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■日時:2024年12月1日・・・(concertさん)
私はたっぷり時間をかけて練習してから本番、というのが好きだ。しかし、カンタータのアリアやレチタティーボはいつも、練習回数が少なく納得いくまでの練習ができない。私は全部の曲に参加するので一貫してその改善を要求してきたのだが、聞き入れられない。
今回も本番は5月の始めなのだが、練習計画表を見ると少人数による曲の練習回数は恐ろしいほど少ない。そのことに恐怖を覚える人とはゲリラ的に練習をするが、そういう練習では全パートが揃っていないので、かえってよくない結果になったりする。これまでのカンタータの本番で大きなミスが無かったのは僥倖というより他はない。
息子は最近、プロのオーケストラに呼ばれて演奏することが続いているのだが、その話を聞くと練習回数の少なさに驚く。先日の日本で一番有名なオーケストラの地方公演では、予定では練習2回で公演4回ということだったが、練習が1回キャンセルになった(それでも練習への報酬は貰ったらしい)。その後呼ばれた関西のオーケストラでは練習が2回で公演が一度だった。
どうやら、プロの演奏家はそういうものらしい。この調子で音楽祭なんかの臨時編成室内楽なんかをやるから、ああいう演奏になるのだろうが、プロの演奏家の感覚では、練習一回で本番で不安は持たないのだろう。
アマチュアのカンタータ団体の場合、大半の人が参加できる曲を普段の練習では行い、アリアなどはプロの歌手、奏者を雇って演奏させるというのが普通だったようだ。だから、指揮者はその感覚がしみついていて、金を払って練習に参加している団員を待たせておいてソロの練習をするのが気が引けるらしい。
そういうことがわかってはいるのだが、本番のステージ上で楽譜をめくって次の楽章を見た瞬間にどんな曲だったか思い出せない、という状態になるのは恐ろしい。せいぜい、CDでも聴いておくしかない。
チェロ ピアノ