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楽器店の書籍コーナーで、最近の音楽関係の書籍について見てきた。興味がある話題について少し本を買った。
調性格について難しそうに説明してある本を少しペラペラとめくってみたのだけど、目次を見る限り、音律についての話が1mmも出てこないのだ。驚くべきことに。
平均律の世界の住人達は、平均律に調性格が有ると、本気で思っているのだろうか?
・・・思っているのだろうなぁ。代わりに彼らには絶対音感というものがあるから、絶対音感が身に付いた耳で色々な音楽の経験を積み重ねていけば、それぞれの音の高さが何らかの意味やイメージと結びついてくる、ということがあるのかもしれない。
これは正直、私には理解できない。
2018年にショパンピリオド楽器コンクールがあった。そのピアノに施されていたのは、流石に平均律では無かったようだが、しかし古典音律の長所を最大限生かすようなものではけして無かった。演奏者もまた、平均律で積み上げられた語法の範囲内での表現にとどまっていたように思う。
古典音律がいかに理解されていないか、その壁を感じたコンクールだったがしかし、「ピリオド楽器コンクール」と銘打つ以上は、将来に向かってこの点は改善されていくはずだと希望を持ちたい。
古楽 ピアノ