椰子の実さんのブログ(日記)〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

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声と楽器

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人は持って生まれた声質があるが私の場合はボーイソプラノ。小学校時代は音楽の先生に惚れ込まれて新しい歌に進む度に模範歌唱。しかし中学時代も半ばに変声期を迎え、大人の声に変わると一点ミすらも出なくなってしまった。その頃通った塾の先生が惚れ惚れするようなギターリストでクラシックからフラメンコまで魅惑的な演奏で塾生を魅了。変声期後のすっかり歌には自信喪失した時期であったのでたちまちクラシックギターにのめり込んでしまった。高校に進んではブラスバンドに先輩がおり、そのクラリネットの音に魅了され、ブラスバンド部に入部。次は大学で、進学早々新入生歓迎のマンドリンオーケストラ演奏会誘われ、その場で入部を決めてしまった。
即ち中学変声期以降、小学生時代の声から楽器に乗り換えたのだが、乗り換えを正当化する根拠は「楽器は声に勝る」という偏見。楽器は技術・技能・材料の進歩でより高い品質の音を生むことが出来ると漠然と考えていた。オーケストラの芸術に人間の声がかなうはずはないと考えていた。
しかし社会人になって第九に参加するようになってそうした偏見は少しずつ払拭されていった。ところで初めてのオペラ観劇は15年前ウクライナのオデッサを商用で訪ねたとき。思い立ったわけではなく、たまたまのお客の招待。マイナス20℃の冬空に黒く佇む古い木造のオペラハウスは既に開演時刻を過ぎていたが、九十九折の階段を最上階まで登り、場内に滑り込んだ。席列の後ろに立つと暗闇の底のライトアップされた舞台に若いテノールの朗々たる輝かしいベルカントアリアが広い空間に響き渡っていた。言葉すら越えて心に響き渡る歌声、それは確かに最高の楽器だと改めてその感を深めたものです。

考えてみると楽器にはないものが声にはある。それは言葉。西洋では聖書では「はじめに言葉ありき」、日本書紀で「言霊」など。言葉には魂が宿って、それが音声に乗り移り、音声が音楽を奏でると目に見えない言霊が感情エネルギーとなり人間の魂を揺すぶる。いつしかそう考えるようになった。また人間の声は最高の楽器であるという言葉も少しずつ納得出来るようになった。
オデッサでのオペラハウスでの感動というかインプットされたエネルギーがその後の声楽へののめり込みのきっかけになったようです。

 テノール・カウンターテナー ピアノ 作曲家 オペラ∩声楽曲


日付:2006年09月28日

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