けないのは残念だ。

金管の強奏の荒さだけは残るが、ギュツニッヒ・オケも昔に比べて演奏水準の向上が見えて来る。しかし第二稿を使ったらしく版の面白さは今回は出てこない。終末のクラリネットの分散和音的パッセージもシュトットガルト放送響の様な実験とは違って第一稿のホルンを避けたまま。ギュルツニッヒはそんなに下手なオケではないのでもうちょっと冒険してもよい。ハース版だとその緊張感が違う。

夜は6時から何時ものプレミエの前の公開練習。まず何時もの様に版や演出などによるゲシュプレッヒが1時間あって、その後に公開練習にはいる。

今年のバイロイトで同じ曲目を振るアクセル・コーバーはもう一般的になった第一稿のドレスデン版を取るらしい。バレエが無いので予算も演奏時間も節約したい劇場側には優しい版である。第二幕だけでこの人は一応問題なく振れるので悪くは無いが、クライバーのような特別の天才指揮者でもない一般的な抜擢。バイロイトではしばしばどうでも良い指揮者もデビューさせてワーグナー指揮者の称号を貰い、何時もの様に後でウィーンやミュンヘンなどのギャラ対策にほどよい貢献を果たす。

歌手はみな新人でタンホイザーとエリザベートはみなビルギット・二ルソンを思わせるスエーデン人。若く声は十分に通るが完全に全力投球らしい。プローベなので一旦止めるとその疲れがどっと出てきて、すぐには同じ所を始められないくらい重労働なのがすぐわかる。

演出は話はしたが、練習にはまだ大道具も小道具もコスチュームも来週プレミエとはいえ出来上がっていないので実際見てみないと結局は何ともいえない。演技はまずは普通らしいが、歌合戦が始まる前の全員による咳払いはオケの美しい伴奏を完全に壊してしまう。

MUSIKALISCHE LEITUNG Axel Kober
INSZENIERUNG Burkhard C. Kosminski
BÜHNE Florian Etti
KOSTÜM Ute Lindenberg
LICHT Volker Weinhart
CHOREOGRAFIE Jean Laurent Sasportes, Pascal Merighi
CHORLEITUNG Gerhard Michalski
DRAMATURGIE Anne do Paço

LANDGRAF Thorsten Grümbel
TANNHÄUSER Daniel Frank
WOLFRAM VON ESCHENBACH Markus Eiche
WALTHER VON DER VOGELWEIDE Corby Welch
BITEROLF Stefan Heidemann
HEINRICH DER SCHREIBER Johannes Preißinger
REINMAR VON ZWETER Timo Riihonen
ELISABETH Elisabet Strid
VENUS Elena Zhidkova
EIN JUNGER HIRT Svenja Lehmann
CHOR Chor der Deutschen Oper am Rhein
EXTRACHOR Extrachor
ORCHESTER Düsseldorfer Symphoniker

今年のバイロイトは次の通り。
TANNHÄUSER
Besetzung 2013
Musikalische Leitung Axel Kober
Regie Sebastian Baumgarten
Bühnenbild Joep van Lieshout
Kostüme Nina von Mechow
Licht Franck Evin
Video Christopher Kondek
Dramaturgie Carl Hegemann
Chorleitung Eberhard Friedrich
Landgraf Hermann Günther Groissböck
Tannhäuser Torsten Kerl
Wolfram von Eschenbach Michael Nagy
Walther von der Vogelweide Lothar Odinius
Biterolf Thomas Jesatko
Heinrich der Schreiber Stefan Heibach
Reinmar von Zweter Martin Snell
Elisabeth, Nichte des Landgrafen Camilla Nylund
Venus Michelle Breedt
Ein junger Hirt Katja Stuber

 作曲家 指揮者 ピアノ 現代音楽 オペラ∩声楽曲


日付:2013年04月26日

3件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

小原 なお美

 日本でも練習をもっと公開してくれればいいのにとおもっています。
 やはり,まだまだ少数派の趣味(?)だから,変に練習を有料で公開しても,人が来ないから,そのための人を雇うのが面倒なのだろうか?

2013年04月26日 23時07分53秒

Shigeru Kan-no

これはきちんとした聴衆を獲得するためにやっています。まあー問題点は練習中聴衆がおしゃべりしたり出て行くのでかなりうるさい。でもコンサートでは泣き叫ぶ幼児でも可です。たった30分だしこれしか子供は生のコンサート聴く機会しかありませんからね。後の問題は楽器や舞台の小道具などの盗難の恐れがあるので常には入れませんね。と言ってもも日本の様にどこのコンサートマスターでもストラジヴァリを持っているわけではありませんが!おぽえらの公開練習の時間は2時間半なので子供ににはちょっと無理ですね。

実は逆で無料公開すると反ってそのコンサートなどの話題性が豊富になりますから意外と聴衆増になります。たった一回のコンサートに来るだけでは聴衆はすぐ忘れてしまってちっとも社会の会話の話題にならないのですね。

その代わり公開される音楽家は大変です。指揮者に怒られるところも見られるかもしれません。でも本番同様に単純にミスできないと言うことではやはり演奏の質はそれだけ上がります。

2013年04月26日 23時45分40秒

Shigeru Kan-no

オペラ上演中止…虐殺描写で体調不良の観客続出 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130510-OYT1T... ついに読売にも出た!

このオペラはパリ初演も含め数々のスキャンダルの歴史を持っている。それは「春の祭典」の比ではない!

2013年05月11日 04時27分14秒

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