チェロきちさん
月別ブログ(日記)一覧
トラックバック
このブログのトラックバック Ping-URL :
http://www.c-music.jp/tbblog.php?id=637
Museカテゴリー
フリーワード検索
ピアニス
トのフジ
コ・ヘミ
ング・・・
https://fuzjko・・・(小原 なお美さん)
この数年
で…
コロナになってから、オペラや・・・(Mariaさん)
ストラヴ
ィンスキ
ー:《春
の祭・・・
クリーヴランド管弦楽団指揮:・・・(星のジュウザさん)
みかんさ
ん
こんにちは。周りにクラシック・・・
平行五度
好きさん
合唱経験:高校から足掛け10・・・
みささん
音大卒(声楽専攻)です。現在・・・
足跡長
こんにちは。周りにクラシック・・・(みかんさん)
Kansai B
aroque
先日参加していましたKANS・・・(Chorus!!コーラス!!がっしょうさん)
シャルル
さんのお
墓参り
令和5年2月20日にシャル・・・(歌の翼さん)
再びヨーヨー・マのコンサートに行ってきた。
2日前とはプログラムが違い、今日はブラームスのダブル・
コンチェルト。私が最も好きな曲のひとつである。
しかもヨーヨーの生演奏。おまけに今日一緒に行く人は
私が密かに憧れている人物・・・と来た。
ちょっとぉ、こんなに垂涎モノの組み合わせがあり得るの?
私、何かバチが当たるんじゃないの?・・・夢ならせめて
ブラームス聴き終わるまでは、絶対に醒めないでくれぇ、と
願わずにいられなかった。浮き足立つとはこういうことを言うのだ。
1曲目のバルトーク(これも楽しかった。とても好きになった)が終わり
さてお待ちかねのブラームスだ。
もう第一発目のTuttiの fff で、私、いきなり泣きたくなるほど感動していた。
『やばい、泣きそう。』
すぐにチェロのソロが始まり、ううう、もっとやばい、と
思っていると、これがまたすぐにバイオリンとの美しい重奏に
なり、またこのやり取りがいいんだな、これが。
ヨーヨーはやっぱりすごかった。あのエネルギーと緊張感。
集中力。あんなに大きいホールなのに、客席の隅々まで
彼のエネルギーがうわっ!と伝わって来る感じだ。
波動とでも言えばいいのか。
でも、今日私が本当に泣いたのは、実はヨーヨーの
ソロパートのせいじゃなかった。第一楽章の最初の3音も
そうだったけど、オケがフォルテシモであのブラームスの、
いかにもブラームスらしい、まさにブラームスたるゆえんの
「ブラームス節」とも言うべき箇所を Tutti で弾く度に
もう心が「きゅーん!」としてしまって、鼻の奥が熱くなるのだった。
第一楽章(大好き)も第二楽章(も大好き!)も何とか
泣かずに持ちこたえたのだが、第三楽章、我々観客に息をつかせる
間もなく、指揮者がタクトを振り下ろしてチェロのソロが始まる。軽快にステップを踏むかのようなリズムとメロディ。
バイオリンも加わり、ソリストふたりが色々やり取りをしながら、
やがてはそれが大きな流れのようにオケ全体に引き継がれる。
引き取ったオケの、重厚で激しくも美しいTuttiを聴いた、
その瞬間、あぁ、もうだめだ〜、と降参した。途端に目が
うるうるになってしまった。あとはもう曲が終わるまで
だらしなくずっと涙をツーツー流し続けてるはめになった。
ブラームスは地味だとか老けた音楽だとか言われる。
メロディ・メーカーのドボルジャークなどと比べて
苦労人(?)とまで言われる。
でも誰が何と言おうが、地味だろうが老けていようが、私は
心底、ブラームスを愛しているんだいっ!、と実感した今夜だった。
チェロ ピアノ 室内楽 協奏曲 交響曲