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聖者ぼんちリンポチェさん

聖者ぼんちリンポチェさんのプロフィール

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皆さんにご意見賜りたし

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種々ご異論はあろうかと思いますけど、
私の所属している関西二期会、
必ずしも財政状況がよろしいとはいえず、
オペラについても赤字頻発、
我々出演者はチケットノルマも捌ききれず、
二期会に対して借金が膨らむばかり、
という状況で、
先日書いたようにギャラの遅配まで起こっていると。
まあこのような状況にある、ということを
まずはご承知置き下さい。

その上で、この状況に対してどう対処すべきか、
というところで、
うちの親父の意見なのですけれども、
歌謡曲の中にも作品として良い物がいろいろあると。
そしてその中でも、オペラ歌手が歌っても
さだめし良かろうなあ、という作品があると。
積極的にコンサートに取り入れ、
営業のコンサートでも取り上げるべきであると。
まあ、ここまでは私も決して反対する理由はありません。
私だって本番で森山直太朗のさくらを歌いますから。

しかし問題はここから。
そういった作品の寄せ集めでオペラを作ったらよかろうと。
これは正直いただけない話です。
歌謡曲というのはあくまでも単独の作品であって、
他の作品、ましてや複数の作詞者作曲者の作品と混ぜて、
何らかの一貫したストーリーの中にはめ込もうというのは、
それはまず創造行為として無謀なことだと思います。

では歌謡曲のジャンルになりそうな、
オリジナルの曲を作ってオペラ仕立てにすればどうか。
しかしそれでは何も、関西二期会でやらなくても、
また、わざわざオペラ歌手がやらなくてもよい、
ということになりはしまいか、と思うのです。
そんなことは宝塚歌劇団がやってますし、
それにもう少々ダンスの要素が増えた形なのが
いわば劇団四季とそれに類するもの、
まあ、「ミュージカル」の団体がやっていることでしょう。

歌のついた演劇、というのがオペラの、
最も簡単な説明になると思いますが、
これと同じ定義を持つものに、オペレッタ
ミュージカルがあります。
その中でミュージカルとの差別化は何か、というと、
音楽のジャンルがクラシックであること、
必ずしもダンスの要素が多くなくてよい、ということ。
この中の「クラシックであること」の中に、
「歌い手がクラシックの発声をマスターした者であること」
というのが含まれてくるわけで、
ここが「オペラ歌手でなければ出来ない」ところでしょう。

しかし、親父はこう言います。
「クラシックが難しいから一般人には理解不能」
理解不能なんじゃなくて、理解不能と決め付けている、
また、理解不能と思いたくなるような音楽教育を
教育者たちが施しているだけだろう!
仮に親父の言うことが正しいとしたら、
そんな土壌でオペラをやり続けている我々は、
「絶対に受容されないことをやり続けている愚か者」
ということになってしまいます。

さて、みなさん。
こういう点について、どう思われます?

 テノール・カウンターテナー 指揮者 オペラ∩声楽曲 古楽


日付:2006年03月18日

10件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

rusalka

私は一般就職をしたので、クラシック音楽は聴かない人たちの中で日々暮らしています。
でも、今まで友達になった人の中で、たまたま聴いてみたいという人がいて、オペラに一緒に行くようになりました。とても楽しいと言っています。

声の素晴らしさに感動するのだそうです。

たしかに、結構なご趣味をお持ちでという人もたくさんいますけど、そういう人たちばかりではないんだなと最近思っています。

2006年03月18日 23時46分32秒

聖者ぼんちリンポチェ

なるほど、「結構なご趣味」か・・・。
その台詞を吐く人は、風俗通いが趣味、という人に
「結構なご趣味」とは言わないんだろうなあ。
映画鑑賞なんてのは「平凡な趣味」なんでしょう。

私が思うに、趣味というのは
何かしら気持ちの良さを感じるからこそ
続けられる、通えるものなわけでしょう?
だとしたらオペラにしろ女郎買いにしろ、
それなりの背景がきちんとあるはずです。

変な話ですが、私の場合パチンコというのは、
オペラを知らない人がオペラに対して感じている、
それと同程度に縁遠い趣味ですね。(笑)
ただ、それにはれっきとした理由があります。
私の耳が、あのパチンコ店内の音に
到底耐え切れないのです。
ちょっと職業上あれはきつい・・・。

2006年03月19日 02時52分39秒

rusalka

たしかにあの音は、つらいですね。
それに、タバコの煙が・・・。今まで幾度か禁煙ではない事が理由で職場を変えました。今では、禁煙がかなり浸透していますが、以前は「そんな理由で辞めるなんて」と言われました。
人の価値観って色々ですね。

2006年03月20日 04時45分54秒

聖者ぼんちリンポチェ

私は一応喫煙者ですから、
(一応というのはたまに葉巻とパイプなんで)
食べるとき以外は割とタバコの煙には寛容
・・・なつもりです。
食事中はちょっと困りますね。
というのは、流れてきた煙が口に入ってきたら、
その時口に入っていたものは全部
煙の味になってしまいますから、
味覚の喜びを全部奪われてしまうのですよ。
別に健康が、とは思いません。
これは長生きしたくないからですけど。(笑)
でも、味覚に関することだけは絶対に許せません。

結局、価値観の違いなんですけど、
自分の価値観を他人に押し付けるのは考え物ですし
多数の価値観だからといって、
少数の価値観を踏みにじったり否定したりは
さらに困りものです。
親父の意見はこの意味で、
オペラ歌手のアイデンティティに関わる、
重要な側面を考慮していないように思います。

もっとも、親父はドラムの名人でして、
その昔ロックバンドで「運命」を演奏する、
というのが流行ったそうですが、
それをクラシック一辺倒の伯父と祖母に否定された
そのトラウマがかなりあるみたいで、
私のような、それぞれのジャンルは尊重するが、
作品はそれぞれの然るべき様式で演奏したい、
と考える私でさえ、親父から見ると
ゴチゴチのクラシック絶対主義に見えるようです。

然るべきやり方かそうでないか、などと
言っているようではゴチゴチだ、
と思われているみたいですな。

2006年03月21日 03時34分20秒

Az猫ロメ

東京二期会のオペラを年に2度、見に行くことにしています。予算は、一人1回5〜7千円。
 クラシック愛好家ですが、オペラは「難しい」と思います。
 1)今は原語主体ですので、ストーリーを理解するまでに時間がかかる。
 2)名アリアといえども「良さがわかる」までには何度も聞き込まなくてはならない。
3)日本人の歌い手の姿・形のハンディを乗り越えて「観賞」できるようになるには、観る側に相当の「入れ込み」が必要である。

 思いつくままに書きましたが、日本人にも「オペラ」の良さを分かってもらうには、やはり、「売り込み」が必要なのでは。
 つまり、世界でも通用する『3大ソプラノ』が必要なのではないでしょうか。ヒロイン不在のようです。
 そこまで行かなくても錦織さんのようにNHKにやたら出まくって、オペラの普及を図る「積極的広報活動」も必要かな。
 また、若手を起用して、安い(2千円位)の演奏会形式のオペラコンサートを手広く行う・・・。

 話は変わりますが、パイジェルロ:歌劇「マレキアーロの居酒屋」のDVDを見られたことがおありでしょうか?「聖者ぼんち」さんにそっくりな配役が出てくるのですよ。ほんと。大砲につめられて、「あの世送り」になるのですが、Museの中で、時々、会員検索して「お顔」にでく合わすとつい、思い出してしまいます。

2007年04月06日 14時05分32秒

Shigeru Kan-no

二期会はオペラ団に入るもしくはオペラカンパニーでしょうか?クラシックのオペラは当たり前の話ですが当然とてつもない予算がかかります。それはクラシックのコンサートの比ではありません。どんな国立のオペラ団でさえも自活は無理です。これは完全に断定できます。日本は公的補助がなきに等しいので当然アメリカ式のスポンサーシステムしか採用できないのですが、ご覧の通り日本企業がアニマルなので事実上不可能ですね。とはいっても音大の歌科卒業生は増えるばっかりです。

何でミュージカルに補助が要らないかというとそれでも客が入るからです。クラシックになぜ補助が必要かというと理解が難解だからです。じゃやらなくていいのかというと、クラシックは人間を思考的に考えさせ想像力を豊かにさせるのであった方がいいのです。多分アルツハイマーの防衛にも一役買っているかも知れません。そういうクラシック音楽の必要性を言葉巧みに政府を説得出きる人がいないので法律が動かないし、結局は弱肉強食でミュージカルとまともに競争する羽目になるのです。

日本からはどんなに歌唱力があってもパヴァロッテイとかドミンゴ・カラスなどのスターは出てきません。ドラマテウロギー的にあっている西洋人の役がないからです。最近は実力だけで韓国人が出てきましたが、僕もバイロイトなどで聞きましたがとてつもない声です。スピーカーよりも巨大な声してましたね。このレヴェルじゃないとこちらのオペラハウスに食いつくのは無理なのです。西洋人と同じレヴェルだと必ず落とされます。

サイモン・エステスがインタビューされた映画を見ると、さらに白人より普通に上手くとも黒人は取らない、もし白人より遥かに良い場合じゃ何とか歌わせてやろうかなという世界です。東洋人の場合は小さく顔に変化が出ないので更に不利になりますね。日本国内も同じでしょう。「世界的」になってやっと「売れる」ぐらいじゃないでしょうか?とにかくとてつもなく厳しい世界です。ここでもまだまだ書くこととやることが無数にあります。

2007年04月06日 18時08分04秒

Shigeru Kan-no

とりあえず僕の意見としては、会員全員の方にその赤字決済書を公開してはどうでしょうか?そしていろいろな意見を募るのです。毎日付く利子も公開した方外囲ですね。出演者一人一人がぼやぼやできないのでレヴェル向上も期待できるはずです。それでミュージカルやって離れる人はそれで良いでしょう。それでもオペラを極めたい人はこれからの対策として良く考えるのです。不変的な事はオペラで黒字になるとこは絶対にないという事です。数年先までチケットが売り切れているバイロイトでさえそうです。日本企業みたいに何でも隠さないですべて完全に公開しましょう。これでNHKが取材に来なかったらあんな放送局は無くていいですね。

2007年04月06日 19時05分37秒

XP太郎

大きなことは言えないのですが、4年ほど前に二期会の友人に『一度観てみろ。オペラは聴くものじゃなくて、観るものさ。』と薦められて、佐々木典子さんが伯爵夫人を演じた『フィガロ』を観ました。
 CDでリッカルド・ムーティーの『フィガロ』を30回ほど聞いて、事前準備しました。ストーリーは頭の中に叩き込んでいましたので、「遠目にみる」佐々木さんの姿は「コンテッサ」らしいと感じたものです。

 ミュージカルというのは、宝塚などのことを考えたらいいのでしょうか。一度だけ、日生劇場で『ラ・ミゼラブル』を観ましたが、女性観客の多いこと!!

 彦にゃんは『何だろう、この女性群の熱気は?』と驚いたのですが、感動の方は『フィガロ』に比較すると大分、トーンダウンだったですねー。

 『なぜか?』帰り道に考えました。大道具の賑わいや配役の多さは『ラ・ミゼラ』のほうが圧倒的、衣装も立派・・・。貧相な『フィガロ』の舞台!バイロイトの真似をしているのかも知れないが、「あれのほうが安上がり」に間違いない。

 結論は、やはり"歌声"とオケの"生の響き"に惹かれたに違いない。僕は、やはり「目よりも耳のほうが優性遺伝らしい」ということ。

 とはいえ、「日本のオペラ」は「海外公演ツアー」に押されて青息吐息とのことですが、出来る範囲で応援したいと思っています。

2007年04月06日 20時45分25秒

Shigeru Kan-no

実はオペラはほんとは聴く物です。でもあの変化のない地味な舞台は普通では絶えられないのでそれを話にして演出すると考えた方がいいようです。フィガロは結婚式以外では踊らないし踊ってもメヌエット程度です。後は話の筋の複雑な事。でもこの複雑性がこのオペラを何百年も残している理由の一つです。

ミュージカルの場合は全てがアクロバット興行です。楽しめば良い、舞台が綺麗であればよい、儲かればよいで運営されています。その話は幼児でも理解できるくらい単純です。従って客は入るし普通は赤字になるのは少ないです。その分、歌などの音楽そのものはおろそかになります。歌手は素人なので声が出ないのでマイクを使います。音楽は煩ければ客がよろくぶので電気で増幅します。そのためあそこで長く働いているとディスコのような難聴になります。

食物に例えればクラシックはあの拙い”にんじん”ような物です。ミュージカルのようなポピュラー音楽は”カップラーメン”のようなものでしょう。とても美味しいのですが、長く食べていると健康に良くないのは確かです。

さらにこういうポピュラー系音楽は、麻薬やテロ・セックス・タバコ・アルコール・マフィア・ヤクザなどの犯罪の温床になります。例えばモスクワのミュージカル劇場の人質事件がそう言う例ですね。人の集まりやすいところはテロやスリをしやすいのです。薬物でしょっちゅう逮捕されるのもこう言ったところの音楽家ですね。クラシックは普通聞きません。そう言う意味でもオペラハウスはもともとたくさん入らないしそとっつきにくいですから凄く安全です。

2007年04月06日 21時59分31秒

Shigeru Kan-no

以上を全てまとめて損害計算をすると、警察の捜査・更正費用や健康保険・爆弾などによる人的・物質的損害などはポピュラーの方が金がかかるようです。70%の補助金を貰ってもオペラの方が安上がりかも???

2007年04月06日 22時08分03秒

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