発音研究さんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

ここでは私が適当に活動している音楽関係のことを書いている。練習日誌みたいなものである。仕事というか、プロや音大生に発音と発声（音楽の発声でなく、語学として各言語特有の発声）を指導しているほうはここに書かない。
ただ、このところ普段何をしているか尋ねられるので大まかに示しておくことにする。

６月４日月曜日
午前は法律家の仕事。午後から本籍の合唱団の練習。ロシア聖歌を練習。11月に本番の予定となったので選曲を兼ねて練習。
終了後はコンサルの仕事。
その後８時からプロの声楽家にフランス語、９時からは合唱団の指導者や中高の音楽教師10名ちょっとにドイツ語、いずれも発音と指導方法について実際にやりながら解説。

赤トンボのロシア語詞の暗誦チェック。
６月５日火曜日
午前から大学へ。フランス語の発音。題材は女声がハバネラ男声がトレアドールを使う。両方カルメンにしたのは需要があることとプロの教養として必須だから。素人の私と違い、みんな音は正確だし、専攻の教授たちからもハッパをかけられているようである。交代でピアノを弾かせていたが、今回からピアノ科の学生が弾いてくれることになった。単位には関係ない聴講生だが、教育や伴奏の道を選択したピアノ科の学生に選択科目にするか検討中とのこと。フランス人を連れて来る実践的指導などと紹介されて以来他の教授たちが好意的になった気がする。昼休みをつぶして続け、ピアノ科の連中も歌ってみるなど大いに盛り上がる。私はかなり厳しいことを言うが、各言語の発音や発声の基本テキストや研究書に基づいてそれぞれの原語話者に丁寧に話したり歌わせたりしているのでためになって楽しいと言われている。改善すべき点は私がすぐにフランス人よりフランス語を上手く歌うとか厳しい目標を定めてしまうことである。フランスのオペラに乗り込んで主役級をとか言い出す私が過激過ぎると言われている。学生はそこまで考えていないそうだ。
ともかく最近は聴講生が増え始めている。指揮科や作曲科の学生は一人や二人見られる程度だったが、今年は10名を超えている。弦楽器や管楽器の専攻学生も来ている。赴任以来、厳しいことを言うが楽しい内容だという評価をもらっているのが運営に支障をきたしてきた。受講生34、聴講生10、指揮科4、作曲科7、他6の合計61名がこの日はいた。楽しく出席率がいいと言われている反面、常にやることが過激過ぎるとも言われている。もう少し考え直さなければならないとは思う。

夕方はドラムの講座を受講したが、夜の合唱団はまた行かなかった。少々疲れがたまってきている。
国立音楽祭の４曲で唯一問題のワニのゲーナをやり直してこの日は終わった。

６月６日水曜日
昨日とは別の大学へ。午後の授業は昨日と同様だが、こちらは声楽専攻が少なくわずか５名。代わりに教育専攻が38名である。聴講生がないがモグリというか関係ない学生が積極的に参加して伴奏や指揮を入れて演技を付けたりして臨場感に溢れている。この大学では声楽家より教育を志している学生が多いから厳しいことは言わず、替わりに如何に楽しくやるかを主眼にしている。私が何もしなくても授業を作って進めてくれる。そのこと自体が彼らの勉強なのであろう。

授業の前後に１時間ずつ打楽器の練習をした。設備があることが音楽大学のいいところである。

夜は第九の端境期合唱団の練習。練習中の９曲すべてであるが、ロシア語の指導はしたが、私自身ロシア民謡３曲以外の６曲は苦手な曲が多い。２月からやってる割にはダメなところが目立つ。ロシア民謡もダメだ。ロシア語やユニゾンでメロディーを歌う時はいいが、合唱のパートだとまだおかしい。合唱をやりに来ているのだからもう少し進歩していてもいいのだが。合唱じゃなくソロならいつでも好きに出来るのだが、合唱団をやるためなのだから相応に成果を得たいものである。

相変わらずワニのゲーナを磨いて終了。

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