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Youtubeに 中全音律でモーツァルト ピアノ・ソナタ 第16(15)番ハ長調 K.545 全楽章 をUPしました。
https://www.youtube.com/watch?v=krJ-vRahlBs
この動画のために、わざわざ愚直に全部繰り返しをした演奏をしてもらいました。Youtubeでも「繰り返し省略無し」は、案外めずらしいのではないかと思います。
動画の画面は、従来の様式を改めて、画面下部に音律毎の5度の輪をならべてみました。意味が解らなくても意味ありげな感じで興味を惹ければいいなという想いと、機能的に、ちょうどYoutubeのスクロールバーの位置とそれぞれの音律の演奏タイミングが一致するように配置することで、スクロールによる移動をしやすくする狙いがあります。
いきなりミーントーンの演奏を聴くと「なんじゃこりゃ」ですが、平均律に近いものから順番に聴いていくと受け入れやすいのではないかという狙いもあります。
個人的にはラモーが好きですが、ヴァロッティを推す人が居る理由もよくわかります。
あえて愚直に繰り返しをした理由は、そうしないと中全音律の優位性が見えにくいためです。繰り返しをしないなら、平均律でも大きな問題は無いように見えます。しかし繰り返しを楽譜通りに演奏すると、平均律ではどうにも退屈になります。中全音律系だと最初は凸凹した感じに違和感が有りますが、慣れて気にならなくなれば、繰り返しが有った方がむしろちょうどよく聞こえ始めるのです。
E,A,B音が低いのを許せるかどうかが評価の分かれ目の1つでしょうね。
2楽章では、半音階進行のニュアンスがかなり変わります。この動画は平均律で演奏され、あとから音律を差し替えたので音律の特徴を生かしきれてない面もありますが、それでも臨時記号の意味の大きさに驚かされます。中全音律は臨時記号の使用制約が非常に厳しいので、作曲家の立場からすると、そこでうまくハマる音を探すのは大変な事なのです。
古楽 ピアノ