枯葉 あせるさん
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ステージのうえで感じた不安。その正体について触れるまえに、まったく関連性のない、私が創作する音楽についてお話をさせてください。
私が創作する音楽のすべてに共通すること。それは「表情」がない...ということです。ある程度の明確なイメージ(標題)を持っている音楽でも、あたかも棒読みのように終始展開される...。
表情を肉付けするためには、楽譜でいうところの強弱記号のように、曲のパーツ毎に変化をつけるエクスプレッションというパラメータを操作する方法と、ひとつひとつの音に加わるニュアンス、ベロシティーを操作する方法とがあります。
私の音楽創作は、ピアノロールと呼ばれる、縦軸を音の高さ、横軸を時間の流れ・音の長さにした方眼紙に音を配置するという方法で行っています。
もともと想像力と、表現に見合うだけの経験値がないということもそうなのですが、実際に鍵盤をひとつひとつ弾くことがないために、なかなか自分の心的変化を反映できないまま...。
ひょっとしたら、みなさんは「こんな音楽を晒して恥ずかしくはないのだろうか?」と疑問をお感じになられているかもしれません。
ごめんなさい。決して嫌味で申しているわけではありません。その疑問は間違いなく自然な感覚ですし、私が創作を続けていくうえで必要な糧でもあります。
ピアノと創作を両立させること。それが私の音楽をはじめるための最低条件。そう、まだまだ私の音楽は始まってはいません。
ピアノ